表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
196/542

4話

ダイニングキッチンからリビングを見ると、テレビは倒れているし棚のDVDも本も引っ張り出され床に散らばってい。冬四郎は、それらを拾い上げながら棚に戻して行った。ソファーの上のクッションも引き裂かれ、中の綿が泡のようにそこら辺に落ちている。


「寝室見ますか?1番酷いですよ」


西原が指差すと、冬四郎は頷き寝室に視線を向けた。西原の言った通り、寝室は足の踏み場もない。冬四郎が水族館で買ってやったぬいぐるみも、ベッドの上でずたずたにされていた。


冬四郎は物を踏まないように寝室に入ると、ベッドにすとんっと腰掛けた。ずたずたになったぬいぐるみを膝の上に置くと、冬四郎はそれを撫でていた。ベッドに腰掛け、室内を見渡すと本当にここが1番酷い。


開け放たれたクローゼットからは、カラーボックスの引き出しが開いており服が出ている。下着やストッキング、スーツも出されていた。冬四郎は来るときには、室内を見ながら片付けてやろうと思っていたが、これじゃ手をつける気にもなれない。だが、西原は下着だけは拾って腕にかけると、とりあえずカラーボックスに入れていた。


「お前…」


片付けるのは下着だけかよ、と呆れて言いそうになると、西原は苦笑いを浮かべた。


「むつの下着、まぁまぁセクシーなのありますからね。お兄さんには目の毒ってやつです」


そう言うと、真っ赤な下着を手に取ってカラーボックスの中に入れていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ