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(^ω^)【ようです】のようです

【冒険者パーティを追放されたので復讐する話 with 牛】(^ω^)のようです

作者: 日曜日夕
掲載日:2020/04/23



(^ω^)「お前、俺のパーティから出ていけ」



 男がそう口を切ると、あれほど賑やかだった酒場が、一気に静まり返った。



 どうやら、この男は冒険者パーティのリーダーのようだ。



 筋骨隆々の身体、顔を裂く大きな痣、そして全身に開けた黄金のピアス。それらは、彼がただ者ではない事を誇示していた。



 そして、彼の視線の先に居たのは、如何にも気弱で陰鬱な雰囲気の若い男だった。



  ('A`)「そッ……そんな!今までずっと、このパーティに尽くして来たじゃないか!」



 彼は酷く狼狽しながらも、団長の男に食ってかかった。



 それもそのはず、冒険者チームからの追放を宣言されることは、つまり、二度と冒険者ではいられない事を暗に示している。



 ギルドから依頼を受け働く冒険者などと云うのは、元来、腕っぷしに自信のあるアウトローやならず者の稼業であった。

 

 

 故に、その活動にはメンツが非常に重要となってくる。


 

 パーティを追放されたというのは、使えない・頼りにならない男だと判を押されているようなものだ。



(^ω^)「尽くしていた?よくもまぁ、そんな言葉が吐けたモンだ。実力のある俺に寄生してランクを上げようとしていたクズが」



  ('A`)「違うッ!確かに俺は、冒険者としては未熟かもしれない!でもそんな事は!」



(^ω^)「うるせぇ!言い訳なんか聞きたかねぇんだよ!この商売、結果が出なきゃ意味ねぇんだ!」



  ('A`)「ああっ!」



 椅子を乱暴に蹴飛ばされ、彼は床に倒れこんだ。しかし、それだけでは終わらない。

 

 

 男はうつ伏せになった彼を強く踏みつけ、その背中に酒をぶちまけると、溜まっていた鬱憤を吐き出すように、がなり声をあげた。



(^ω^)「ここでお前の首を刎ねてやるのもいいが……俺の愛剣を汚すのも気が引ける」



(^ω^)「それに、同胞殺しは冒険者の恥だ。だから、もう一度だけ言ってやる!」



(^ω^)「"俺のパーティから出ていけ"!この役立たずが!」



 そう言って、男は彼の襟首を持ち上げると、酒場から放り出した。



 雨にぬかるんだ道に顔面をぶつけ、泥だらけになりながら、男は打ちひしがれた。



 締め出された酒場の中からは、つい先ほどまで仲間と呼んでいた者たちの笑い声がこだました。



  ('A`)「クソッ……クソがッ……!」



 雨に濡れ、恥辱に塗れ、彼は脚を引き摺り酒場を後にした。

 

 

 しかし、なによりも、すぐに酒場へ戻り団長の頬を殴り返すこともできぬ、己の無力さが悔しかった。



  ('A`)「今に見ていろ……必ず!必ず!」





     ◇





 数か月後……

 


(・∀・)「いいじゃなーい。アナタ、乳しぼりお上手よ?」



  ('A`)「そ、そうっすか?」



 男は、牧場にいた。

 

 

 牛舎で乳しぼりをしていた。



(・∀・)「ええ。ほんと、テクニシャンだってわかるわ。見て?牛さんも気持ちよさそうでしょ?」



 彼の側で牛の世話をしている女は、この牧場のオーナー。



 若くして両親を失くし、女手一つで広大な牧場を切り盛りする女丈夫である。



 彼女が雌牛の背中を撫でると、雌牛はモォ~と短く鳴いた。



  ('A`)「……いや、分かんないっすけど」



(・∀・)「こんな逸材が今まで在野に居たなんて信じられない!あの時、アナタが私の家を訪れなかったらと思うとぞっとするわ!」



  ('A`)「ははっ……そんな、これくらいのことで、大げさっすよ」



 パーティを追放された後、彼は行く宛てもなく街道を歩き続け、やがて行き倒れる寸前にこの牧場の扉を叩いたのだった。



 ひどく衰弱していた彼に対し、牧場主の女は食事と寝床を用意してやった。



 そして、一宿一飯の恩返しとして、彼は牧場で雑用として働いていたのだ。



(・∀・)「ねぇ、アナタ。過去に何があったか、やっぱり教えてくれないのね?」



  ('A`)「まだ、自分の中で踏ん切りがついていないんですよ。まだまだ未熟ですね、人間として」



(・∀・)「そんなことないわ、アナタはアナタよ。もっと自分を強く持ちなさい。素晴らしい技術を持っているんだから」



  ('A`)「そう、ですね」



 彼は牧場に来る前のことを女に話していなかった。



 なぜなら、それは彼にとって屈辱であったし、同時に精神的苦痛を伴う経験であったからだ。



 なによりも冒険者チームを追放された事が明かされたとあっては、彼のメンツが丸つぶれである。



 しかし、そんな事とはつゆ知らず、女は彼を励ますように明るい笑顔を向けてくれる。



 その時、彼の頬を雌牛がペロっと舐めた。



(・∀・)「ふふっ……ほら、牛さんも『元気出せ』ってきっと言ってるわ」



  ('A`)「いやコレはアレですね。ただの水分補給です」



 彼の空気を読まない指摘に同調するように、雌牛はモォ~と短く鳴いた。



(・∀・)「あ、そう」



 女は、ふてくされるように目を細めた。




     ◇




 その夜、自室で寝ていた男は牧場主の女の悲鳴で目を覚ました。



 ベッドから飛び起きた彼が、声のした牛舎まで駆けつけると、そこで見たものはひどく荒らされた資材や飼料、そして柵の側で腰を抜かしている女だった。



  ('A`)「なんだ!?なにが起きた!?」



 すぐさま女に駆け寄り、その手を取りながら彼が訊くと、女は体を震わせながら答えた。



(・∀・)「泥棒!泥棒よ!仔牛ちゃんが一頭、盗まれちゃったの!!」



  ('A`)「なんだって?一体だれが仔牛を!?」



(・∀・)「きっと最近この辺りで活動している盗賊団よ!そうに違いないわ!」



  ('A`)「盗賊団……だと?」



 彼女は断言するように声を荒らげたが、彼にはどうにも腑に落ちなかった。



 盗賊団とはつまり、盗賊ギルドに所属する冒険者のこと。夜の闇に紛れ、音を消し、華麗に獲物を盗むのが彼らのやり方だ。


 

 元冒険者の彼も何度か仕事で盗賊と共に行動した事があるが、彼らはこんなお粗末な仕事はしない。



 つまり、これは盗賊ではない何者かの仕業だ。



 その時、彼は女の足元に光る貴金属を見つけた。

 

 

 何かと思って拾い上げると、それが何なのか、彼はすぐに理解できた。



  ('A`)「こッ……これは!団長のピアス!」



 おそらく仔牛を運び出す時に、何かに引っ掛けて取れたのだろう。



 しかし何故、団長が仔牛を盗み出したのかは分からない。

 

 

  ('A`)「クソッ……どうすればいいんだ!」



 彼の脳裏に、最後に見た団長の下卑た笑いが反響した。



 トラウマが蘇り、身体を強張らせて眼に涙を浮かべる彼。そんな彼の頬を、一頭の雌牛がペロっと舐めた。



 それは、盗まれた仔牛の母牛であった。



  ('A`)「お前、もしかして?」



 彼には、その牛の考えが手に取る様に分かるようだった。

 

 

 "取り返しに行こう"──彼女はそう言っているのだ。



 しかし、相手は自分の心を折り人生を滅茶苦茶にした男だ。

 

 

 そんな男から、自分は仔牛を取り返せるのだろうか。

 


 彼は手を震わせた。

 

 

 ──無理だ。できる訳ない。自分は無力だ。そんな負の感情が彼の脳を塞ぐ。



 しかし、彼はふと気づいた。



 あの時は、自分には仲間がいなかった。だが今はどうだ?自分には仲間がいる。牛がついている。



 そう、これは千載一遇のチャンスなのだ。

 

 

 団長に復讐するためだけではない。屈辱に塗れた過去の自分を捨て去るためのチャンスなのだ!



  ('A`)「分かった!行こう!」



 何かを決意した眼差しと共に牛の背中を叩いた彼。牛もそんな彼の意志をくみ取ったのか、力強くモォ!と鳴いた。



  ('A`)「ハイヨーッ!!」



 彼は颯爽と牛にまたがると、角を掴んで勢いよく叫んだ。



(・∀・)「ああっ!牛さんにまたがって!どこへ行くの!?」



  ('A`)「仔牛と、俺のプライドを取り返しにな!」



 そう言うと、彼は牛の腹を蹴って、牛舎から勢いよく飛び出した。



 突如とした一人と一匹の暴走を、女は呆然と眺めることしかできなかった。



(・∀・)「牛って、結構早いのね……」





     ◇





  ('A`)「間違いない。ここだ」



 彼と牛は、街の場末にある、とある酒場の前で立ち止まった。



 そこは、紛れも無く、あの日自分がチームを追い出された、あの酒場である。



 彼が牛から降りると、酒場の扉が開き、一人の大男が姿を現した。



(^ω^)「おやおや……誰かと思えば、随分前に追い出してやったカス野郎じゃねぇか」



 因縁の相手、団長である。にやにやと嘲るように口を歪ませて彼を見下している。

 


(^ω^)「なんだぁ?牛なんか連れて……俺に貢ぎ物か?」



 団長は雌牛を指し、煽るように鼻で笑うが、今の彼にはそのような挑発など効果は無い。



  ('A`)「違う。お前が盗んだ仔牛を返しに貰いに来た」



 彼は毅然とした態度で、団長を睨み返す。

 

 

 しかし、百戦錬磨の彼にとって、一度自分に負けた男の威嚇など屁でも無い。



 団長は余裕のある態度を崩さぬままに答えた。



(^ω^)「仔牛?……ああ、さっきの牧場から連れ出したヒョロい牛か」



(^ω^)「悪いが返す訳にはいかねぇな……もう売り手はついているんでね」



 その時、酒場から気品のある装いの男が姿を現した。



 おおよそこのような場末の酒場に似つかわしくない、貴族風の男だ。



(゜Д゜)「なんだ、騒々しい。私は仔牛のステーキが食べたいんだ。さっさとしてくれ」



 男の呑気な言葉で、彼は事の真相に気が付いた。

 

 

 なるほど、これは貴族から、団長率いるチームへの依頼だったのだ。

 

 

 内容は恐らく"なんとしてでも仔牛肉を手に入れろ"と言ったところか。



  ('A`)「くッ!なんて酷いことしやがる!」



(゜Д゜)「ふん。私は今すぐに仔牛を食いたいから、冒険者に依頼したのだ。のぉ?」



(^ω^)「はい。今すぐにご用意させます」



(゜Д゜)「うむ。して、こ奴は?」



(^ω^)「仔牛を狙う悪党でございます」



(゜Д゜)「なに?私の仔牛を?それは大罪じゃ!ひっ捕らえい!」



(^ω^)「おっと、それは依頼に無ェ。こっちの好きにやらせてもらいますよ」



 団長はそう言うと、自慢の愛剣を鞘から抜き、切っ先で彼を指した。



(^ω^)「さぁ、今尻尾を巻いて逃げるんなら、見逃してやるぞ?前みたいにな!」



 嘲笑する彼の剣が空を切る。逃げなければ殺す、つまり彼はそう言っているのだ。



 しかし、もはやそのような脅迫に屈する彼ではない!



  ('A`)「俺は、もう二度と逃げない!」



 彼は懐に忍ばせておいたナイフを取り出し、団長に差し向けた。



(^ω^)「ほう……少しは度胸が付いたか?でもな、残念ながら冒険者の戦いに"公平"の文字は無ェ」



 そう言うと、彼は腕を挙げて、酒場の中に居る仲間に合図をした。

 

 

 すると、建物の中から、一人また一人と姿を現し、遂に数十人のならず者が、彼と牛を囲むように立ちはだかった。



(^ω^)「たった一人で大勢に歯向かうのは蛮勇って言うんだ。分かったか負け犬野郎!」



 どれだけ脅しても全く怖じ気づくことのない彼に、団長はこめかみをひくひくと震わせる。



  ('A`)「独りじゃないさ!俺にはこの牛がついている!」



 しかし、減らず口を叩き続ける彼に対し、遂に団長の怒りが爆発した。



(^ω^)「はん!そんな肉の塊を連れて何になる!?」



(^ω^)「俺の剣で切り裂いて、サイコロステーキにしてやるよ!」



 団長が剣を空に突き立て、攻撃の合図をすると、ならず者が一斉に彼に襲い掛かる!



 もはやこれまでか、彼が死を覚悟したその時、大きな地鳴りが辺りに響いた。



(・∀・)「やっと追い付いたわ!」



  ('A`)「オーナー!それに牧場の牛たち!」



 彼が見たのは、牛にまたがってこちらに向かってくる牧場主の女と、その後ろに続く牛の大群だった。



 突然の事態に動揺するならず者達。そして次の瞬間、おびただしい数の牛が彼らに向かって突進してきた。



 余りにも非現実的な光景に唖然とする暇もなく、必死で牛を回避するならず者だったが、ある者は腹を突かれ、またある者は顎を蹴飛ばされ、まさに死屍累々である。



 しかし、そんな中でも団長は、突撃してくる牛を殴り返し、必死の抵抗を見せた。



(^ω^)「なッ!?なんだこの牛どもはッ!」



(・∀・)「牧場の牛、馬、羊、それに犬……百体以上連れてきたわ!これでも多勢に無勢なんて言えるかしら!?」



 彼女が高らかに叫ぶと、ならず者たちは戦意を喪失したのか、散り散りに逃げ去った。



(^ω^)「おい!お前ら!逃げるな!戻ってきて戦え!」



 団長はそう言って呼び止めるも、遂に誰一人として戻って来ることは無かった。



  ('A`)「ふん。奴らなら戻って来ねぇさ……お前の顔色ばかり伺っている連中だからな」



(・∀・)「これで形成逆転って訳ね!」



(^ω^)「ぐっ……ぐぬッ」



(゜Д゜)「お、おい!お主、なにやら分が悪いようだが、大丈夫かえ?」



 事態が呑み込めない貴族が狼狽して団長に縋りつく。しかし、団長はそれを鬱陶しいと一蹴し、彼を突き飛ばした。



(゜Д゜)「ぐげッ!」



(^ω^)「お前は黙って見てりゃいいんだよぉッ!」



 彼はまだ戦意を失っていなかった。

 

 

 剣を握り、彼は己の敵に向かって走り出した。



 負け犬野郎は未熟な冒険者だ。背後からの一撃を防ぐ技量など無いだろう。



 そうして剣を振り被った瞬間、横から飛び出てきた一頭の雌牛にわき腹を突かれ、彼は大きく吹っ飛ばされた。



(^ω^)「ぶるッ!」



 彼に痛恨の一撃を喰らわせたのは、彼が盗み出した仔牛の母牛であった。





     ◇





(・∀・)「さて……コイツ、どうしてやろうかしら」



 その後、吹っ飛ばされて地面で気絶していた団長を縛り上げた女は、その処遇をどうするか、彼に訊ねた。



  ('A`)「いい案があります。オーナー」



 彼に耳打ちをされた女は、縄を解けと暴れる男を見て悪戯っぽく笑った。



(・∀・)「それ最高。やっちゃって!」



(^ω^)「おい!何するつもりだ!殺されてぇのか!」



  ('A`)「団長。あの後分かったんですが、俺にはすごい才能が眠っていたようです」



(^ω^)「なにが才能だ!カス野郎にそんなものある訳ねぇだろ!」



 男は体を大きく揺すりながら怒鳴り声を上げる。

 

 

 しかし、拘束された状態でのそのような姿は、恐ろしいどころか滑稽でさえあった。



 彼はそんな男の罵りなど歯牙にもかけず、彼のわき腹に手を入れて、怒りの限りに叫んだ。



  ('A`)「その才能とは……乳しぼりで鍛えた!指先のテクニックだァ!!!」



 彼は男のわき腹を、自慢の指先で素早くくすぐった。

 

 

 男は、全く予想だにしていない事態に、溜まらず噴き出してしまった。



(^ω^)「ガッ!っはははっはは!やめろ!ハハハは!止めてくれ!!」



  ('A`)「止めん!これが俺の復讐だ!とくと味わえ!」



(^ω^)「ははっはっははは!許ッ!許してくれ!!ははははっはは!」



  ('A`)「許さん!」



 男は遂に涙を流し、笑いながら許しを請う。

 

 

 しかし、彼は全く相手にせず、自分の復讐を続けた。



 くすぐりはわき腹だけにとどまらず、顎の下、首、背中、二の腕、股座、足の裏に至るまで、彼は男の身体に対し凌辱の限りを尽くした。



(゜Д゜)「な……私はさっきから、一体、何を見せられているんだ?」



 彼の隣で同様に拘束されていた貴族は、呆然と口をあんぐりと開けたまま、その光景を見続けていた。



(・∀・)「アナタはこの男の滑稽な姿を、周りの人たちに言いふらせばいいのよ」



 その微笑みとは裏腹に、女に肩を強く掴まれたので、貴族は「これは従わないと自分まで酷い目に遭う」と首を何度も縦に振った。



 その時であった。酒場を囲うようにして並んだ牛の影から、女は人の姿を発見した。



 それは先ほど遁走したならず者達であると、彼女にはすぐに分かったので、嬉々として男にそのことを伝えた。



(・∀・)「ほらぁ、あなたの仲間、帰ってきたみたいよ」



  ('A`)「そうか、それは良かったな!見てもらえよ、お前のこの恥ずかしい姿をなぁ!!」



(^ω^)「止めッ!止めてくれッ!はははっはは!止めッ!許してッ!ははははは!」



 その話を聞かされた男は、より一層激しく抵抗した。



 こんな惨めな姿を見られては、自分の面目は失墜してしまう。

 

 

 そうなれば、自分はもう、冒険者として生きていくことはできない。



(^ω^)「許してくれェーーーーーーー!!」



 男の悲痛な叫びが街にこだまし、牛達は何を思ったのだろうか、それに呼応するようにモォ~と高らかに鳴いた。



     ◇



 牧場に帰る途中、女がなんとはなしに話しかけてきた。



(・∀・)「なんで隠してたのよ。こんなことぐらいで」



  ('A`)「いや、だってメンツが立たないし……」



 牛の首を撫ぜながら、彼は口をもごつかせたので、女はいじましく思って、朗らかに笑いながら彼の背を叩いた。



(・∀・)「何言ってんの。そういう世界からは抜けたんでしょ?」



  ('A`)「いや、そうじゃなくて」



(・∀・)「?」



  ('A`)「男としての、メンツが……」



 彼が酷く赤面しながらそう言うと、横を歩く仔牛が甲高くモォ、と鳴いた。



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