大食い大会!?
「ファングボアの極上肉です」
「お、きたぞ」
「これですね〜。これが美味しいんですよ〜。この少しレアな感じが絶妙な柔らかさになって外のカリカリのもころと合うんですよね〜」
「いきなり実況すんなよ」
「実況?」
「いや、なんでもない..............それより早く食べよう」
「はい!温かい方が美味しいですからね」
パクッ!
「ハフハフッ!めちゃくちゃ美味しいですね!」
パクパクパクパクパクパクパク。
「ちょっと、聞いてるんですか?」
「むん、ひひへふほ」
「肉を口に入れたまま喋らないでください!っていうか食べるの早くないですか!?」
「ごくんっ..............心配しなくていいぞ。俺はまだ腹八分どころか腹三分だからな」
「まじですか..............それなら大食い大会に出たらどうですか?」
「そんなのがあるのか!なんなら早く行ってくれればよかったのに」
「あー、大会は明日ですよ?」
「そうか、なら明日学校が終わったら行くぞ」
「えーっ!」
「当たり前だろ。どうせ明日も同じくらい腹減ってるし」
「はい.......................きついですよ?」
「食べれるならいいじゃないか」
「毎年ギブアップしてる人が約4分の3だとか...........」
「そうか、まあ大丈夫だろ」
「はいはい、わかりましたよ」
「さあ!今年も始まりました!第31回大食い大会。前回はギブアップするやつが多くて優勝者までもが倒れてしまったが今年はどうなるでしょうか!今日は個人予選があります!出場者の皆さん!今年初めてとか3回目とかあるでしょうが、予選突破目指して頑張ってください!」
おお、けっこうな雰囲気だな。最初は個人予選って言ったか.........余裕だな。
「シンジ君!頑張ってね!」
「ああ、頑張るよ」
真治の真治による真治のための戦いが始まった。