表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
287/542

5話

「あ、あの…警視正、お話が」


「お話はない。冬四郎だろ?電話。さっさと行け、俺はここで後片付けして帰る」


しっしっと追い払うように手を振った晃は、スラックスをぱたぱたと叩いた。どこか怪我でもしたのか、シャツには少し赤い染みがついている。


「…ったく、どうなってんだかな。色々、終わったら報告に来いよ。全部終わってからな」


「はい…じゃあ、あのすみませんが…行ってきます。良い報告出来るよう、全力をあげます」


西原はぺこっと頭を下げると、コートとマフラーをつかみ、ばたばたと廊下を走っていった。廊下には、まだ何人かが倒れている。それらを踏まないように飛び越え、署から出るとまだ混乱状態にある人々の間を抜けてバイクにまたがった。急ぐわけでもなく、防寒をしっかりするとエンジンをかけた。


先程まで降っていた雨は止んでいたが、寒さは増している。空を少し見上げてから、西原はヘルメットをかぶった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ