5話.やりたいこと
「ごめんなさいっ」
フェルミナはずその後もずっと優美な土下座を続けていた。
「やめてよー、この件で謝られても逆に傷つくから。うん、ほんと」
「ああっ、ごめん」
オルが嫌がるたびに、フェルミナが頭を下げ、さらにオルが嫌がる。
さっきからずっとこのループが繰り返されていた。
フェルミナは真面目だから、オルを傷つけてしまったことを本当に悪いと思っているのだろう。
それがかえってオルを傷つけてしまってるのだからなんともまぁ。
「今回はからかわないんだね。マクラ」
セレーネが2人に聞かれないようにこそっと呟いた。
「いや、流石に我もこの微妙な空気に突撃する勇気ないんや。それに、あの子ちょっとズレてるやろ。天然ってやつ?セレちゃんとは別ベクトルで好きなんよ。なんか茶化したくなっちゃって。でも今は見てる方が面白いわ」
クスクスと真蜘羅が笑う。
「………」
「あーもうフェルミナ相変わらずめんどいな」
オルが辟易したように言う。
「めんどい!?」
「じゃあいーよ。こうしよう。許してあげるからさ。その変わり私のやりたいこと最初にやってくれ」
「えっ、あなた3つ挙げてたけど、多分1番にやりたいことってあれよね。私はちょっと遠慮したいのだけど」
「あーあ、じゃあいいよ!フェルミナが私の弱いところを無理矢理暴露させた外道って言いふらしちゃう」
フェルミナはとても困ったような顔をしながら言った。
「あああっもう、わかったわよ。やればいいんでしょ。やれば。なんでも付き合ってあげるわよ。そんなわけでお願いできないかしら。セレーネ」
「私はいーよ、マクラは……」
マクラは、セレーネがそういいかけると、真蜘羅はクックックっと笑いを耐えて苦しそうにしてた。
「ちょっと、そこ笑ってるんじゃないわよっ!」
だっておかしいんやもんとマクラは呟く。
「丁度いいわ。真っ先に貴方をぶっ飛ばしてあげる。最初はマクラとやらせてよね」
しかしセレーネは何かを考えこんでいるように見えた。
「?」
いつも騒がしいこの子が考え込んでるときって大抵何か企んでるのよね。
マクラほどじゃないけど結構狡猾だから、とセレーネは思った。
「じゃあ行こっか。みんな」
オルゴラズベリーは嬉々としたように叫んだ。
「おーし、じゃあやろうか。皆で一緒に殺し合い大会」
読んでくださりありがとうございます。
もし少しでも気に入っていただけたのであれば
下にある☆☆☆☆☆から、
率直な評価をくださると
とても参考になりますのでぜひお願いします。
また、先が読みたいと思って頂けたのであれば、
ブックマーク。
何か気になる事や気づいた事があれば
感想など
気軽にアクションしてくてくれると作者の大きな励みになるので
とても嬉しいです。
何卒宜しくお願い致します。




