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生死の境界線  作者: 日下詠班
―初日
2/2

第二話『実態』

この物語は、全てフィクションです。

少し暗い内容になってますので、途中で気分悪くなったりしたらすぐに読むのをやめてください。

一体何が起きたんだ…?


突然電車が横に大きく揺れて、電車内の電気が消えて嫌な感触、音、匂いがした。揺れが収まったあと起き上がって見えたのは、いくつもの死体。

どの死体も血だらけで俺自身の服や顔にもその血を浴びている。


匂いのせいで急に吐き気がしてきた。咄嗟に両手で口をおさえる。

う…。やばい。人の死だとか、死体だとか、こういうの慣れてない。


口抑えて嘔吐感に耐えていると

ガサガサ…という音と共に何かが動いた。


「うわ、なんだよコレ……」

男の人の声がした。薄暗くてよく見えないが、影だけ見るとでかい。


「だ…誰かいますか!?」

俺はとっさに大きな声出した。よかった。他にも生きてる人がいた。

それだけですごい嬉しかった。

「誰か、誰か生きてるのか!?」

そう言いながら通れなくなってる為か、死体と思われるモノの上ゆっくりと歩いて、でかいのが俺の方へ近づいてきた。


「ひっ…ぁ…あ……」

俺の後ろから声がした。女の人の声だ。よかった。生きてる人が次々と…。

俺のもとへ二人が近づいてくる。


二人が俺のもとへ来たあと、考えてみた。

こういう時ってどうすればいいんだろう?

「と…とりあえず……外に出ましょうか」

俺は二人に声に出して伝える。

「そうですね…」

「ああ。」

二人は俺の提案に対して頷いた。


窓でも割って外に出ようと思って……左右に振り向いてみた。


あれ…?ん…??

よく見ると、左右がおかしかった。




だってさ

左が電車の『天井』で、右が電車の『床』なんだぜ?




「え……?」

驚きのあまり腑抜けた声を出してしまった。


「…どうやら…倒れたみたいだな、この電車」

「そんな…」

でかい人がそう説明した。

倒れた…?さっきの揺れはそういうことだったのだろうか。

電車のスピードも何かおかしかったから脱線とか?


そんなこと考えていると、でかい人が腕を上に振り上げた。

そしてガラスが割れるような音も同時にした。どうやら思い切り腕を振り上げて電車の窓ガラス割ったみたいだ。



「仕方ないから、ここから出るぞ」

いきなり腕を掴まれ、抱えあげられた。恥ずかしがってる暇はない。

でかい人の力を借りて、俺は自分のバッグを持って電車の上に出た。


真っ暗だ。


3秒程ぼけーっとしてたら急に上も左も右も分からなくなったので、急いでスマートフォンのライトを点ける。


前には壁が照らされ右を照らしてみると、何もなかった。どうやらこっちが来た道のようだ。

電車の上から下を照らすと線路があった。

そして左に照らしてみる



……。石とか岩とかたくさんあって山が出来ている。

その中に、電車の先が続いていた。

ここは丁度曲がり角だから脱線した拍子にまっすぐ衝突したと思われる。

速度が出てただろうから、曲がりきれず脱線したんだろう。

そして勢いよく壁に衝突。


理解できた。

電車がぶつかった衝撃で落盤したんだ。そして一番後ろの車両だけ無事。当然バランスを保てないから倒れる。そういうことか。

これって来た道を歩いて戻るしかない…よな



「…んっ」

後ろから声がしたので照らす。さっきの女の人が登ってきた。


「まぶしっ」

その女の人は目を瞑る。俺はすぐにスマートフォンの光を違うとこに向けた。

「あ、ごめん…ってお前安藤じゃね?」

どっかで見たことある顔だ。やっぱり。この顔は間違いない。


同じ高校で同じクラスの…安藤沙稀<アンドウ サキ>。


「どうして私の名前を…?」

彼女が疑問そうに言う。よかった。間違えてはないようだ。

「俺だよ、園田恭介。知ってるだろ?」

「あぁ、園田くん…あの平均4…「それ以上言うなぁ!」


そう…高校での俺は、相当のバカ…なんだよな。


テストの順位が400位(420人中)を行ったり来たり。

だからこれ以上成績を落とすわけにはいかないのだ。

しかもその成績を、高校の友達がバカみたいに騒ぐから、クラス内で俺の成績知らない人いないだろうな…。


ってか、今それどころじゃねぇな


「とりあえず安藤無事だったんだな!よかった…」

俺は安藤の無事を喜ぶ。

「うん…けど……」

急に不安そうな顔をした。

まぁ…無理もないよなぁ、あんだけの死体とか見たら…なぁ。

俺でさえ嘔吐感覚えてやばかったんだ。女子が見たらそりゃ気分悪くなるよな。性別関係ないか。



「よっ・・と」

また一人さっきと違う男の人が出てきた。まだ生きてる人がいたんだ。

出てきた人は、さっきの俺を抱えあげてくれた人よりはでかくないけれど俺よりはでかい。


また一人 また一人 と…出てきて、ちょっとしたら


最後だろうか、あのでかい人も出てきた。

そしてすぐに、スマートフォンをポケットから出して何かしていた。


「やっぱり…駄目か」

駄目ということは通話は出来ないんだろう。圏外なんだ。

俺もスマートフォンのライト付けるときにみた。圏外なんだこのトンネル内は。


だからこれで確定した。

誰かに助けてもらうしかないんだ。

もしくは、この電車が来た道を皆で歩いていくしかない。


それだけしか、助かる方法がないのだから。


とりあえず俺は今できることをやろうと思って行動をはじめた。

スマートフォンや携帯電話の簡易ライトは光が強くて停電時や真っ暗な道を歩くときとかに大活躍ですよね。

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