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悠久のフォルトゥーナ  作者: 卜部祐一郎@卜部紀一
第二章 『氷刃』
22/43

(20) - 違和感

 下段から放たれた鈍色の一閃が、ゴブリン型モンスターを二つに断ち斬った。

 カウンター気味に直撃したその一撃が、モンスターの体力ゲージを端から奪い去り、瞬く間に青い粒子となって消え去った。

(十体目――)

 心の中で指折り数えつつも、俺は、自分自身の見通しの甘さに舌打ちしていた。


 ガトートス山。

 街の北門から花畑へ向かい、さらにそこを越えた先にある山道地帯だ。

 といっても急勾配な坂道が続くわけでも、火山だの極寒だのといった特徴的な地形効果があるわけでもない。ごく普通の山道フィールドだ。

 その攻略難度は低い。途中にあるいくつかの洞窟を無視するなら、ファイターなどの下級戦闘職でも単独で走破できるほどだ。

 ……だった、はずなのだが。


「第二波、来ますっ!」

 言われて、はっと顔を上げた。見上げた先では、大小のモンスターがひしめくように坂を下ってくる。

(いくら、世界が違うって言ってもな……)


 見通しが甘い、どころの話ではなかった。

 モンスターの数は、従来の倍ではきかない。そこら中に溜まり場モンスターハウスがあるようなものだ。挙句、非好戦的ノンアクティブなはずのモンスターすら喜々として殴りかかって来るのだからタチが悪い。


「二班下がれっ! 一班、前に出るぞ!」

 背後から響いたリンの声に、俺は逆袈裟でモンスターを斬り払いつつもバックステップで後ろに下がろうと、足に力を込め――

「――カナメくん、後ろッ!!」

「っ!?」


 背後からの鋭い声。本能的に奔った悪寒に従って、全力で身を捻る。

 瞬間、まさに目と鼻の先を、鋭い爪が掠めていった。あのままバックステップしていれば、確実に餌食となっていたに違いない。

 背筋を駆け巡る戦慄に吐き気すら感じながら、俺はそのまま地面を転がった。


(まずい――っ!!)

 追いかけてくる気配。この体勢では避けられない。

 目まぐるしく切り替わり反転していく、ぐちゃぐちゃな視界の中で……口元を歪めたウェアウルフが凶悪な鉤爪を落とす、その光景を幻視した。

(死……っ!?)

 体中を駆け巡る単語。

 来るはずの衝撃に、思わず身を固めて――


「グアアァァァアアッ!!」

 自分の声ではない。

 唐突な、小さな風斬り音とほぼ同時。それは頭上で爪を振りかぶっていたはずの、モンスターの雄叫び声だ。

 顔を上げると、筋骨隆々といった狼男型モンスター『ウェアウルフ』が、顔に突き立った鉄色の矢に悶絶していた。


「……っ!!」

 咄嗟に、握ったままだった片手剣をもう一度握り直し、地面から一気に跳躍。

 跳ね上がるような一閃が、苦悶に歪んでいた狼男の首を一撃で斬り飛ばした。

 確実なクリティカルヒット。しかしその一方で、減少を続けたヒットポイントゲージは、端まで届く事は無く、わずか数センチを残して制止した。


(まだか……っ!?)

 まだ生きている。

 それを証明するかのように――首を飛ばされてもなお、執念に衝き動かされるがまま、獣人は緩慢な動きで爪を振り上げた。


 Dランクモンスター『ウェアウルフ』。ガトートス山における唯一のネームドモンスター。

 その特性は、巨大な体躯からは想像できないほどの俊敏性と、通常では考えられないほどの強い生命力。

 しかし、よもや首を飛ばされてもなお動くなどと、夢にも思っていなかった。

 完全に制止する形となってしまった俺に、その爪は容赦なく振り下ろされ……。


「セアアアアァァァッ!!」

 しかし、それよりもなお早く。

 裂帛の声と共に飛び込んできた小さな影が、交叉する二条の銀閃によって、ウェアウルフの五体を残らず四散させた。


「リン!」

「無事か、カナメ」

 虚空に揺れる血煙と青い粒子の向こう、両手に剣を構えたリンが、油断ない視線で周囲を見渡していた。

 リン。かつて、『銀楯の聖槍』がマスターとして奉じた女性。

 実のところ彼女は、特別高い戦闘力があったわけではなかった。彼女にあったのは何よりも、集団戦闘の要たる指揮能力である。


 戦術指揮。口に出すのは容易だが、ことMMORPGゲームの中で実践するのは並大抵のことではない。

 どんな状況にも動じない冷静さ、確実な戦況把握、そして伝達し徹底させるカリスマ性。

 その全てを備えていたのが、リンという女性だった。ことカリスマ性においては、あの『オーリオウル・オンライン』において右に出る者はいなかったかもしれない。

 そして目の前に立つ彼女もまた、余すことなくそれを備えているように見えた。


「一班! 何をぼさっとしている! 手柄を全部新人にやるつもりか!」

 リンの声に応じて、四人の戦士たちが思い思いの武器を手に、整然と隊列を組んだ。

 そのいずれも一流の戦士。見ただけではっきりと分かるほど、彼らの動きは洗練されていた。

 ザンッ、という鋭い音と共に、リンは近寄って来たゴブリンを一薙ぎして、もう片方の剣を前方へと突きつける。


「頭は取った! 後は押し潰すだけだ! いいなッ!?」

『応っ!!』

 一斉に応じた声と、ほぼ同時。

 双剣を携えた少女と四人の戦士が、魔物の群れを蹴散らすべく疾駆した。


  ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


「カナメくん、平気?」

 いつの間にやって来ていたのか、ハニーブロンドの髪をした女性が、俺の腕を押さえていた。

「……サンクレアさん」

「はいはい、ちょっと待ってね。大きな怪我はないみたいだけど、一応ヒールしとくから」


 サンクレア・ノースホルン。銀楯の聖槍に属する治癒師ヒーラー――正確なクラスで言えば恐らくプリースト――であり、同時に、かつて俺が存在した『オーリオウル・オンライン』での顔なじみである。

 もちろんのこと、彼女が俺のことを知る筈がない。彼女が俺を名前で呼んでいるのは、とっくの前に自己紹介を済ませたから、というただそれだけの理由である。


 ヒールに続き、いくつかの補助バフ魔法が体を包みこむ。同時に、ぽんとサンクレアさんが俺の肩を叩いた。

「ご苦労さま。向こうはもう大丈夫そうだから、このまま休んでくれてていいよ」

「はぁ……」

 向こう、というのは、言うまでもなくリンたち――第一班のことだろう。


 北門から出発した俺たちは、パーティを二つに分けた。

 リンの率いる第一班と、サンクレアさんの率いる第二班。第一班が先陣を切り、第二班が後詰めとしてサポートに回る形だ。

 これは戦略上の意味合いよりむしろ、「通常の五人編成に慣れてほしい」という気遣いらしい。ちなみに両部隊とも、編成は同じであり、戦力は均等に分配されている。


「しかし、さすがに凄いですね……」

 リンに率いられた一班の動きを見ながら、俺は嘆息交じりに呟いた。

 今や、数敵優位を逆転させつつあるリンたちは、恐ろしい勢いで敵を殲滅しつつも、その逆に、自分たちは一切傷を負っていない。

 格下相手とはいえ、大した手際だった。その中心で、リンは方々に指示を飛ばしながらも、自らの双剣を血に濡らし続けている。


「いや、凄いのは君もだと思うけどね」

「え?」

 驚きつつも振り向けば、サンクレアさんが、呆れたように肩を竦めていた。

「何を驚いてるのよ。二班の討伐数、ほとんど一人で稼いでたんじゃない」

「はぁ……」

 気のない返事を返すと、やれやれとばかりに嘆息を吐いて、次いでにやりと笑みを浮かべた。


「まぁ、リンが贔屓目で推薦するとは思ってなかったけど。しかしなるほど、納得だわ……ねぇ?」

 最後の言葉を投げかけたのは、自分の後方へ向けてだった。

 見上げるような目線を追うと、そこには、重装備に身を包んだ甲冑の男が立っていた。目線はあらぬ方向――未だ戦闘を続ける一班の方に向けられており、こちらを一瞥することもない。


 青い兜に隠されて顔は分からない。だがしかし、それが誰かは知っていた。

 名を、ウルキオ・ラヴィニヨール。

 出立する前、俺を睨んでいた三人組のうちの一人だ。

 背はさほど高くないが、重鎧に固められたその姿は、否応もなく威圧感を放っている。特に、左手に持った大盾は、見ただけでもかなりの品だと分かる。

 クラスは、恐らく『ディフェンダー』――防衛を役割とした、いわゆる壁役タンクだ。


「……ふん」

 彼は鼻息を吐くと同時……結局のところ何も語ることなく、背を向けて歩きだした。

「ちょっ、ウル? どこ行くのよ」

「残敵の掃討だ」


 そっけなく答えると同時、その言葉通りに片手剣を鞘から引き抜き、そのまま歩いていってしまった。

「っちゃ~……ごめんねカナメ君。悪い奴じゃないんだけど……ちょっと色々あって」

「色々、ですか」

 サンクレアさんは、こちらの言葉に「うん」と小さく頷いて、親指の先で前方――リンのいる方角を指し示した。


 そちらでは、既に趨勢は決しているようだった。

 数的優位はいつしか逆転し、取り囲んでの殲滅戦が始まっている。一対一でも負けのない戦いが、多対一で敗れるはずもない。

 リン本人はといえば、その戦闘の後方で、油断のない厳しい目線を向けていた。

「リンは、いわゆるカリスマって奴でね」

 サンクレアさんの声に振り向けば、彼女もまた、俺と同じくリンの方へと目線を向けていた。その目線は、どこか優しい。


「あの歳で、あの見た目で、それであの実力だし、憧れる子も多いのよ。……ま、本人はまるで興味ないみたいだけどね」

「はあ……」

 気のないこちらの返事に、ふと、彼女は人の悪い笑みを浮かべた。


「分かんない?」

「はあ」

 同じような口ぶりを繰り返す俺に、彼女は肩を竦めて、ピンと人差し指を立てて見せた。

「要するにさ、そんなカリスマっ娘が、どこの馬の骨とも知れない奴を騎士団に連れてきた……と」

「カリスマっ娘て……いや、そもそも、馬の骨?」

「そりゃあもちろん」

 キミ、と言わんばかりに至近距離で指差され、思わず後ずさった。


「そもそもウチの騎士団は、小隊員以上からの推薦が必要なんだけどさ。あの娘が今まで、騎士団に推薦した人間はゼロ。そして記念すべき初推薦が、なぜか男……と」

「……ええと……何か問題が?」

 問うこちらに、「いやいや」と彼女は首を振った。

「問題はないんだけど……まあ、面白くない連中も、勘繰る連中もいるわけで」


 まるで、どこぞのアイドルみたいだ――と、口に出さずとも思う。

 確かに、オーリオウル・オンラインにおいても、彼女はそれなりの知名度があった。ファンクラブもできるぐらいだし、人気もそれなりにあっただろう。

 だが……思うに、これほどではなかったんじゃないだろうか。

(まあ本人が、頓着してなさそうではあるけど)

 あるいは気づいてすらいないのかもしれない。


「――ところでさ。私は後者の、勘繰る連中って奴なんだけど……実際のとこ、どうなの?」

「は?」

 唐突な質問に、思わず顔を上げる。サンクレアさんは、その表情をにっこりからにやにやへとシフトさせて、こちらを見下ろしていた。


「いやぁ、あの娘ってずぅーっと剣一筋、騎士道一筋だったからさぁ。気になるじゃない、やっぱ?」

「……少なくとも、サンクレアさんが考えてるような事情ではないです」

 そもそもにして――この世界に来てから今日まで、そんなことを考える余裕も、気にする余裕もなかった。具体的に言うのなら、例えば恋だとか、そういうもの。


(恋……ね)

 思い出せるのは……あの日。最後の日に、リンが俺に向かって言った言葉だった。

 ずっと、君のことが――最後まで聞けなかったその言葉。思い出すたびに、胸の奥が苦しくなる。

(リン……)


 俺は、離れた場所で未だ戦い続けている、一人の少女へと目線を向けた。

 彼女は、何も知らない。覚えていない。あの日の言葉の続きを持っているのは彼女ではなく、今はもうずっと、ずっと遠くへと離れてしまったあの日のリンだ。

 二人は、本当にただの別人なのだろうか?


「どうかした?」

「あ……いえ」

 いつの間にか考え込んでしまっていたらしい。顔を上げると、不思議そうな顔のサンクレアさんと目があった。

 頭を振って、嫌な考えを振り払う。


(……昔を考えるのはよそう)

 この世界のこと。仲間のこと。

 全部後にしてしまおうと、そう思った。少なくとも今は身軽になりたい。リンやシルファに、何かを返せるぐらいには。

 そう思いつつも、再び、リンたちの方へと視線をやった――と。


「……?」

 ふとした、違和感。

 特別不思議なところは何もない。戦闘は既に終わり、リンたち一班は装備を確認したり、休憩を取ったりしている。

 おかしなところはない。何もない。ない、はずで……。


(――――)

「カナメくん?」

 片手剣を握って立ち上がった俺に、サンクレアさんが不思議そうな顔を向けた。彼女に、俺は片手を挙げて軽く会釈を返した。


「……ちょっと、一班の方に行ってきます」

「へ? でも、もう終わったみたいだけど……」

「次の指示ももらいたいんで。……じゃ」

 彼女が俺の言葉に納得したのか、それともまた首を捻ったのか、歩きだした俺には分からなかった。


(何だ……?)

 何かがおかしい、と、本能が告げていた。

 しかしその一方で、何がおかしいのかさっぱり分からない。

 ただ、この感覚は……危険な、気がするのだ。


(俺はエスパーじゃない)

 当然、この予感が当たっている自信など皆無だ。

 だが、だからといって踏みとどまる気にはなれなかった。あるいはそれで……誰かの命が失われるかもしれない。シルファの、姉の時のように。


「リン」

 歩み寄って声をかけると、彼女は一瞬だけ、ぴくりと肩を震わせて振り返った。

「ああ……カナメか」

 振り返ったリンの顔は、なぜか冴えなかった。

 戦闘後だからか、とも思う。その服も、顔も、血と埃で汚れていた……かくいう自分も似たような状況だが。女性であれば、何かしら思うところもあるのかもしれない。

 ――などと考えながら、実のところ、まったく別のことを考えてもいた。

 要するに、俺と同じなのではないか、という。


「状況はどうなってるんだ?」

「ああ……とりあえず、掃討は終わりだ。小休止を入れてから再開しようと思う。ただ……」

「ただ?」

 その先を濁すかのように、あるいは考え込むように、リンは口元に手をあてた。

 ……やはり。どうやら、彼女も俺と同じ、らしい。


 微かな違和感。

 それが何であるのか分からないまま――俺とリンは、揃って周囲へと視線を巡らせた。

 隊員たちが、思い思いに休憩を取っている。ただ、やはり今回の戦闘の激しさゆえか、どことなく全員の顔色が悪いように見える。全員の間を駆け回る、三人の救護班ヒーラーも同じくだ。


「今回、随分敵の数が多かったけど……いつもああなのか?」

「――いや」

 俺の言葉に、リンは首を横に振った。

「今回ほどの規模は滅多にないな。ついてなかった……と言うしかないが。まあ、幸いにして被害はゼロだ。一般人でなく、我々が当たって良かった、というべきだろうな」

「そう、か……」


 答えながらも、やはり釈然としない。

 それはリンも同じだったのか、言葉とは裏腹に、表情は晴れないままだ。


「隊長!」

 ふと、やや遠くからの呼び声に、リンが振り向いた。そちらでは、救護班ヒーラーらしき男性がこちらへと手を挙げている。

 一瞬だけこちらに目線を遣り――恐らく、ここに居てくれという意味に解釈――彼女はそちらへと歩み寄って行く。


「どうした?」

「それが……」

 リンとその男性とが会話は、遠くからでは少し聞きとりづらい。

 俺は早々に盗み聞きを放棄し、改めて周囲を見渡した。


(おかしいところは、ないよな……)

 そう、ない。ないというのに、違和感がいつまでも離れない。

 戦闘を終えた八人の隊員たちは、めいめいに地面に腰を下ろしたり、装備の手入れをしたり、あるいは救護班として駆けまわったりしている。救護班の中には、サンクレアさんの姿も見えた。

 彼らに、おかしいところなどないはず――。


(――いや、待て)

 改めて見回す。

 一瞬、今の自分の考えにノイズが走ったようだった。まるで本能が、何かがおかしい、と告げているかのように。


 ……腰を下ろしている隊員たち。いや違う。彼らにおかしいところはない。

 隊員たちの人数。八名。おかしくない。俺とリンを除けば八人だ。

(俺と――リンを除けば?)

 ならば。

 リンの横に・・・・・立っている・・・・・男は誰なのか・・・・・・


「リン――っ!!」

 背筋を走りまわった悪寒と共に、裂帛の声を吐きだした、その瞬間。

 視界が、漂泊されるような白に塗り潰された。


超お久しぶり更新ですこんにちわスミマセンゴメンナサイ。

久しぶりに書いたせいか、半分ぐらいまでなかなか筆が進みませんでした。シリアスとギャグ(?)が交互に展開するという妙に目まぐるしい回となってしまいました。ついていけない感満載。次話はもっとバトル書きたい!

という言い訳はさておき、ロゴを頂いたので、はじめに>「オーリオウル・オンライン」の項目に追加しておきました。感謝!

あとHPが出来ました。サークルのですが、よろしけばいらしてください!

http://ama-terasu.net/

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