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よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
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3話

倉庫の中では、冬四郎が先に立って歩き、木枠が積み上がっている間を通るにも注意深く、視線を向けていた。


こつ、こつ、と3人の足音はするが他の音は倉庫内からは聞こえてこない。本当にむつが居るのかと、冬四郎は不安に思ってきていた。


「宮前さん、右に行って貰っても良いですか?」


京井から言われると、冬四郎は頷き、ペンライトで照らしながら木枠の間を右に曲がった。木枠もしばらく使われていないのか、うっすらとカビ臭い。それに隙間風があるのか、かなり寒かった。


「あ…」


「あ、おい」


何かを見付けたのか、冬四郎は小走りにそこへと向かっていった。周りに注意を払わずに、向かっていく冬四郎を山上は止めようと腕を伸ばしたが、その前に冬四郎はするっと抜けて行ってしまった。山上はちらちらと振り向き、京井を気にしつつも冬四郎も気になるようだった。


「大丈夫ですよ、行きましょう」


京井が先に冬四郎を追うように、走り出すと山上は仕方なさそうに走り出した。

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