赤と青
人は気づかないふりをする 臆病な分だけ出遅れて
それでも気づかないふりをする 恋に落ち、待ち、紡ぐ赤い歌
一歩踏み出せぬ間に 知らず知らずあの人は遠のき
一つ知にした先に あの人は届かぬものと知る
自分の心を守るばかりじゃ 手にできぬものもあるということ
傷つくことを怖れるばかりじゃ 触れられぬものもあるということ
さぁ 踏みしめろ 一方の大地を
足元に咲くのは影と足跡 生きた証
さぁ 振り上げろ 一握の拳を
その手にあるのは怖れか 陰りか それとも願いか
人は築けないふりをする 平凡を装い紛れ込み
いつしか築けないものになる 特別な幸知らぬ青い呪縛
道を振り返り知る 徐々に徐々に自らを手放し
同じになりたがる あの人は違うものと知りながら
待てども鳴らない電話ならば それは無価値なものなのですか?
待てども一人でいるままならば あなたは無意味な存在なのですか?
さぁ 蹴り上げろ 一筋の勇気を
膝を抱えるのは今を生きる君には要らない
さぁ 駆け抜けろ 一秒の時間を
その目が映すは憧れ 羨み それとも利欲か
真に咲く花を不格好に飾ろう
それはきっと君の中にある ただ一色に綴る純恋歌
さぁ 踏みしめろ 一方の大地を
足元に咲くのは影と足跡 生命の証明
さぁ 追いかけろ 一片の人影を
諦めるのは自分が終わってからでいい