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1話.再集結

とある古城の中。


暗く、ジメジメと湿った部屋に、

とある4匹の魔獣が集まっていた。


4匹は全員がボロボロに負傷していて立つのもやっとの状態だ。

()()()()は座ったまま、お互いを見つめ合い、声を発さない。


そんな静かな空気の中で初めに発言したのは

スライムのセレーネだった。

「結局また勝てなかったなぁ、私たち」

悔しさと悲壮感が滲み出る声に全員が俯きつつも頷く。

それがその部屋にいる者たち全員の共通の気持ちだったからだ。


「仕方ないんやない?我たちは所詮最下層のEランクやからなぁ」

そう言って自虐的に笑うのはタランチュアという種族の蜘蛛の魔獣、真蜘羅(マクラ)だ。

魔獣の強さにはSからEランクがあり、Sランクが最高でEランクは最底辺だ。


「けど、マクラはそれでいいのかよ?」

マクラの言い分に反対する声が響く。


「私は嫌だな。今回だけじゃない。私が捨てられたのも全部弱いせいだ。こんなの、もう嫌だ。私は最強になって私ら馬鹿にしてきた連中みんなぶっ飛ばしてやる」

途中から涙声になり、悔しさを噛み潰すように絞り出して言ったのは、ドラゴンという種族の魔獣オルゴラズベリー、通称オルだ。


「そんなのみんなそうよ。弱いのはみんな一緒なんだから。だから強くなるためならなんだってやってやるわよ」

グリフォンという鳥の種族の魔獣、フェルミナが言う。


「オルとフェルミナの言うとおりだ。私たちは強くならないといけない。どこまでも、誰よりも。

だから、私はスライムの王になる!」

セレーネが力強く宣言をする。

それは、誓いだった。

彼女の大事な人の隣にもう一度行くための。

そして、今度こそ彼女の力になるための。


セレーネの言葉に全員が口角を上げた。

彼女の言葉はいつだってそこにいる全員に勇気をくれるのだ。


「我は蜘蛛の王に!」

「私は鳥の王に!」

「私はドラゴンの王に!」


マクラ、フェルミナ、オルもその宣言に続く。

皆それぞれ違う想いを抱えながらも、同じ目標を見据えていた。


未だかつてない前代未聞の挑戦。

最弱から最強への道を。


そう、私たちは強くなる。

そのために、ここで別れて旅に出よう。それぞれが思う修羅の道を歩むために。


強くなるための冒険の旅に。

そして。


「諸君、最強になったらまた会おう」

セレーネが口角を大きく上げて言う。

彼女の目には涙があった。


言葉にみんなが覚悟を決めた顔でうなずいた。

私たちはかつて最弱の魔獣だった者達だ……


そして、13年後の月日が過ぎた。




◇◇


その日、世界に激震が走った。


この世の頂点に立つ魔獣達、

それぞれが魔王をも凌ぐ伝説級の力を持つとされる魔獣四王が、

ある日何の前触れもなく接触の動きを見せたのだ。


この4匹は魔王かそれ以上に危険度が高いとされる魔獣だ。


だからこそ誰もがこの事態に驚き、これから何が起こるのか、世界中に不安が広がった。


中には世界の終わりを危惧するものや逃亡するものまでいた。


街中はまさに大混乱だ。


「逃げようよ。どこか遠くへ」

「逃げようっていってもどこにさ!?」

「別に何も起こらないんじゃないか?」

「馬鹿っ!何もないわけがない。奴ら戦争を起こす気かも」

「魔獣たちの衝突だけで終わってくれたらいいんだけど」


人々はみな魔獣四王を恐れ、先の見えない未来に怯えていた。


一方

とある街の酒場では、盗賊や山賊といった荒野で暮らす放浪者たちが避難してきていた。


「くっくっく。奴らはただの魔獣じゃねぇ。災害だ。俺たち人間が騒ぎ立てたところで結果は変わらねぇ。大人しく天運に全てを預けようじゃねぇか」

「違いない。店主。酒をくれぇ」


このように成り行きを見守る者たちもいた。


そして、国を統治する王がいるこの王宮内ではこの未曾有の事態の対策を講じるべく皆が必死で働いていた。


「国王様!我々はどうすれば」

王宮で兵士たちが見つめる先には王がいた。

王は齢60を超える高齢ながらも、王に相応しい威厳を示す傑物だ。


胸を張り、鋭い眼光で指示を下していく。

だが決して厳格なだけではなく、仕草ひとつひとつに気品があふれる聡明な人物でもあった。

そのカリスマ性によって多くの兵や国民は王を慕っている。


「みな!不確かな情報で動くでない。現地の情報はもうじき入る手筈だ。今は腰を据えて待つのみよ。皆にも伝えよ。決してパニックになるなと」


部屋の中に、王の声が響く。

その芯の籠った声は、聴くものたちの心を射抜く様に伝わり、みなに勇気を与えた。

誰もが恐れ、慌てふためく中、王は誰よりも冷静に素早く判断を下した。


流石は長年この王都を支え続けてきた王と言ったところですね、と私は心の中で感心していた。


トップである王のあり方はこの未曾有の事態にも兵に安心感を与えていた。

これができるリーダーだからこそ、この国は成り立ってきたのだ。


「国王様。密偵につかわしたテイマーより報告が入りました」

別の兵士が慌ただしくドアを開けて入ってくる。

王は魔獣四王の一角に軍勢の中にスパイとしてテイムした魔獣を送り込み、情報を収集させていたのだ。


王国は今回の問題を対処すべく、王の臣下を集めて会議を開いていた。しかし、結論も出ず、議論は停滞していた。

できることはなく、テイマーの報告をずっと待っていたのだ。

そしてその報告がやっときて、臣下たちはオオッと期待のこもった声をあげる。


「おお、ついにきたか。して、内情はどうだったのだ?やはり戦争か?」

「いえ、それがまだ奴らの目的は定かではないようです。ですが少なくとも戦争ではない、引き続き調査を続行する、と報告が入っております」

「戦争ではない、か」


部屋に重苦しい雰囲気が漂う。


四王同士が激突しないならそれでいいと思うものもいるかも知れない。

しかし、そういうわけにはいかないのだ。


今回の四王の接触が魔獣同士の抗争でないのだとすれば、その目的は得体が知れないからである。


もしかしたら、王国に無関係の小競り合いである方が

数倍マシだったのかもしれない。


なぜなら魔獣四王が手を組みこの国を、いや世界を滅ぼそうと襲撃してくる可能性だって否定できないからだ。



「報告は以上です。失礼致します」


そう言って兵士たちは王の部屋からそそくさと退出していった。

彼らが慌てるのはこの重い部屋の雰囲気に耐えきれなかったからだろう。


この重い空気は、臣下たちの不安からきているのでしょうね、と私は思う。

いくら王が(なだ)めても、みな不安を感じてしまうのだろう。

いえ、彼らだけでなくこの城に勤める兵士の皆が。


それに、王ですら本音は()()ですから。

私はそう考えてため息をつく。


議論が終わった後、

王は私を連れて誰もいない自室に戻る。


当然だが、部屋には私たち以外誰もいない。

王はキョロキョロと部屋の周りを見回し、ついでに部屋の外を扉を開けて一目見た。


誰もいないことを再度確認すると、王の顔が突然ぐにゃりと歪む。

この急変ぶりは何度見ても少々驚く。


この情緒不安定な様を見ればきっと分かってもらえるだろう。


「あぁ、四王同士の戦争ならばまだ対処の仕様があったかもしれん。だが、もし同盟でも組まれたら手に負えん。国は終わりだ〜」


王は膝をつき、がっくりと項垂れる。

そして大粒の涙を流して泣き喚いた。

まるで子供の癇癪だ。


私はやれやれとため息をつく。

この姿を見れば、みんなさぞかし驚くでしょうね、と思う。



「うおーーーーん」

王の涙は止まらない。

もはや先ほどまでの厳格な王はどこにもいない。


ああ、こうなったら長いんですよね。

王、いえ、父の発作には本当に困ります。


他の誰かがいたらきっと驚き、さらに不安を深くしてしまうとことでしょう。

故にこうして私と二人きりの時だけ弱みを見せるのです。そこは偉いと思いますけれど、実の父がこんな姿だと私は別の意味で不安になります。


表には出さないが、心の中でつぶやいた。


「どうしたら、どうしたらいいだー。ルナちゃん!私は、このままでは王失格になってしまうぞ!助けてくれぇ」


そう言って、おいおいと父は私の膝の上に来て泣き続ける。


はぁ、この娘にだけ甘えんぼな性格さえなければ完璧な父なんですけどね、

と心の中で呆れつつ、よしよしと王の王冠を床に置き優しく頭を撫でた。


王は娘の私には気を許しているのか、よく難題にぶつかった時にこうやって私に甘える。


とはいえ、国民も王ですらこんな大パニックの状態だけれども、じつは今回「魔獣四王」が集まったことは、本当に大した事態ではないのだ。


それを、恐らくこの世界で私だけが知っている。


「お父様。そんなに深刻にならなくても大丈夫だと思いますよ」

ニコリと笑って私は言った。

「ルナちゃん軽すぎない!?」

王が驚いてツッコむ。


はぁ、と本日何度目になるかもわからないため息をつく。

まぁ、深刻になるのもわかりますけれど、皆大袈裟すぎるのですよ。


ルナは心の中で呟いた。


◇◇◇



ちょうどその時刻、13年の時を経て魔獣四王が遂に再会を果たしていた。


昔の約束の場所で。


「13年前、友と別れて幾星霜。互いの誓いを胸に生き抜いて、集いしは今日の日の為。ふふふふふ、お、ま、た、せーっ!みんな、わたし参上だよー!」


おかしな口上を述べてパァンっと破裂音を撒き散らし、満面の笑顔で部屋に入ってきたのは

スライム王となったかつての最弱スライム、セレーネだった。


水飛沫が部屋中に飛ぶ。


セレーネは自身の体の一部を破裂させて、その破裂音を発生させたのだ。

それは、セレーネにとってはお祝いのクラッカーのつもりだったのだろう。


花火のように部屋にはセレーネの破裂音が響き続ける。


セレーネの感覚はよくわからないが、相変わらず派手なことが好きなようだ。


セレーネはタプーン、タプーンと、

廊下を埋め尽くすほど大きな液状の肉体を引きずってとある古城の中央の部屋に入る。


かつて4匹がまだ弱い時、4匹と1人で一緒に旅をしていた時に

隠れ家にしていた秘密基地の古城。


そして、強くなっていつか必ず集合しようと誓って別れた約束の場所。


そこが集合場所だった。



すでに残り3匹の王は

人化の魔法で人間に姿をかえて、円卓に座しているようだ。


それぞれの王は部屋の外に一匹ずつ、従者を

外に待機させている。


「あらー。セレちゃん。えらい久しぶりやなぁ。やというに、えらいゆっくりきはったみたいで、待ちくたびれたわぁ。ほんまに」


まず初めに口を開いたのは蜘蛛の王になった最弱だったタランチュラ、真蜘羅(マクラ)だった。


彼女は真っ白な髪の女の子の姿に擬態していた。

基本白ベースで膝下の右下には蜘蛛の糸の紋様が描かれたデザインの浴衣を着ている。


相手が何も知らなければ、顔立ちの整った美人にしか見えないが、性格は一番魔獣寄りかもしれない。


真蜘羅は口元を扇子で隠しながら、赤く光る目で

セレーネのほうをジロジロと探るように覗いている。


邂逅一番にこの嫌み。

この娘は昔のまま性格悪く育っちゃたみたい。

昔矯正を試みたのに嘆かわしい。


「えへへ。いやー、ごめんなさい。わたしのスライムボディは移動が面倒で」

セレーネは青い液体の体をタプンタプンと揺らしてアピールする。


「大して待ってないでしょ。相変わらずアンタは性格悪いわね」


真蜘羅に噛み付くように物申したのは

かつて最弱だったグリフォン、大怪鳥フェルミナだ。


長髪の茶髪にチャーミングポイントのアホ毛が一本生えている。このアホ毛はこの娘と同じ種族のモンスターにも生えているが、種族的な特徴なのだろうか。

他に特徴といえば、オッドアイで右目がサファイヤのような青で左目がエメラルドのような緑だ。

あと胸がとても大きい。鳩胸ということなのだろうか。


他の人にはとても優しい子なのにマクラにだけは

やけに突っかかるのは相変わらずだ。


「ふふふ。そんな噛み付くように言わんでもええやない。ただの軽口や」

ニヤニヤと笑いながらマクラは言う。

「でも、確かにセレーネ。お前ちょっと遅いぞ。おかげでお腹すいちゃった。マクラ〜。お前の糸食わせてくれ〜」


蜘蛛と鳥。2匹の会話に割って入ったのは、かつて最弱だったドラゴン、龍の王オルゴラズベリー、通称オルだった。


彼女は可愛らしい少女の姿をしていた。

臀部から生えているドラゴンの尻尾を隠せば、

この少女の正体が実はドラゴンと思う人間はいないだろう。


「糸って…オル。しばらく見ない間にずいぶん偏食になったのね」

フェルミナが苦虫を潰したような顔をして言う。


「我の糸は栄養たっぷりやで」

マクラが得意気に行った。

「そういう問題じゃないでしょ」

その返答に対して、フェルミナはツッコミを入れる。


「うんうん。久しぶりだけとみんな仲良さそうで安心たよ。よきかな、よきかな。おっと、ごめん。この姿じゃ大きすぎだね」

皆の様子を見て、セレーネは嬉しそうに頷くと、それから人化の魔法を使った。

部屋の半分は埋め尽くす大きさの液体はみるみるうちに姿を変え、1人の女性へと変化していった。


肩にはペットのスライムを乗せている。



「懐かしいなぁセレちゃん。招待状見て思い出したわぁ。昔の約束。とうとう果たす時が来たんやねぇ。セレちゃんと()()()()()

「うん。13年前約束したね。いつか最強のモンスターになれたら4人で集まっていろんなお話しようって。全員頂点までいけたみたいだし、そろそろかなって」

セレーネはマクラが言い終える前に言った。

「え、あ、そ、そうやったな。うん。とーぜん覚えてたよ。今日はいっぱい話そうなぁ。セレちゃん」

マクラはたじろぎつつも返答する。


ちょっとマクラ!今何言おうとしたのですか!?、と私は心の中で突っ込む。その場にいたら吹き出してしまったかもしれない。



「マクラ…。アンタね」

フェルミナが呆れたように言った。


「私も覚えてるぞ。皆でやりたいこともあったしな。にしし」

オルも嬉しそうに言う。



若干1人、いえ、1匹心配な子がいたけど、

やっぱり基本いい子だ。

安心しました、と私は思う。


「それで、セレーネ。()()()()()()()()()()()()やっぱり来れないの?」

「うん。立場的に厳しいみたい。でも、大丈夫!そのうち会えるでしょ。それはそうと今日はいっぱい手土産も持ってきたからみんなで楽しもーー!」

セレーネが言う。


さてさて、これからとっても楽しくなりそうですね。

ここも、人間領も魔族領も。色んな意味で。





◇◇◇


その頃の人間の国の王宮では、王様がずっと父が私の膝の上で半べそをかいていた。


こんなに恥ずかしい所もある父ですが、なんだかんだで好きですよ。かわいくて。

でも皆本当に大袈裟すぎなんですよね。



「ふげっ」


心の中で呟いてから私は膝の上の父を無造作に退かして立ち上がり、片目を開けた。

視界がこの王宮内に切り替わる。


突然ひざまくらを外された父は頭をぶつけて手で覆っている。

おっといけない。父をどかすのを忘れてました。


私は気にせず机の上の紅茶を一口、ゆっくりと口に入れた。


彼女らと知り合ったのは14年前のことだった。

それから1年旅をしたあと、私は彼女たちと別れた。

それからの13年間、1匹を除いて私は彼女たちにずっと会っていない。


それは私の個人的な理由が原因なのだけれども、それはまた今度語るとしましょう。


長い年月が彼女たちを変えてしまったのではと少し心配していたが、様子を見てる限り一応問題はなさそうだ。


そうそう、なんで魔獣四王が集まっているのに大したことがないかというお話でしたよね。

だって、今回の騒動は共に最強まで成り上がろうと誓った幼馴染(まじゅう)たちが、

それを達成した記念に同窓会を開くだけのとっても微笑ましくて平和的なお話なんですもの。


私の都合で彼女達を離れ離れにさせてしまったけれど、また会えたみたいで本当によかったです。





そうそう、私の自己紹介が遅れていましたね。

ルナ・リリベスティ・クリスティナ、王の娘です。


よろしくお願い致しますね。










読んでくださりありがとうございます。

連載始めました。


できるだけ週一ペースで更新していくのでよろしくお願いします。


あとがきには毎回星の評価やブックマークのお願いを書きますが、気になる方はスルーでお願いします。

もちろん強制するものでは全くありません。


ただ、やってもらえたら私が喜ぶというだけです(笑)


また、読者さんの感想を知りたいため、気が向いたらコメント投稿してくれると嬉しいです。一言だけでも構いませんし、何話のものでもかまいません。50話まで連載してたとしても2話の感想を書くなどしてもらっててOKです。というかしてもらいたいです。


こんなふうに作者であるカモミールは承認欲求強めなので、何か思ったことがあれば是非

コメントください。


もちろんレビューも大歓迎です。

読書が増えてくれると嬉しい(笑)


長々と書いてしまい申し訳ありません。


1話目なので私のスタンスを書かせていただきました。

今後こういうクレクレは書かないのでお許しください<(_ _)>

(前述したとおりあとがきに定型文は載せますが)


よろしくお願いします。



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