チンピラ
「いらっしゃいませー!!」
「おー、広いな」
「まあそうですね」
「空いてる席は..........あそこが空いてますね」
「よし、座るか」
よいしょっと。あ、あれ?なんか可哀想な目で見られてるんだけども......
「おい、そこの兄ちゃん。そこの席は俺がとってたんだぜ!だから代金として金貨2枚もらおうか!」
「は?」
「だから俺がそことってたんだから金をくれっつってんだよ!!」
「え?なになに聞こえない」
「ちょっとシンジ君。相手は有名な悪人ですよ」
「そうかそうか!じゃあ体で示すしかないようだなぁ!」
「で?」
「チッ!せめていいサンドバッグになれよ!」
この程度の挑発に乗るレベルか。せいぜいEランクだな。
「サンドバッグじゃなくダイヤモンドバッグくらいな気がするけどなぁ」
「おらぁ!」
遅いし弱いし典型的なヘナチョコパンチだな。パフっていう効果音が出そうだわ。
ゴキッ!
「いっっってぇぇぇぇぇ!!!!!!」
「「「「「「「!?」」」」」」」
「おいおい、それだけか?」
「クッ!お、覚えてろよ..........」
確実に忘れるわ。そもそも覚える気がないわけだし。
突っかかってきたやつは走って逃げていった。
「よし、じゃあ何食べる?」
(我はこの海鮮パスタがいいのだ)
「じゃあ俺も海鮮パスタがいいな。あーでもスープも捨て難いな。うーん........どっちもにするか」
「じゃあ僕はこのレッドフィッシュの素揚げにしようかな」
「キュッ!キュキュッ!」
「そうか、カシーはシン君と同じやつだな」
「キュッ!」
「はあー食った食った」
「キュッ!!」
(この海鮮パスタとやらは美味しかったのだ!お主は作れるのだ?)
「いや、わからない。ていうか味噌汁さえもまともに作ったことないからな」
「シンジ君なら多分出来ると思いますよ」
「あれ?いつから言葉がわかるようになったんだ?」
「いえいえ、言葉はわかりませんが予測できますし」
「そうか。そういえばスクヴェイダーは名前とかあるのか?」
(スクヴェイダーはスクヴェイダーなのだ。でも一度だけついていった主にタマコと呼ばれていたのだ)
「タマコか......ネーミングセンスどうなってんだよ!」
(なんならお主が考えるのだ)
「うーん、そうだなぁ。ヘレンとかどうだ?」
(ヘレン........それがいいのだ!)
よし、気に入ってくれたな。
「この・・・・・・・・・・に勇者が・・・・・・・・・・・・・・・で・・・・・・・・・・・・・・・に行くんだって」
なんだ?勇者?
「へえー、その勇者って・・・・・・・・・・から来たの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・らしいわよ」
「え!?それってほんと?」
「うん。らしいわね」
なんか自分に関係がありそうな話が..................




