表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
273/542

5話

雨が降りそうだなと思っていたが、ぽつりぽつりと冷たい雨粒が、ヘルメットに落ちてきた。西原はむつのマンションの地下の駐輪場にバイクを入れた。むつのバイクの横に止めると、ヘルメットを脱いですぐにエレベータに向かった。だが、オートロックになっているのを今更思い出した。


地上に戻ると管理人室の小窓をこつこつと叩いた。60代くらいの大人しそうな男が出てきて、西原の顔をじっと見て考え込むような素振りを見せた。


「刑事さんかいね?」


「はい。あの、西原と申します」


西原は警察手帳を見せ、名乗った。管理人の男は、うんうんと頷いた。


「宮前むつの部屋を見たいんですが、宜しいでしょうか?」


「えぇ、開けますね」


中から開けて貰い、西原は礼を言うとエレベータに向かった。 住宅街にあるマンションとは思えない程に、しーんとしていた。むつの部屋のある階につくまでに、西原は白い手袋をはめていた。エレベータを降り、足早に部屋に向かった。特に用心するも何もなく、おもむろにドアノブを回すと、刑事から聞いた通り鍵はかかっておらず開いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ