神のゲーム③
…暗いな〜
光が少しもない空間に僕はいた…
「おーい、ママぁ?うーん、コレ…どうすればいいんだろ?とりあえず、光を創生っと…あ、あれ?光が作れない?」
神の力が早くも封印ナウですか?
まいったでありまぁす。
「おーい、誰かー?」
「はいはーい」
およ?返事が返ってきた?
すると真っ暗な空間に白く輝く
ウサ耳の天使が現れた。
「お、お前は!!まさか!……えーと誰だっけ?」
ウサ耳、銀髪、6枚羽の女の姿の天使…
見覚えはあるんだけどなあ…
母神ママには、使徒と呼ばれる使いパシリの天使が8人いる。
子供の僕たちには天使は付いてないけど、使い魔が一匹ずついる。
「ニート様。私は王に仕える八天使の一翼、”ウサエル”と申します。この度、神のゲームの担当の任を賜わりました。ゲームの説明等ニート様の円滑なゲームプレイをサポート致します。よろしくぴょん…よろしくお願い申し上げます。」
噛んだのか?
ウサ耳をピンと立てて顔を真っ赤にしてる。
「あー、ウサエルちゃんか〜思い出した。よろしくね〜。僕にはあんまり固くならないで気楽な喋り方でいいからね〜。早速だけど、ゲームスタートしてるはずなのに、真っ暗な空間に飛ばされただけで、何も始まらないのは、何故なのん?」
「でわでわ、話しやすい話し方で行かせてもらうぴょん。ゲームを始動する前には必ずこの、真っ暗な空間『転生の間』に飛ばされるです」
「ふむふむ」
「ここでは、ゲームの根幹である操作キャラのクリエイトが出来るぴょん。性別やら、種族、容姿や、年齢など、ある程度自由です。髪の毛は赤い色固定だけど。」
「ふむふむ…え?髪の毛…何故」
「そして、重要な事ですが……神の力は2つ持ち込めるのです。クリア条件に合う能力をよく考えて選ぶのを勧めるぴょん。私も、ニート様と共に転生するので、分からないことがあれば、転生後の世界でも聞いてください」
「ふーん、細かいのは面倒だから、キャラのクリエイトは今回はウサエルに任せるよ〜。クリアに向いてる良さげな奴をよろしく。後は神の力を選ばなきゃ……今回の惑星とクリア条件はなんだっけ?」
「キャラのクリエイトは私が任されたぴょん。えーと今回の惑星は…『ガチムチ』筋肉がすべての世界だぴょん。より逞しく、美しい筋肉をつける事で、地位や名誉が向上するぴょん。」
……なんだその糞みたいな世界観…
「クリア条件は…ふむふむ、どうやらマッスルポイント…略してMPを100億貯める事みたいぴょん」
MPって響きだけが申し訳程度のゲーム要素だな…
この内容なら神の力は、あの2つが良さそうだ
「分かった。んじゃ、神の力も選んだし、細かい事は転生後にまた聞くから始めちゃっていいよーん」
「かしこまりましたぴょん」
ウサエルがそう言って右手を上げた時…
真っ暗な空間に光が差し込む
「うぉ、まぶちい」
僕は眩しさで目を閉じる…
「ゲームスタートぴょん」
まだ見ぬ冒険?が今、始まるー
説明ターン終了。
暇神ニートの糞ゲー攻略が始まりますww