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部屋に戻ってゲームしたい

「ンフゥ…やっと全素材カンストしたぜ……

これでやっと4徹から開放されるな。祝いに最上級ポーションでも飲もう。」

部屋に溜まる積みゲーの1つを完全攻略した王子は4時間前ほど前からゲームの邪魔をしてくる騒音の鳴る外へと目を向けた。

どうやらパレードでもやるらしい(?)

様々な屋台や音楽でいっぱいだ。


(なにか記念日でもあんのか。うるせぇな…ホントに。)

そう思いつつポーションを飲んだことで回復した眠気や疲れとおさらばした王子の体はいつも通り新たなゲームに手をつけようとした。しかし、まるで漫画家のように部屋のドアのノック音がなる。

「h…」

「失礼します。王子様?ご準備は出来ていますか?」

「まだ返事してないんだけど?」

「準備出来ていませんね…!!

あれほど昨日正装に着替えるよう言っておいたでしょう!!」

こいつはメイド長のリーン。仕事は完璧にこなし、周りも見れて、愛嬌のあるとても優秀でとても邪魔な存在。


「ん?なんかあったっけ?覚えてないや。

それより外が五月蝿い。どうにかならんの?まだ10時だぞ?」


「【もう】10時なんですよ^^*

今日は貴方様の成人祭で国中大盛り上がりです。

あと30分後に挨拶があるので、さっさと準備して下に来てくださいね?国王様もお待ちです。貴方は国民にはいい顔するんですから、せめて化けの皮をご自身で剥がさないように。」


(へぇ、俺今日誕生日なんだ……忘れった。しかもめんどくさい挨拶もしなきゃなんて聞いていない。やっぱ体調悪いって言って部屋でゲームしよ……挨拶は代替でいいや。)


そう思いリーンに言おうとするも……


「もう居ねぇじゃん。はエェんだよ……」


そう言いつつも正装に着替えようとクローゼットを開けた時一冊の本が転がった。


「うわ、懐かし。ガキの頃に読んでた異世界転生漫画じゃん、

俺も行きてぇなぁ……異世界。ま、そんなもん無いんだろうけど。」


そんな独り言を言いつつ手に取った漫画から光が出て……

転移魔法陣が起動してしまった。


「うわ、マジ???俺異世界行っちゃう?

やったぜこれで俺も勇者n……」


「aれる!!!! へ?ここ何処?」



どうやらぼくが転移した場所は、表彰台のような場所だった


そして湧き上がる歓声と黄色い悲鳴


それもそのはず


「……王子?何故この時間に転移を!?しかも…何故下を履いていないのです!?」



俺様、王子。お着替え中でした。化けの皮も、剥がれました。


人生終了のお知らせです。



もうお婿に行けない。お部屋帰りたい……


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