表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
152/542

3話

むつの自宅のある階の廊下にすとんっと降り立った京井は、すでに人の姿に戻っていた。ベランダづたいに上がり、途中から非常階段できた片車輪と合流した。


2人は注意深く辺りに何かしらの気配がないかと、神経を研ぎ澄ましていたが何もない。京井の耳に聞こえてくるのは、各部屋からの生活音や話し声。それに離れた所から聞こえる、車の音だけだった。


「覆面のやつらには、逃げられてもうたな」


「そうみたいですね。でも、今はむぅちゃんを見付け出すのが最優先です」


「…ほんまに、部屋におるんか?」


「臭いはここからしてます。ですが、どう考えても変ですよね。連れ去って、ご丁寧に家に送り届けるなんて」


「変やな。ねぇちゃんを囮にギャクニ待ち伏せも有り得るしな」


「それなら、尚更…先に確認しましょうか」


京井はそう言うと、ドアノブに手をかけた。


「鍵、開いてるんか?」


「どうでしょう」


一呼吸置いてドアノブをゆっくりと回して、引っ張ると鍵はかかっていなかったようで簡単に開いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ