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The story’s (あるバスは決まりなく色んな街、色んな街に進いていて、 バスの窓から色んな場所色んな物語見て語る話)  作者: San


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The story’s ABC物語 2

三人が、

同じタイミングで教室を出ることはなかった。


それから数日後、

教室の空気に、

小さな違和感が混じるようになった。


最初に気づいたのは、

Bの席の周りだった。


昼休み Bは、いつも窓際の友達と話していたはずなのに

その日は、後ろの席のほうを向いていた


Cの机の方向だ。


会話の声は聞こえない  でも

Bの肩の力が抜けているのが見えた

作っている笑顔じゃない。

いつもの、少しだけ無防備な笑い方だった。


Aは、

その二人を見ていなかった。

ノートに何かを書き込んだまま、

視線を上げることがなかった。


【メモ:

BがCと話している。

珍しい、きっかけ不明】


次の日BとCは、並んで廊下を歩いていた。

距離は、友達としては近いけれど無理に詰めている感じはしない。


笑いながら歩いていた声は聞こえないけれど、

Bが手で何かを示すたびに

Cは少しだけ驚いた顔をしていた。


まるで「昨日まで知らなかった話」を

今、共有しているみたいだった


放課後。

BはCに何かを渡していた。

紙切れか、

消しゴムか、

僕の席からは分からない。


Cはそれを受け取って、

軽く会釈をした。

それから Bのほうを見て、ほんの少しだけ笑った。


Aは、

その場にいなかった。



僕には、

二人がいつから話すようになったのか、

その始まりが見えない。


だから、

また、調べる。


クラスの前のほうで聞こえた声。


「BとC、最近一緒にいるよね」

「委員会が同じらしいよ」

「放課後、図書室で見たって」


どれも断片的だ。

同じ話でも、

言う人によって少しずつ違う。


僕は、

そのまま信じないで、

ノートの端に並べた。


【メモ:

BとCの接点は“委員会”かもしれない。

ただし確定ではない】


ある日の昼休み。

Aは一人でパンを買いに行った。

戻ってきたとき、

BとCは同じ机を囲んでいた。


二人の間に、

小さなメモ帳が置いてあった。

Bが何かを書いて、

それをCに見せる。

Cは少し考えてから、

頷いた。


Aは、

それを見ていないふりをした。

でも、

席に着くまでの動きが、

いつもより遅かった。


【メモ:

Aは“見ていないふり”をしたように見える】


三角関係の形が、

少しだけ歪んだ気がした。


AとBの距離が、

ほんの少しだけ遠くなり、

その間に、

Cが入った――

そう見えなくもない。


でも、

本当にそうなのかは分からない。


BとCは、

Aのことで近づいたのか。

それとも、

まったく関係なく、

ただ話しやすかっただけなのか。


【メモ:

BとCが仲良くなる理由は不明。

Aが原因とは限らない】

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