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恐怖の洋館 ー円卓の怨念編③ー

進展してます。剛力なら積みそうになったら無理やり帳尻を合わせます。

「だからお前も、もうお休み」

「いやいや、そう口では言うけどお前、向かってきた化け物鉄パイプでミンチにしてんじゃん」

化け物が来たら逃げるという概念は、どうやら剛力にはないようだ。

「ん? 部屋のカギが落ちてる」

「おお、これでまた行けるところが増えたな」

「……阿武野、どうやらつけられてるぞ」

「え?」

見れば鋭い視線を剛力は後ろに送っていた。

「まさかさっきの化け物が!?」

「分からない。だが、さっきから俺たちの後ろをこそこそつけるやつがいた」

鉄パイプに力を込める剛力。私はどうしても嫌な予感しかしなかった。

「ん? この鍵このドアのものだ」

「入るか」

鍵を開けて中に入った。すると、その中にはたくさんの人形が置いてあった。

「フラグのにおいが、プンプンしますな!」

私はこの状況に興奮せざる負えなかった。明らかなフラグ。この人形をどうにかすれば恐らく道が開けるはず。

「全部で十三体の人形か。ま、ともなればあれしかないな」

「ああ、あの円卓のテーブルだな」

剛力は脳筋だが決して頭が悪いわけではない。かなり頭が切れる場面がたびたびあるところが彼の強みでもあった。

私たちは部屋の奥に行った。すると、ドアが開く音がした。

私はびっくりして振り向いた。

そこにはニタニタと笑う人面の化け物がいた。

(し、しまった! つけられているのに鍵を閉めるのを忘れてた!?)

逃げ道はあのドアだけ、完全に積んだ状況だった。

剛力は険しい顔をしていた。

それもそうだ。こんなピンチ、ここに来て初めてなのだ。このような大事なものがある中で彼だって無暗に鉄パイプを振り回せないはず。

「に、逃げ道を塞がれたぞ! どうする!?」

「壁があるなら、殴って壊す。道がないなら、この手で作る。俺の好きなアニメのキャラのセリフだ」

「……」

そういったかと思うと、剛力は人形のないほうの壁を思いっきり蹴り壊した。

「クッソ! やると思ったぜ!」

もう正当な攻略など関係ないといわんばかりの暴虐無人っぷりを剛力は見せつけた。

「もうどうにでもなれぇ!」

「む、剣発見」


―騎士の剣②を手に入れた―


同じものがあったってことはほかにも何本かあるかもしれない。

ボキッ。


―騎士の剣が折れた―


「二回目だぞ!?」

「まて、今のは俺のせいではない。ただ壁にぶつけてしまっただけで」

化け物が後ろからものすごい勢いで飛び込んできた。

「うるせぇ! 全部てめぇのせいだオラァ!」

飛びついてきた化け物を剛力は苦し紛れにぼこぼこにした。

まったく不憫である。化け物が。


今回までの成果

騎士の剣

騎士の剣②

十三体の人形

鉄パイプ

口裂け女から強奪した鍵


真面目に設定は考えてます。

本当にホラーゲームできるくらい練ってます。

演出が甘いのは許してください。

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