絶対
もういいんじゃないよ
私は嫌だから
お前は絶対将来大物になる。俺はそう言われてきた。
実際今俺は成績だけの先生からの嫌われ者。
反抗してたからだ。両親は事故で死んだ。それから反抗期がはじまったのが悪かった。悪い事をすると親がいないと噂される。俺は親は巻き込みたくないし人のせいになんかしたくない。でも今日も噂される。それでぐれた。内申点なんかきっと底辺だろう。
そんな俺にも彼女はいる。クールな奴だ。時々可愛くないなと思ってしまう。でも放さない。なぜかわからない。
お前は絶対将来小物だ。最近はそう言われる。
絶対なんかないんだよ。お前らは俺に言った事を忘れたんだな。それくらいの奴に俺はなったんだ。下唇をぐっと噛んだ。今日も呼び出し。何もやってなくても。呼び出し。窓ガラスが割れていた。お前だろう。棚が壊れていた。お前だろう。
絶対お前だそう思われて…なんか悔しくて腹が立つ。
今日も彼女の前で愚痴。絶対なんてないとか、イジメだコレとか、もういいかなとか。彼女は黙って俺を見る。無表情。
彼女も噂されるかもしれない。あんなやつの彼女だって。
今日は彼女とカラオケ。歌うの目的じゃない。密室目的。
もう別れよう。そう言った。
なんで?聞かれた。
お前はそうした方が幸せなんだよ。
違う。なんで。
もういいだろ。帰れ。
質問に答えて。
そっちの方がお前にとって絶対幸せだから。
絶対なんかないっていってなかった?不思議だね。そんな君が絶対使ってる。
うるさい。
彼女が久しぶりに笑った。絶対あるんだよ。そうじゃなかったら私の君への思いはなんだろね。
彼女の温もりが背中から伝わってくる。
もういいなんてもう言わないでね。絶対にね。
君の老け顔も見たいから。後ろから聞こえる声に泣いた。
俺も。そう言って彼女を抱きしめた。
私にとってはじめての作品でした。




