表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
205/542

4話

西原は、むつがドリルやバールを使って天井に穴を開けている所を想像して、ぶはっと吹き出すように笑った。


「やりそうな気もしますね」


くっくっくと、肩を揺らして笑っている西原を見て、冬四郎は何をしでかすか分からないむつなら、と思ったりもししていた。


「冗談はさておき…どうです?むつ小さい頃とか、何かを隠してたりしてませんでしたか?」


「そうだなぁ…そんな記憶は、あ…隠しても布団の間とかだったな。通知表とか」


「やっぱりベッドの下じゃないですか?」


「まぁ身近な所には置いてるだろうな」


そう言うと、2人は寝室に戻った。西原が椅子を片付けに行っている間に、冬四郎は布団をどけた。もう寒いからか、マットレスの上には毛足の長い毛布が敷かれている。冬四郎はその毛布も外し、マットレスを持ち上げると壁に立て掛けた。


「ありそうですか?」


「どうかな?」


マットレスの下には簀のように板が渡してあるが、床は見えない。冬四郎はしゃがんでベッドの横を見た。先程、腕を入れた時には気付かなかったが指を引っ掻けて引っ張ると簡単に開いた。浅いが引き出しになっていたようだ。


中にはシーツや敷布が入っていた。部屋を荒らしに来た者も、この引き出しには気付かなかったのだろう。荒らされた形跡はなく綺麗なままだった。冬四郎はシーツと敷布を出して、さらに手を入れてみたが何もない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ