ぶっ壊れステータスでぶっ壊れる水晶
今、俺は高等魔法学園にいた。
500人程がそれぞれ10人のグループに分けられていた。
「これから試験を始めます。皆さんはそれぞれの人形の前に立ってください」
いやいや、これ人形じゃなく銅像でしょwとか内心でツッコミをいれながら
一番試験官から遠い所にある人形の前に立った。
「一人目どうぞ」
試験官がそう言うと、一人目の男の子は魔法を唱えた。
「ファイアボール!」
すると、人形にヒビが入った。
「ふむ、二人目どうぞ」
・・・・・・・・・・「九人目どうぞ」
試験官が俺の隣まで来ていたので、手で持っている書類を見ると
試験は五十点満点だった。
その内、印象が二十、人形の状態が二十、あとは試験官の評価が十だった。
「最後の人どうぞ」
ここは目立たないように..........
「天門!」
ズゴゴゴォォォ!!!!!
人形が跡形もなく無くなった。
「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」
「こ、これはどうしましょう....................学園長と相談してきますっ!」
「あ、はい」
やってもうた。
「これから魔力測定を始めます。受験者達は一列に並んでください」
それにしても受験者達多いなあ。
500人くらいいるんじゃないか?
スキルは使わないしさっきみたいにはならないよな........
まあ、並ぶのは嫌いだから早く並んでおくか。
「あ」
無駄のことを考えていたせいで結局最後になった。
「次、シン君」
「は、はいっ!」
次は俺かぁ。ステータスがぶっ壊れすぎて心配だわあ。
シン君は水晶らしきものに手を触れてじっと水晶を見ていた。
その瞬間、水晶が白く光った。
「Sクラス」
「よ、よかったぁ」
「次、シンジ君」
「はい」
「これから魔力測定を行います。赤がD、青がC、黄がB、紫がA、白がSクラスになります」
「はい」
「では始めます」
そして水晶に手を触れた。
パリィィィィィン!!
その瞬間水晶が壊れた。
「「え?」」
試験官が止まったまま動かなくなった。
「おーい、試験官さーん。大丈夫ですかー?」
「..........あ、はい。............................とりあえずSクラスです」
「はい」
こうして高等魔法学園に入学したのだった。