表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
172/542

4話

「祐斗も知ってたのか?」


「あ、はい…むつさんと呑んだ時に聞きました。毛が濃いのが悩みとかで…下の毛もワックス行ってるからほぼ無いって。だから、この人…違うと思います」


「この前、つるっつるでしたよ」


西原が言うと冬四郎、山上、晃、京井がぎろっと西原を睨んだ。西原は慌てて手を振りながら何もしてませんよ、と弁解している。


「…それに、ねぇ」


京井が何か言いたげに、片車輪を見た。片車輪は離れた所で、腕を組みじっと遺体を見ていたが、顔をあげると頷いた。のっしのっしと近付いてきた片車輪は、遺体を取り囲むようにして居る面々を少し遠ざけた。すると、京井が晃と冬四郎に向かって、失礼しますと言った。


「え…」


晃は驚いて、京井を止めようとしたが冬四郎がそれをとどめていた。京井はむつの身体に、ぐっと顔を近付けると鼻先が触れそうな距離ですんすんっと鼻を鳴らした。


「…そっちです‼」


京井が鋭く言うと、片車輪は京井の視線の方に手を伸ばした。伸ばした先は、晃が持っている布だった。


「え?」


何が何だか分からない晃は、急に髭面の男が迫ってきておおいに慌て、ぱっと布から手を放した。


「捕まえてくださいっ‼」


ひらひらと落ちるはずの布は、すとんっと床に落ちると、するすると床を這っていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ