愛しの日の丸弁当
「やった!やっと昼ご飯!」
「はあ〜お腹空いたー」
「急がないと人気のメニュー取られるわよ」
「あっ、待ってー」
「ここが食堂か。ええと、人気のメニューは、と。黒パン?それとスープか?俺はやっぱり至福のコンビニ弁当だな」
そして、真治は作成!と言ってコンビニ弁当と割り箸とお手拭きを出す。
「いただきまーす」
真治が食べ始めると人がどんどん寄ってきた。
「あの食べ物はなんだ?」
「白いヤツの真ん中に赤い丸いヤツがある!」
バカ野郎。これが日の丸弁当ってもんだぜ。
「シンジ君!その茶色いヤツ食べさせて欲しいんだけど、いい?」
「ああ、しょうがないな。今日だけだぞ?」
「うん!・・・・・なにこれ!柔らかくて噛みごたえがあって外側はサクサクしてる!」
「「「「「「・・・・・・・・・・ジュルリッ!」」」」」」
「言っとくけどお前らにはやらないからな」
そう言うと大体の人は去っていったが三人だけ残った。
「おいお前、それよこせ」
「そうだそうだー」
「兄さんに逆らったらどうなるかわかってんのかー?」
こういう奴らどこの世界でもいるのかよ。
「そんなのわかるわけないじゃん。ていうかお前ら誰?」
「「「は?」」」
「いやだからなんでお前らを相手にしなきゃなんないの?」
「お、おおこんな事言ってやがるぜ。お前ら二人でぶちのめしてやれ」
「やってやるぜ!」
「兄さん任せてください!」
「神界の衣!」
「おらぁぁぁぁぁぁぁ」
「てやぁぁぁぁぁぁぁ」
「「いっっっってぇぇぇぇぇ!!!!!!」」
「くっ、こうなったら俺が!俺のナイフに勝てる訳ないだろ!」
パキンッ!
「クソッ!お前ら逃げるぞ」
「くそっ!覚えていやがれ」
「次は勝ってやるからな」
「はっ!ザマァ!」
その後歓声や拍手が巻き起こって少しの間英雄扱いされたのは言うまでもない。