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よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
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5話

3杯目のコーヒーを飲みながら、冬四郎はぼんやりとタバコを吸っていた。むつの部屋で日本刀を見付け、カモフラージュ用に似た模造刀を5本買ったものの、この後どうしようかと悩んでいた。それぞれが持ち、見せびらかすように、うろうろするのもありだが、それは危険だろう。それに山上は、これをむつと引き換えにと交換条件をつきつけたいようでいるみたいだが、それも簡単な事ではないだろう。


どういう事になるにしても、向こう側からの接触がない限りは、どうにも出来ない。冬四郎たちは、むつがどこに居るのかも相手側の事も何も分かってはいない。あの仮面の男なら、むつの居場所もどういう組織なのかも分かっているとは思うが、聞いた所でちゃんとした答えがあるとも思えなかった。


冷めたコーヒーを捨て、入れ直しているとドアがノックされた。チャイムではなく、ノックだった。冬四郎はそっと足音を立てないようにドアの前まで行き、ドアスコープを覗いた。どう見ても堅気には見えない雰囲気の男が3人立っていた。本物かどうか疑いたくなったが、京井が片車輪に何かを押し付けると、しゅるっと犬神の姿に戻るのを見て、冬四郎は安心してドアを開けた。


「おはようございます。ドアスコープから覗いてらしたようでしたからね」


そこまでバレてたのかと思うと、冬四郎は申し訳ない気持ちになったが、京井は気を悪くした風ではなく、にっと笑って見せた。

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