第二章 嫌
展開が遅くて申し訳ありませんm(__)m気長に待ってやって下さい(^^;)
ぼくがおとなりさんにきてほしくない理由は単純なことで、誰にも干渉されたくないという思いからだ。それにぼくと同い年ぐらいの子も来るらしい…。ぼくは人といるのは嫌いではないけれど時々苦しくなることがある。まぁ兎に角
「干渉」
という行為は大嫌いだ。そう思うようになったのはあの頃からだけど…。
ピンポーン…
玄関のチャイムが鳴った。ぼくは嫌な予感がしたので、すぐさま布団の中に舞い戻った。
「和磨〜?和磨〜!!起きなさ〜い。隣に引っ越してらっしゃった方々がお見えになったわよ〜。」
予感的中。ぼくは出ていきたくなかったから狸寝入りをすることにした。しかし…
「和磨ー?和磨!!いい加減に起きなさい!あんたお客様がいらっしゃっているのにお母さんに恥をかかせるつもり!?」
あろうことか、母さんはぼくのドアを開けドカドカと足を鳴らしながら入ってきた。母さんはもの凄く気分を損ねていた。
クソッ…。ぼくだって気分は最悪なのに…。でもぼくは、
「ううん、お母さんに恥をかかせるつもりなんてないよ。起きるのが遅くなってごめんなさい。」
…そう言ってやった。これで母さんも少しは満足しただろう…。ぼくはこの時すでに、上っ面だけの関係というものを学んでいた。それは対立するよりも単に楽だからという感情と、「あきらめ」
という感情からだった。ぼくがこんな風になってしまったのは、そう…『あの頃』からだ。ぼくは、何か大切な物をおとしてきてしまったのだろう…。ぼくの大切なもの…。
「じゃあ早く着替えてきなさい。」
はっ…!ぼくは我に返った。今は
「良い子」
を演じないと…。
「今行きます。」
ぼくはすぐに着替えをし、部屋のドアを開け、玄関へと向かった。そこで待っていたのは意外な子だった。