表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/16

恐怖の洋館 -円卓の怨念編⑤-

忘れられそうな最初の三人、覚えてる人いるかな?

「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」

「……」

「……」

「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」

「何やってんの? 野原」

冷たい声で私はクローゼットに入っている野原に話しかけた。

「出ろ。そこはいろいろな所に訴えられる」

「え、なんで?」

剛力は本当になぜといった顔をしていた。

「青○の○パクになるんだよぉ! それに、これは物理で攻略がコンセプトなんだよ! 隠れるって選択はないんだよ!」

「え!? もっと物理的に攻略していいの!?」

「違うそうじゃない! でもパクるよりはいい」

私は野原を掴んでぶん投げた。

「お前は自称リーダーだろ!? 仕切れよ! 頑張れよ!」

私の説教は続く。


「……化け物が、出たんや」

「知ってる」

「二体くらい俺葬っちゃったよ」

私たちはやっと落ち着いた野原に話を聞いていた。

「追われて」

「知ってる」

「反撃した?」

「剛力だけな。出来るの」

剛力は主人公補正があるため圧倒的なパワーで化け物を葬ることができるが、野原は青○で言うた○しポジションなので逃げる以外に選択がない。

しかし、パクリはどうかと思う。

「それで、剣がいっぱいおいてある部屋に逃げ……」

「知ってる……。って、なに!? どこそこ! 案内して」

「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」

「本当に訴えられるよ!」


「……ここだ」

私はドアを開けて中に入った。

「……ビンゴだな」

「見た感じ八本はあるな。後二本はどこにあんのかな?」

私たちは早速剣を回収し始めた。剣の柄には先ほどの剣にもあったスペルのモノグラムが刻まれていた。

「何やってんだお前ら?」

「ああ、説明するよ」

私は野原に今まであったすべてを説明した。

すると野原は意外にあっさり信じた。

「あの化け物にお前ら会ってたのか!?」

「さっきも言ったような気が」

剣をすべて回収して、野原にも説明を終えた。

「あ、そのコインっての、俺一枚持ってる」

「どれ?」

そして野原が出したのは銀色に光るコインだった。

「またモノグラムか」

銀貨にはモノグラムがまた刻まれていた。

「これ一枚なのかな?」

「ユダは何枚でキリストを売ったっけ?」

「三十枚だった」

剛力は脳筋のくせに随分と博学だと感じた。

私の知らないことを意外と知っているのには驚かされる。

「でも一枚でいいと思う」

「なぜだ剛力?」

「モノグラムが刻まれてる。恐らく、鍵になるのはアイテムもあるけど、その記号も重要だと思う。それに同じモノグラムの刻まれた剣は見つかってないから、銀貨にも例外はないと思う」

なかなか的を得た見解だ。私はそれに同調することにした。

「あ、ああ、お、おまえら」

「ん?」

「あ、あれ」

私は野原の指さしたほうを見た。

そこには、ドアをふさぐように大きな顔がこちらを見つめていた。

さて、この時点で普通のホラーゲームならば逃げる選択をする必要があったかもしれない。

しかし、われらが主人公はそれとは逆の行動をとった。

なんと、大きな顔に向かって持ってきていた鉄パイプを放り投げた!


今回の成果

剣八本

ユダの銀貨

野原参加


青鬼私好きです。

映画おめでとう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ