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よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
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5話

捜査の中心となっている所轄刑事たちの後ろの方に座っている西原は、報告を聞きながら特に収穫ないかなと思っていたが、遅れて戻ってきた刑事が、またむつの部屋に何者かが入った形跡がある事を報告した。それは、冬四郎と共に日本刀を見付け出した後の事だろう。西原は腕組みをしながら、一足違いで間に合ったみたいだなと思っていた。詳細な報告では、ベッドの破損があったとのことだった。ベッドに確実に日本刀がある事を知っての、行動じゃないかと西原は見ていた。だが、それは黙っていた。


じりじりと他の特になしの言葉を聞きながら、終わるのを待っていた。捜査会議が終わると、西原はむつの部屋を見に行っていた刑事をつかまえると、部屋の鍵は開きっぱなしだったのかと聞いた。すると、刑事は頷いた。西原は礼を言うと、コートをつかんでむつのマンションに向かう事にした。


基本的に1人での行動は禁止されているが、西原はそんな事は気にもしていない。それに、西原と晃が知り合いだと知っている者たちも、そんな西原に注意も出来ずにいた。それが余計に、捜査員たちとの溝を深めている事など、今はどうでも良い事だった。


外の駐輪場に止めてあるバイクにまたがり、コートの前をしっかりしめ、マフラーを巻くとヘルメットをかぶって、むつのマンションに急いだ。

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