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絶対

作者: 千生ゞ図
掲載日:2023/03/23

もういいんじゃないよ

私は嫌だから

お前は絶対将来大物になる。俺はそう言われてきた。

実際今俺は成績だけの先生からの嫌われ者。

反抗してたからだ。両親は事故で死んだ。それから反抗期がはじまったのが悪かった。悪い事をすると親がいないと噂される。俺は親は巻き込みたくないし人のせいになんかしたくない。でも今日も噂される。それでぐれた。内申点なんかきっと底辺だろう。

そんな俺にも彼女はいる。クールな奴だ。時々可愛くないなと思ってしまう。でも放さない。なぜかわからない。

お前は絶対将来小物だ。最近はそう言われる。

絶対なんかないんだよ。お前らは俺に言った事を忘れたんだな。それくらいの奴に俺はなったんだ。下唇をぐっと噛んだ。今日も呼び出し。何もやってなくても。呼び出し。窓ガラスが割れていた。お前だろう。棚が壊れていた。お前だろう。

絶対お前だそう思われて…なんか悔しくて腹が立つ。

今日も彼女の前で愚痴。絶対なんてないとか、イジメだコレとか、もういいかなとか。彼女は黙って俺を見る。無表情。

彼女も噂されるかもしれない。あんなやつの彼女だって。

今日は彼女とカラオケ。歌うの目的じゃない。密室目的。

もう別れよう。そう言った。

なんで?聞かれた。

お前はそうした方が幸せなんだよ。

違う。なんで。

もういいだろ。帰れ。

質問に答えて。

そっちの方がお前にとって絶対幸せだから。

絶対なんかないっていってなかった?不思議だね。そんな君が絶対使ってる。

うるさい。

彼女が久しぶりに笑った。絶対あるんだよ。そうじゃなかったら私の君への思いはなんだろね。

彼女の温もりが背中から伝わってくる。

もういいなんてもう言わないでね。絶対にね。

君の老け顔も見たいから。後ろから聞こえる声に泣いた。

俺も。そう言って彼女を抱きしめた。




私にとってはじめての作品でした。


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