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よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
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4話

「そうだな…」


西原が手で押さえている箇所に、何があるのか分かったのか冬四郎は微笑んだ。


「むつの事、本当に好きなんだな」


「お兄さんて呼べる日も近いかもしれませんよ」


「…一生来て欲しくないな」


「むつが嫁に行けなくなったら、どうすんですか?ま…結婚しないって昔言われましたけど」


はぁと西原は溜め息をつくと、ベッドの簀のように渡してある板をどけようとした。置いてあるだけのようで、簡単に外れた。それをマットレスの横に立て掛けると、冬四郎はさらに板の部分を外そうとした。これを外せば、おそらく引き出し部分の中が見えるはずだった。だが、しっかりとネジで固定されていた。そうなると、ここに何かを隠す事はないだろう。しまうにも取り出すにも面倒くさすぎる。


立て掛けた簀がずれたのか、かたんっという音がした。冬四郎は気にもしなかったが、西原は倒れたらと振り向いた。すると、簀の板の一部がぺろんと折れていた。


「あ…」


西原は冬四郎の肩をとんとんっと叩いた。振り向いた冬四郎に、西原はあれと指差した。


「あ…」


冬四郎も思わずと言った様子だった。


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