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光のポーション  作者: モネノアサ
王都魔法学園で
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50話 魔法実験

作者名がリンクされておらず、トップページへ飛べない設定になっていました。

すみませんでしたm(__)m


執筆している方で、ご自分の名前から飛べないようになっているのでしたら、それはトリップに引っかかっています(←違うけど) 

小説情報修正の下のほうにある作者名を空にしてください。

間違っても、私のようにそこにHTMLを張ろうと躍起にならないでくださいね(^_-)-☆←私だけ?

 領地ごとに教室が決まるのだが、爵位や成績もクラス分けに反映され、教室が一組から十組まで分かれる。ちなみに、一組は浮遊の練習も必要ないほど生徒全員が優秀らしい。ほぉおおお。


 私たちは十二名が同じクラスということもあったのか、一年八組、金髪先生だった。名前はキンダリー先生。

 このちょっとよれってした感じの金髪先生に既視感があったのだが、どうしても思い出せずにいた。

 その既視感の謎が解けたのは、魔法実験・製作の最初の授業。


 担任の先生が魔法実験の担当であることは最初に説明があった。

 魔法学園とうたうだけあり、魔法は座学、実技、実験・製作にまで及ぶ。

 座学もルーン文字を覚える魔法言語と原理などを学ぶ学科に、後々は分かれていくし、実験・製作も魔導具の製作などまた専門に分かれていくらしい。


 クラスの代表を決めるということで、立候補を募ったが、立候補者は誰もいなかった。先生からの推薦でクレトの成績優秀ということで委員長に、そして副は彼を支えやすいように、ルカがなった。

 他の領地の生徒は不満だったようだが、立候補しなかったからか、直接の文句は出なかった。

 気持ちがくすぶらないといいけど。


 学園は広大な敷地のため、移動も時間がかかる。

 私とリタはおしゃべりに夢中になっていたこともあり、初めての場所を探すので遅くなり、魔法実験の授業に時間ぎりぎりで飛び込んだ。


 空いている一番前の席に座り間に合ったとホッとしながら先生を見上げた。目に映ったのは、その白衣。そして、そこら中にある実験道具。


「あーーーっ! すすこげちりちりのバッテン!」


 気づいたら先生を指さして大声をあげ立ち上がっていました。

 先生のお顔は引きつっていますね。


「すみません!」


 私はすぐに着席した。


 思い出した。はっきり・すっきり・まるっとな!

 本『魔法基礎全書』に載っていた失敗例の小動画に出演していた教授だ。いや、学園の先生だったのか。てっきり教授や助手だと思った。


「……最近は言われることがなくなって、油断していましたよ。あの本の初版を持っているんですね」

「家にありまして、先生の動画が一番気に入っていて、好きなんです」


 一番気に入ったのは本当だ。  

 先生は苦笑する。


「研究所教授の助手だったのですよ。その時の教授が執筆した本に私が少し出演した部分がありましてね、それを知っている人がたまにいるんですが、生徒でいたのは初めてですよ」


 先生は他の生徒も分かるように説明してくれた。

 結局、その小動画は載せる意味がないと言われて、初版だけになったそうだ。

 こんなところで、魔法の練習をしようと字もろくに読めないときに見た本の先生に会えるとは、人生生きてみないと何があるか分からないね。


「実験は楽しいですが、間違えると爆発することもあるんです。みなさんも気を付けましょうね。では、基礎から入ります。今日はタブレットではなく、薄いテキストを準備しました――」


 机の上に置いてあるテキストを開く。字だけだ。動画はついてないね。

 薬草や採集などについても座学として学んだけど、こられは知っていることばかりだった。一応、薬剤師見習いだからね。 



 授業が終わったあと、先生に近づき、気になることを聞いてみた。


「先生、あの動画を撮った時、おいくつだったのですか?」

「ん? あれは二十三だったと思うよ。なぜ?」


 おじさんだと思ったら、結構若かったんだ。六歳にとっては二十超えたらおじさんだったのかもな。


「今より若かったから。今はいくつですか?」

「三十二だね。もう九年もたったのか」

「今九歳だから私が生まれた年にあの動画は撮られたんですね」

「うっ、年をとるはずだよなぁ」


 頭に手を置きため息のキンダリー先生。

 先生は年をきにしているんだろうか。最近知ったことを提供させていただこう。


「先生、小型犬なら三十二歳に相当する年齢がなんと、四歳! なんですよ。先生はまだ四歳です」


 あれ? 先生の顔がさっきより引きつっているような……。

 喜ぶところじゃないの?


「すみません、先生。シャインは悪気はないんです。まだ若いということを言いたかっただけだと思います。次の授業があるので、行きますね」


 リタが口早にそういうと、私の手を引っ張り教室から連れ出した。


「シャイン、犬と比べられて嫌な人もいるかもしれないでしょう?」

「え! そうなの? まだ若いんだと喜んでくれるかと思った」

「人それぞれかも。それか言い方? 行こう、本当にまた遅れちゃうよ」


 担任の先生、いい人そうなのに、二度もショックを与えちゃったよ。

 それが気になり次の授業に身が入らなかったが、その次の昼食がとてもおいしくて、気分は上昇、すっかりそのことは忘れてしまった。



 午後は、実験の続きの授業で、採集だった!

 採集は得意だ。これで何か先生の役に立てればいいなと、先生の顔をみて、午前中のことをようやく思い出した私はそう思う。

 

「初級治療ポーションの半分も効能はありませんが、一つの薬草だけで作れますから、作るのも安全ですし、採集を頑張りましょうね」


 先生が言うのは、学生が習う簡単なポーション。それでも、擦り傷・火傷にはこれで十分だったりする。この学園もそうだが、王都付近に多い薬草という特徴もある。精製水と魔力をハゥツという薬草に混ぜるだけでいいのだ。

 本では知っていたけど、最初に作ったのが初級ポーションだったから、たまに領地の森で見かけても、ハゥツだと知識だけで通り過ぎていた薬草だった。

 ハート型の薬草でミントのような香りがするから、分かりやすい。

 私たちは、実験室から近い森に入る手前の雑木林ぽいところに来た。

 空気が澄んでいて気持ちいい。ベンチもあるので、休みながら薬草を採ればいい。

 日向ぼっこにちょうどいい時期だ。


「午前中に決めた四人組で必ず行動してくださいね」 


 先生から念押しされる。

 私は、耳飾り型通信機をルカたちに渡す。いつもの四人組。他の領内の二組にも何かあるときは使ってと班のリーダーになったエリアスとヨハンネスだけに渡した。

 聖獣がいる学園に魔物は出たことがないそうだが、一歩入れば森は深いし、小川などもある。それに獣はいるから。

 アンブル領にはウルフはいないが、王都の森にはウルフもいて、熊も南の熊より大きいらしい。学園にでることはないとは聞くが、なぜかいろいろな魔物とかに遭遇する私としては、気を付けてしまう。

 ま、今回は薬草一種類を探すだけだから心配ないだろう。


 私たち四人は少し手分けして探す。

 陽の当たる開けた場所に多かったはずだが、王都で探すのは初めてなので、他の草も見ながら探していた。


 五分後、ルカの『あったぞ』の声に、そこらへんに大量に生えているか聞いたら、あまりないとのことだった。群生はしないようだ。

 私たちはお互いが見える位置にいる。十メートル程の間隔で離れている。

 クラスの生徒たちもほとんど視界に入っている。木があって、隠れることはあるけど。


 私もそれからすぐに見つけることができ、採集する。ハゥツを見つけるまえに、初級ポーションの材料を全種類それも大量に見つけることができたのは、ここに初級ポーションの材料をもとめてくる人がいないからだろうか?

 おまけに、桔梗と百合も見つけたから、αとβポーションまで作れる。

 こんなに簡単に手に入って笑いが止まらない。探そうと思っていた手間が省けた。


「シャインがまたおかしい」


 ルカに言われたが、全然気になりませんなぁ。

 ハゥツのほうが見つかり辛いって、変な感じだ。 


 その時だ。耳飾りからの声と遠くに聞こえる叫び声の重なり声が聞こえたのは。


「ぎゃぁあああ」

「アリシア、危ないーっ!」

「きゃぁーっ!!」


 声の方を振り返る。ルカはすでに駆け出している。

 私もその方向へ俊足で移動する。見えていた場所だ。そこまで離れていなかったはず。


 遠目に映るのは――

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