表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
281/542

5話

「ま、気にしないで下さいよ。それより警視正殿は下がってるべきじゃないですか?こういう時って」


「肩書きが上なやつほど、前に出ないとな。下のやつらに示しがつかないだろ?」


西原と晃は、話をしながらもドアの方からは目を放さない。どんっと大きな音と、男たちの野太い声がしている。そろそろ来るな、と西原は警戒していた。ここには、日本刀はないと言った所で大人しく引き下がるはずもない。それに、向こうの目的をこちらが知っていると、教えてやるわけにもいかない。


いつ来るかと警戒していると、どんっと大きな音と共に、ドアが外れて内側に倒れた。ドアを蹴破ったのか、倒れた扉を踏んで先ずは小柄な覆面の者が2人入ってきた。あとから、のっしのっしと大柄な覆面の者が入ってきて、辺りを見回した。


大柄な覆面の者が片手を上げると、それを合図にするかのように2人が一気に走りよってきた。1人は途中から床に手をつき動物のように走り出したが、かなり早い。西原と晃のすぐ目の前まで迫ってきていた2人だったが、並んでいる長机に足をかけ飛び上がると、悠々と西原、晃を飛び越えた。


「…まじかよ」


すぐに振り向き、相手の腕でも掴もうと手を伸ばした西原だったが、逆にその手を引き寄せられ腹に強烈な蹴りを喰らった。ぐっと呻き、前屈みになった所で相手の振り上げた足が後頭部に直撃しそうになっていた。それをぎりぎりで回避出来たものの、腹に受けた衝撃が強すぎてすぐに体勢を立て直す事も出来ない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ