あの光っているものはなんだ!?
神。それは魂の管理をする者。
「はあ〜今日もいい天気だなあ」
そう呟いたのは、公園のベンチに座る村上真治だった。
高校2年生でそこそこ頭がいい優等生だ....と思いたい。
今年から一人暮らしを始めてもう4ヶ月がたつ。
最近面白いことがなにもない。クラスでもみんな勉強ばかりだし。家にこもってゲームをしてみようかな。
「さてと...昼ごはん買いに行くか」
その時、上を見ると何か光っていた。
「なんじゃありゃ...」
その物体はどんどん自分に近づいていた。
「マジか...」
気がつくと同時に視界が暗転した。
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今日もいつも通り小さいデスクで仕事をしていた。
「フォッフォッフォ......異世界人の魂がここに来るのは珍しいのう....」
神の世界では魂が来るのは珍しくない。
しかし、異世界人のものとなれば別である。
まあ、いつもと変わらないのじゃがな。
「ふぅ、早くこの仕事を終わらしてひと眠りしたいもんじゃのう」
名前、性別、年齢....と、なめらかな指捌きでいつもと変わらず入力していく。
......................パソコンの0のキーに指が近づいていく。
カチッ。タタタタタタタタタ....................................................
..........................「は、いかんいかん....寝ておったわい」
「MPはボーナス的なやつで多めにしておこうかの」
「次は......属性耐性と攻撃力と防御力だったの......全て平均値である8......と、そして、スキルはランダムで3つじゃな。よしこれで寝れるわい」
神様は致命的なミスに気づかずにベッドへと飛び込むのだった。
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いたたたた.........
目は見えるな。耳も鼻も大丈夫っぽい。
「ここはどこだ?」
見慣れたことのない場所にいるのだからその反応は当然だった。
が、草原にいるのはどうも納得出来ない。
「うーん、これからどうしよう.......とりあえず近くに家があるか探すか。案外家に近いかもしれないし」
そうして異世界での第一歩をふみしめるのだった。