怪盗
怪盗
日向來夢。またの名をホワイトベビーローズ。普段はごく普通の女子学生だが、夜は怪盗薔薇組の一員として宝石を頂く。
「では、いってまいります。」
「気をつけて。」
夜8時45分ロサ・ギガンティアに挨拶をし、暗闇に姿を消す。8時55分、洞脇邸の到着。9時ちょうど、
「パリーン。」
大きく窓を割り、正面から堂々と入り込む。
神の涙が保管されているはずの2階の広間に侵入。警備員5人はみぞおちに一発。声を発せずに倒れる男たちに冷たい一瞥をくれると
「無様ね。」
一言残し、警備用のパソコンを操作してロックを解除。簡単に開くケースはとても軽い。
神の涙を頂き、一枚のカードを床に落とし割れた窓から脱出。カードには、『洞脇様 神の涙は頂きました。怪盗薔薇組ホワイトベビーローズ』の文字が華麗に踊る。
「ただいま戻りました。」
「おかえりなさい。よくできましたね。」
「宝石はここに。換金、お願いします。」
見事に輝いている神の涙をタキシードのポケットから取り出し幹部のロサ・ギガンティアに手渡しす。これで任務完了。
「またスキルあげたわね。」
「あったり前でしょう。」
先輩のホワイトローズとの会話。
「私も危ないかしらね。」
「いつかはトップに立つのが野望ですから。これくらいは当たり前。」
こうして夜が明け、新しい一日がスタートする。




