表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-狩るモノ-  作者: 幹藤 あさ
102/542

3話

床に落ちた物を拾い、テーブルや机の上に置いてから大きな硝子の破片を拾い上げ、掃除機をかけた。


「社長、ビール呑んだんすね」


缶を拾い、ゴミ袋に入れながら祐斗は苦笑いを浮かべた。あちこちに、吸い殻も落ちているし、めちゃくちゃになってるなら汚れてもいいという、開き直りがあった事は、祐斗でも容易に想像がついた。


「みたいだね」


キッチンから雑巾を取ってきた颯介は、祐斗が掃除機をかけ終えると床に膝をついて、こびりついた血をごしごしと擦った。


「とりあえずは、こっちの奥半分だけ終わらせたら言いかな?会社としてはしばらく休業だって、社長も言ってたし」


「あ、そうなんすか?なら、そんなに片付けなくても大丈夫なんじゃないですか?」


「うん、むっちゃんが見付かるまではね。けど、社長も寝たら戻ってくるみたいだし…また誰か泊まるかもしれないからね。あ、コインランドリーも行かないと」


「そういう事ですか。なら、ついでに少し買い出しとか行っておきますか?」


「そうだね。コーヒーもなくなりそうだし、紙コップも必要そうだし…ドアの修理来たら。行こうか」


祐斗は頷くと、折れて倒れているパーテーションを片付けるべく、どうにか真っ直ぐにして、畳んでいった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ