第3話:旅の始まり
……ん??
そこは眩しいくらい真っ白な部屋だった。
ここ…どこ??
ゆっくりと体を起こした。
あぁ私、廊下に出ようとして…落ちたんだ。
そんで………ん!?!?
隣りを見ると人が横たわってた。
キレイなサラサラの金色の髪をしている男の子だ。
『ねぇ!! 大丈夫??』
ゆすってみると、その子は目を覚ました。
彼の瞳は透き通るような青い目をしている。
そして周りを見渡してから起き上がった。
少しの間、その外国人の男の子に見とれてしまった。
ゃばっ!!英語分かんないょぉ…
『はっ、はろぉ?』
『君、日本人か。ここはどこなんだ??』
うゎっ…日本語ペラペラ!!!
『えっと…わかりません。時が止まって、落ちて…気付いたらここに…』
『僕と同じか。他に人は??』
『ぇっと…見てないです。』
〈ミキ・須王、そしてケビン・M・アンダーソン。〉
品のある女の人の声が聞こえる。けど、姿が見えない。
今…私の名前呼んだ??
『誰だっ!!』
〈私は時の守護神。選ばれし5人の者達を呼んだのは私。〉
『私達が選ばれし者??』
〈そうです。自然があなた達を選んだ。〉
『5人って…後の3人はどこなんだ??』
〈すでに世界に行っています。まずはその者達に会うのです。〉
ん??意味わからん。
『どんな奴等だ??』
〈あなた達と同じ物を持っている。あなた達を狙う闇に気をつけるのです。さぁ行きなさい。〉
ぇ!?ちょっと!!私達、狙われてるの!?
『待ってくれ!!』
まばゆい光が2人を包んだ。
まぶし過ぎて目をつむってしまった。
光がおさまり目を開けると、そこは見渡す限り木が茂る森だった。
ここ…どこ!!!
意味わかんない。もぅ家に帰りたいょ…。
『おい。』
『はっはい!!??』
えっと…この人の名前…ケビン・M・何とか…だっけ??
『ここ、どこだ??』
…………はぃ!?
『知らないよぉ!!!』
あぁ…ャダ。帰りたい。ここってジャングル??絶対に日本じゃないし。あっパスポート持ってなぃ!!
ぐぃっ
突然、手を引っ張られた。
そして人の手を勝手に観察してる…ぁれ!?
私の手に見たことのない指輪がはまってた。
『指輪…??』
よく見るとケビンという人の指にもはめられていた。
私のは真っ赤な石が、ケビンには真っ青な石がついている。そして両方の指輪に王冠の様な装飾が施されてた。
『お前のは赤か…。あとの3人も指輪を持ってるということか。』
『あの…私、須王ミキって言います。』
『知ってる。』
ぇえ!?!?
『さっきの声が言ってただろ。』
『あぁ、そっか。で、お名前は??』
『ケビン・ミッチェル・アンダーソン。』
嫌そうに彼は答えた。
ぅゎ、感じ悪い。きっと世間知らずの坊ちゃんだろうな。
『おい!!』
『何!? ってちょっと!!』
気付くと置いてかれてた。
『早くしろっ』
『あっ待ってょ!!』
私、これからどうなるのぉ…。でも1人じゃなくて良かった。
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