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ツンデレ光秀
「殿、謀反でございます。光秀の奴が裏切りましてござる。」
「夕餉時になんと無礼な。返り討ちにしてくれるわ。刀を持て。味噌汁が冷める前に終わるにしてくれる。」
「光秀の奴は北西の方角から奇襲をかけるつもりのようにござる。」
「それでは、陣屋の南西に陣を張れ。迎え撃つぞ。」
「敵のたいまつが見えて来そうろう。五百人ばかりになり候。」
「雑魚は見過ごせ。光秀の奴をひっ捕らえろ。」
「あそこに見ゆるは謀反の張本人、光秀に御座候。ひっ捕らえ候。」
「うぬ、何をする。離せ。」
「ここに謀反が張本人、明智丹後の守光秀をひっ捕らえ候。」
「出かした。引き上げい。何か申すことがあるか。」
「別にあなたのこと、嫌いってわけじゃないんだからね。」
「介錯。」