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しるし(詩集)

夕暮れに

作者: さゆみ

湿った空気を纏った体をうっすらと覆ってゆく夕暮れ

まだ世界は明るいから草臥れた目を緩めて呼吸する

ゆったり歩けば大きすぎる紫陽花が蒼い蒼いと訴えて首をもたげる

小学校に併設された保育園の門前に子どもを迎える親たちが陣取る


浮腫んだ足はとても重たいけれど

すれ違う風が今日はとても心地よくてツンと力が抜ける

さよならの人とおはようの人と入れ替わってゆく街模様

暗くなって灯かりが瞬き また闘いは始まる人間模様


街は眠らない眠れないから

快楽や鬱憤や怒涛が蠢く日々をずっと包み込んでいる


せわしない時間の流れにふと身を任せたくなる夕暮れ

翔びたかった想いを受け止めてくれた夕暮れ

翔んでしまった軌跡を追いかけてきた夕暮れ

たまにはやさしく在りたいと願った夕暮れ


じんわりと何食わぬ顔で夜にこっそりおちてゆく





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― 新着の感想 ―
[良い点] 流れるような、映画のサントラのようなおしゃれな描写 でステキです^^ [一言] さよならの人とおはようの人と入れ替わってゆく街模様 ↑ この部分、同感です^0^ なんか、オシャレな…
2013/06/20 12:28 退会済み
管理
[良い点] 読ませて頂きました。 素敵な表現連発ですよ?私はここが好きです♪ ↓ ↓ ↓ ↓ さよならの人とおはようの人と入れ替わってゆく街模様 凄く好きな表現です。 さゆみ樣〜大人の香りが致します…
2013/06/18 15:48 退会済み
管理
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