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ガラクタから犬へ



第6話

俺の手には一般的な剣が握られている今回は訓練ってことだから剣を使っているが長さが体にあってないせいで動きづらい…


「お前を倒せばいいなんて簡単すぎるぜ」


両手で少し短い剣を構えて一気に走りだす。


「うおおおおお!」


「前のめりになりすぎだバカ者!」


自分のより長い剣が右から薙払ってきた、笑っていた。

まるで子供の相手をするように。

そんな二人の戦いを見ている者がいた次期女王になる姫のフィーネだ。


「ガラクタの負けね…」


友綺がちょうど避けるところだったが友綺から見えないが背中には大剣がセットされている、完璧に遊ばれている。


「お前が強いのはよくわかった、けどそんなに大振りなら横から‥‥!」


俺は自分の目を疑った背中に大剣がセットしてあった。

それも柄を握っていた逆手持ちだ、力任せに大剣を抜くと勢いよく振り回してきた。


「終わったわね。」


誰もが負けだと思ったがギリギリのところで受けきった。


「ギリギリセーフか。」


肩で息をしながら情報を整理する。

予想だが剣は飾りで大剣がメインなんだろうそうなると今の武器じゃ勝てないどうすれば‥‥


「なかなかやるな、よし本気で相手してやろう。」


剣を捨てると大剣を構えるが逆手持ちなのは変わらないらしい足元に捨てられた剣がある。

もうこれしかない。


「いいぜ二刀流なんて使ったことないがこれで戦ってやるよ。」


剣をクロスして突撃する。

スピードは勝っているように見えるがこっちが負けていた。

一歩分負けている。

一撃一撃がデカいのにスピードまでも負けてるとさすがに泣けてくる。


「どうした!キサマの実力はこの程度か?これじゃ姫のナイトなんて無理だな」


「うるせえよ!俺はアイツのナイトなんてどうでもいいんだよ!そんなことよりザコ扱いされてることが気にくわないんだよ!」


「なら、せめてガラクタから下僕になりなさい!」


アイツに話しかけるつもりなんてなかったのになぜか話しかけてしまった。

どうしてだろうガラクタのことなんて大嫌いなのに…


「いいぜ、やってやんよ!」


手を八の字に広げると相手の下え走った剣を回避して蹴り回転したまま相手に一撃をあたえる。


「っ!やるな、だがまだまだだ」


着地の時を狙われて膝蹴りをくらってくの字になってしまったそしてそこに大剣の一撃がクリーンヒットした。


「技術は基礎からだか気合いとやる気は合格だ。ですよね姫?」


私の足元で気絶しているガラクタはいい顔していたやりきったいい顔を…


「そうね、この犬は今日からナイトよ、それとバトルアックスの基礎教えなさいね」


足で腹をおもいっきり踏むヒールでだ。


「痛てぇよ!殺すつもりか!?」


キャンキャンうるさい犬にもう一度一撃をあたえる。


「犬、お前は今日からナイトの仕事をしろ。最低主の盾ぐらいにはなってもらう」


「ほう、犬かいい度胸してるな」


「着いてきなさい」


フィーネの案内のもとある部屋の前まできた。

他の部屋に比べると豪華な作りになっていた。


「この部屋が私の部屋よ、そしてここから15分ぐらいのところに食堂があるからそこから朝食を運びなさい」


「本当に執事だな、朝起こさないでいいのか?」


執事とは言えば朝起こすことから始まるイメージがあるからだ。


「そうね‥‥7時に起こしにきなさい」


「わかった他の仕事はあるのか?」


フィーネが悩んでいると後ろから声をかけられた。


「まだまだあるわよ〜二人ともついてきて」


女王様のメアリーの案内のもと次の仕事場に移動する。


「ここは、学習室よフィーネが女王になるための学力を補うためのところよ」


「広いな‥‥一人で使うには大きすぎないか?」


一人でこんなところにいたら発狂しそうになる。


「昔は、第六候補までいたらしいけど私の時から一人しか産まれなかったのよ。なぜかしらね〜」


「そうだったのか、それでここでの仕事はなんだ」


まさか教師やれとかじゃないだろうな‥‥俺まったくできないんだが…


「監視よ、この子逃げるのよ開始5分でよっぽど説教されるのが好きみたいなのよ、けど私もひまじゃないからナイトの仕事にするってこと」


「ナイトの仕事はガキのお守りもあるのか」


「そうよ、さて次行くわよ」


次は浴場だったここでの仕事はあまりいたくはないがもしあるなら仕方ないが‥‥


「ここではこの子の背中を流すのが仕事よ、あなたには専用の服に着替えて洗うだけ、あっ!忘れてたけど髪もよ」


おいおい、ここの世界は頭おかしすぎだろ。

なんでそんなことまで男に頼むんだよ自分でできるだろうに。


「仕事なんだから我慢しなさい犬」


心読まれたことに驚きながらもこの世界が異常なことを実感した。


「てかナイトって言わないで執事でよくないか?」


「外の国相手には執事ってことにしてるけどそれはナイトとしての役割を隠すために言っているのよ」


隠すためだと?なんのために‥‥


「ナイトは女王の表の仕事の裏でいろいろ仕事があるのよたまにだけど、そのために外には執事だけどナイトなのよ」


「忍者か‥‥それならアサシンだろ?」


なぜかやな顔をされたなぜだろう


「あなたの世界でアサシンがどう言われてるかしらないけど私達の世界では極悪人のことなのよ、だからナイトなの」


「なるほどなら仕方ない他に仕事あるのか?」


う〜んと考えてるような動きをしているがだぶんないだろうな。


「仕事じゃないけど一つ行かないといけない場所があるわよ」


案内されたのは鍛冶屋だったそこにはいい歳した男がいたRPGによくでてきそうな人だ。


「あんたが新人か、なに使うんだ?」


「バトルアックスだ」


本を俺の前に広げてきたそこにはいろいろなデザインが記載されていた、カタログみたいな物だ。


「どれがいいか選びな一週間で終わらせる」


「これで頼む」


俺が選んだのは黒がメインの緑などのダークカラーのバトルアックスだ。


「いいセンスしてるなよし、任されたぜ」


それだけ言うと奥に行ってしまった。外に出るとフィーネとメアリーが待っていた。


「わざわざ待ってなくてもよかったんだが?」


「これからお昼だから一緒にしたくて、だめでしたか?」


まったく一国の女王がナイトの見習いと飯とはおかしなことだ。


「別にいいがそっちのガキはそれでいいのか?」


あんまりいい顔してないフィーネの方を見る。


「別に犬がバカしないように監視するのも主の役目だしね」


それだけ言うと一人足早に食堂に行ってしまった。


「あの子が最近楽しそうなんですよ、もしかしたらあなたのおかげかもしれないわね」


メアリーの顔は笑顔だった。


「俺はそんな凄いやつじゃない。ただのバカだ」


俺もフィーネの後に続くあまりゆっくりとしてるとガキがうるさいしな。


「それならあなたは最高のバカね」


そしてこの後俺たちは騒がしい昼を堪能したのだった。



第6話「ガラクタから犬へ」を読んでくださってありがとうございます。

物語は順調に進んでいるので今後もよろしくお願いします。

今回の担当者は超電磁ボーイ様でした。

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