1 目覚めました、後寒いです!
誤字脱字報告見つけ次第お願いします。
ん?俺死んだのか?ん?思考できる?死んでない?いや、でも手の感覚とかないしなー。死んだのかなー。
なんという無感動っぷり!まぁ、生きていたところでまた奴隷になるんだし、なら別に死んでもいいよねー、と、思っている自分もいるが、これじゃ死んでるのかも未知数だ。
とりま、思考できるので生きているってことにしておこう。
さて、改めて。俺はどうなったのだろう?車に轢かれて、意識がなくなったのは覚えている。
しかし、それ以降の記憶が全くないのだ。まぁ意識失ったから当然の結果ではあるのだけど。
うーん。現時点で何も分かんないなー。せめて、この暗い空間から出してほしい。
そう!俺は今暗い空間にいるのです!前見えない、後ろ見えない、左右見えなければ、当然上下も見えない。
そして、何も聞こえない、ないも感じない。五感全てが消え去った空間のようだ。
否、視覚だけは、働いているか?でも、見えなきゃ何の意味もないか。
てか、お腹空かないな。もしかして、ここ物理的時間は流れないのか?
何しよっかなー。うん。何もできない!ぼっちよりも重い罪やん。ぼっちだって一人じゃんけんとかできんじゃん。
……あのー、別に俺ぼっちじゃないかんね?安心して。
まぁ、気長にやっていこう。
体感時間三日くらい経ったかな?あくまで体感だけどね。
その時間何をしていたかというと、視覚を取り戻す訓練。
方法は目(存在するかは不明)に意識を集中させて、暗闇の中を見ること。とっても簡単です。
しかし、成果はありません!簡単なんだから当然だけど。
相変わらず暗闇は暗闇として依然そこに鎮座しているし、他の感覚も回復していないし、兆しも見えていない。
本当に生きているのかと疑うくらいだ。
ま、まぁ生きている。そんなあやふやな気持ちを抱えながら、懲りずに訓練を開始する。
生前の、目に意識を集中させる時を思い出しながら根気強く行う。
視界に映るのは闇、闇、闇。果たしない闇。
心細いねー。だって、何処までも闇しかないんだよ?こうして精神を安定させているだけ褒めてほしい。
自画自賛をした直後、俺の身体が凍てつくような寒さに襲われる。は?なんだ?寒っむ!罰来んの早くない?!
いきなり凍え出す身体に疑問抱くが、寒いと感じられるだけの感覚が残っていたことに安堵する。
いやいや、安堵してる場合じゃない。どうにかして寒さを……って、あれ?寒くない?……何だったんだ?
寒さはいつの間にかなくなり、体温(概念が存在するかは不明)は、通常通りに戻っていた。
本当に何だったんだ?
その時、俺の耳に(存在するするかは不明)
「ガルルッ!」
っという音が届く。ガルルッ?獣の叫び声みたいじゃないか。何の音だ?
明らかに自然になる音ではない音に戸惑っていると、また凍てつくような寒さに襲われる。
ん?てか、音聞こえてるってことは、聴覚回復してる?やったー!嬉しい!
って、少しは喜びに浸らせろよ!寒いって!何なんだ?さっきから目まぐるしく状況が変わっていく。
しかし、整理しようとしても寒さが消えないために、行うことが難しい。
なんだ、なんだ?今回は長引くな。勘弁してくれよ。
もしかして、獣(存在するかは不明)の仕業か?
己、獣!許さんぞ!何もできないけど!
どうする?寒いのは苦手なんだよ。だからとっととこの状況を覆したいが、本当に何もできん!
鬱陶しいな!もう、どうしてだよ?!
俺の悲痛な叫びが届いたのだろうか、寒さがなくなる。
おっ!獣さん、もしかして見逃してくれるんすか?あざっす。じゃ、退散して下さい。できれば一生面見せんな。
と、思っていたら、先程よりも強い寒波が押し寄せてきた。
おい、この獣!てめー、ふざけんなよ?!
あ、すみません。調子乗りました。これからは謙虚生きる(嘘)ので、許して下さい。
しかし、獣にとってはどこ吹く風。寒波の勢いは手加減を知らない。
あー、まずい。寒過ぎる。
その瞬間、俺の意識は闇の中に落ちていった。
てなわけで、寒過ぎたんですが、なぜか知らんが意識が戻ったら全然寒くなかった。
獣が去ったのかと思ったが、相変わらず威嚇しているみたいな声は聞こえてるし、寒波が来ているっていう感覚もある。
もしかして、克服?!てな感じで、獣君の寒波を気にする必要がなくなったので、もうないものとして、扱おう。
……おい、さっきからグルグルグルグルうるさいぞ。はっ!気にしてしまった。俺の負けだ。何の勝負だ?
あーあ、人みたいな身体を手に入れたら、さっさと殴り倒したいぜ。我ながら物騒な発想をするもんだ。
その後、獣は体感三十分くらい威嚇した後、去って行った。
否、実際には去って行ったかは分からない。ただ、威嚇する音がなくなったからそう判断しただけだ。
だった見えないんだもん!仕方ないじゃん!
聴覚は回復してんのに、視覚は回復してないってどういうことよ?!いやー、視覚がないってこんなにきついんだね。
あー、早く視覚回復してほしいわ。願ったらいきなり回復とかないかなー。
神様ー、頼んますよ。
そんなくだらんことを考えていた、その時だった。
いきなり、俺の意識が刈り取られる。
次に目が覚めた時、俺は水の上に立っていた。
一つの話で意識が二度なくなるという異常事態。こんな物語を最後まで読んでくれてありがとうございます。




