3話 不法侵入が許されるのはRPGの中だけ
「待てよ泥棒ぉぉお!!あそぼぉおぜぇえ!?地獄で待っててくれやぁあ!!後できっと行くからよぉおお!!」
俺はエルメスと屋根の上を走りながら泥棒を追いかける。
…泥棒は地面を走っている。
「あぁあ!?クソ!ちょこまかしやがって!!」
「言っていることがさっきから勇者感ゼロなんですけど!?」
泥棒は路地裏を行ったり来たりしながら俺達をまこうとする。
「オメェ捕まえるためによ、もう二日目突入してんだよ!!」
「そうですよ!!もう、王都の近くの村なんですよ!!」
俺達の叫びを無視して泥棒は広場の方へかけていく
「あ、おい!せめて屋根から降りるまで待て!!」
俺達の叫びも虚しく、泥棒は人混みの中に消えてしまう。
「クソッ!!見失った!!」
降りたときにたんこぶだってできたんだぞ!?
「だから、屋根を登るなんて嫌だったんです!」
「だって、そのほうが映画みたいで燃えるじゃん」
「それでお金なくしてどうするんですかぁぁああ!?」
エルメスがすごく取り乱す。
落ち着かせてやるか。
「落ち着けよ、金は天下の回りものさ、つまりはいつか回ってくるってことだ。」
「いつかじゃなくて、今必要なんですよ!!」
俺は懐に手を入れ、あるものを取り出す。
「仕方ない、この馬券を…」
「その紙切れをどうするんですか!?」
それもそうか…
なにかないだろうか…
俺はよくできた超完璧な脳みそをフル回転させて解決策を考える。
…あれなら行ける。
「いいことを考えた、」
「本当ですか!?」
「あぁ、徴収しに行くか、なに税みたいなもんさ住人も喜んで出すだろ。」
「何言ってるんですか!?」
エルメスが少しうるさい気もするが俺は無視して進み出す。
村で一番大きい屋敷へ
〜〜〜
「ダメだ、許せるわけがないだろ。」
門番がきっぱりという。
エルメスは安心した顔をすると子供に言い聞かせるように口を開く
「ほら、カルス様やっぱりダメですよ」
「何ほざいてんだコラ!!こんだけ家でけぇんだから金持ってんだろ!?今から世界を救おうって言う勇者様に少しぐらいよこせや!!」
「貴様のようなふざけたやつが勇者などと誰が信じるか!!」
「おうおう、言ったな?今からここに国王呼んできてやろうか?あぁ!?」
「もう、ムキにならないでください、行きましょう!!」
エルメスに押されて俺は退場させられた。
〜屋敷の裏〜
「クソッ!!こうなりゃ無理やり入るしか…」
「もう諦めましょう?」
エルメスが困った顔でそういう
何を怖気ついているんだ、これからも何度かこうなるだろうに。
「よし、エルメスじゃんけんだ、」
「え、いきなりですか!?」
「じゃーんけーんぽん!」
「ま、負けました…」
エルメスがショックを受けたように言う。
「よし、そこに四つん這いになれ、大丈夫目視では変なものないからな!!」
「ふ、不安…」
そういって素直に四つん這いになる
エルメスを踏み台にして俺は屋敷へ侵入する。
「え!?何してるんですか!!」
「いいから来い!!おいていくぞ!」
「ま、待ってください!」
エルメスを引き込むと、俺達は屋敷の植え込みに落下する。
「いてて…、でもいい場所に来たな、このまま隠れて屋敷に入るぞ」
「はわわ、やってしまいました…不法侵入です、」
「何言ってんだ、RPGではよくあることだろ」
「RPGだからですよ!!」
エルメスが大声を出すと、門番がこちらに来る。
「おい!?大声出すなよ!!」
「すみません…!!」
「ん?気の所為か?」
よしこのまま…
門番が去っていこうとしたとき、俺のスマポが鳴る
『2頭並んだ!!大接戦だ並んでゴぉぉぉおおおル!!』
「そこぉおお!!」
「逃げろぉぉおおお!!」
「何してるんですかもぉぉおお!!!」
俺達2人はダッシュで森に入る
「そこだ!!そこに隠れろ!!」
俺が指さしたのは大きな毒々しい色をしたキノコの傘の中。
「大丈夫ですか!?」
「あいつに捕まるよりはマシだ!!」
俺達は2人できのこの傘に隠れる。
次の瞬間、エルメスの顔がたけのこに見える。
「は?」
「あsb句奪うg場vぼいgbvksbcvか」
「あ?」
タケノコが伸び縮みしながら奇声を発する。
謎の言語を急に話しだしたと思った次の瞬間
俺の意識は途切れた。
次の瞬間にはタケノコと冷たい地面に寝かされていた。
ここまでお読みくださりありがとうございます。
まさかの本編に描かれず二日目突入とは…
二日目にしてはこの2人仲の良い気がしますね。
きっと相性が良かったのだと思います。
そういえば、エルメスは前回の装備屋で装備を揃えています。
さらに、今回最後のシーンでまた村から次の街へと連行されました。
ぜひ次回も楽しみにしていてください!




