第一話:日常生活
『異常気象』
今この話題で学校中、世界中までもが持ち切りである。
私の名前は須王 ミキ。これでもテニス部の部長をつとめている。
『ねぇミキ、今日の部活ヤバくない?』
同じ部活で、クラスも同じである親友の斉藤 奈々が聞いてきた。
『うーん。また倒れる人がいるかもね…。』
今は5月。なのに猛暑が続いている。
日本だけじゃない。ハワイでは雪が降ったし、オーストラリアでは大地震が起こった。他にも世界各国で異常な事が起こってる。
私の学校にはクーラーがある、それだけでも幸せだ。
『ミキ!!数学のノート貸して!!』
いきなり出て来たコイツは竹内 翔。幼馴染みであり、うちの隣りに住んでいる。ちなみに席も隣り。
『またぁ!?もぅ、しょうがないなぁ。』
カバンの中をごそごそ探す。
……………。!?
『アレ??ない!!…家に忘れたぁ!!!!』
『アハハハ!! 馬鹿だぁ。』
『翔だってぇ!!!』
『俺はノート持ってるもん。宿題やってないだけ〜。』
あぁ最悪…。それにしてもムカツクなぁ。
『あ!私今日あたるじゃん!! …奈々ぁ、見せて☆』
『ハイ、どうぞ。』
『ありがと『サンキュー!!』
翔に横取りされた。
『ちょっと!!私に貸してくれたの!!』
『俺が終わったら貸すから!! 斉藤さん、借りるね。』
結局ノートが来ないまま数学の時間が来てしまった。
『これでも急いだんだよ。』
『……。』
『シカトすんなって(笑!!』
もぅ口聞いてやんないんだからっ!!
『須王さん、3番の答えは??』
げっ…分かんないよぉ…。
翔をにらみつけてやった。
するとノートに大きく
「ア」と書いてこっちに見せて来た。
本当か…??よしっここは信じよう!!
違かったら今度こそ口聞かない!!
『えっと…ア??』
『はい正解。』
おぉ!!合ってた。
翔はこっち向いてピースしてる。
こっちもちょっとピースしてみた。
『やっぱ仲いいね君達。付き合っちゃえばいいのに。』
休み時間になって奈々がやって来た。
『ありえない!! 私はもっとこう優しくて、そして…』
『まぁコイツは俺のペットみたいな感じだからな。』
『誰がペットだぁ!!』
『ほらミキ、お手。』
『絶対……ィャ!!』
こんな感じで平和な日常生活は過ぎていった。