異世界から来た勇者、その名はパチカス2
長い間眠っていたようだ。
俺の知っているはずの台が姿を変えている。
面白い、試そう。
今日の仲間【パーティー】は諭吉2人と野口4人の短期決戦型。
サンド【ゲート】へまずは諭吉を送り込む。
今回は、銀の宝玉へと諭吉は姿を変えた。
銀の宝玉をヘソ【フィールド】へ打ち込む。
打ち込み始めてすぐに、変化は起きた。
台が震えだし、空には虹がかかる。
「ボスのお出ましか」
俺はハンドル【ウェポン】を右に捻る。
「スキル、右打ち【ライトニング】」
5つの刃が敵へ向かう。
刃の色は青と緑に染まり、敵の心臓を貫こうとする。
だが、
「こんなもの効かぬ」
あっけなく打ち落とされていく光の刃。
俺はどうすることもできず、ただ悔しがることしかできなかった。
絶望したところで戦いは終わらない。
もう一度、ヘソ【フィールド】へ向かう。
諭吉の魔力も減ってきた。
もうダメかと思ったその時、奇跡は起きる。
金色に輝く7が、虹と魔力を運んできた。
「ありがとう。」
感謝を神に述べたあと、俺は全身全霊の右打ち【ライトニング】を放つ。
敵を打ち抜いたその刃は銀へと姿を変え大地へ降り注ぐ。
恵の雨となったそれは、俺の身体と心を癒す。
「ありがとう。」
もう一度、小さな言葉で感謝を呟く。
雨上がりの道を俺は去っていく。
荒れ果てていた荒野には花が咲き乱れていた。
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