ユンバル国の第2姫君別名我が儘姫
ユンバル大国は、トワニス国とは違い魔力が強いものが次期国王・女王となる。
海に囲まれた国で水産業で成り上がっている。
エゴイズム・ラ プライセスは側室と国王の子どもで姉とはなかが悪い。
授業時間は大体が1~4時間にする人が多い。1時間目の授業開始は7時終了が7時50分。 2時間目は8時から8時50分
3時間目は9時から9時50分
4時間目は10時から10時30分 と早めに終わる時間配分になっている。
11時からは貴族・王族は自分に与えられている仕事をする時間となっている為に昼休みになっている。
5時間目開始は16時~30分間
6時間目は16時40分~17時10分
夜にも仕事をする人も多いために作られた時間配分。
僕は入学式の為に仕立ててもらった、淡いピンク色のドレスにミントグリーンの家紋が入ったスレンダードレスを侍女のエミリーに手伝ってもらい支度をした。
9時に開始な為早朝から準備に取り掛かり、仕度が終わったのが8時だった。
僕は鏡に写る姿を見ながら疲れはてていた。
はぁ~男性用の礼服を来てる方が絶対にましだよ❗こんなヒラヒラなドレスでしかも淡いピンク色って、絶対に似合わないって❗憂鬱だ~コルセットもしっかりつけられて息苦しい。
見計らったように客人をしらせるベルが鳴った。
対応はルークが向いエミリーは、最後の仕上げといわんばかりに化粧を施し満足したのか頷いて僕の背後に戻った。
ドアの粗とからルークが
「お~い。エリー、リアム王子とノア皇子が来たぞ。応接室にお連れしたから。」
僕はタメ息をついてから
「はぁ~……分かった。行くよ」
椅子から立ち上がるとエミリーが
「お嬢様、他にご用意することがありましたら何なりとお申し付けください。」
僕はエミリーの方を向き
「ありがとう。それじゃ、飲み物と少し口に入れるものを持ってきて。」
「はい。分かりました。」
僕は履き慣れないピンヒールで応接室に向かった。
中に入り
「リアム・ノアお待たせしました。」
と軽く挨拶をするとリアムは僕を見るなり
目を反らした。ノアは一瞬目を丸くしたが微笑みながらいつものように
「舞踏会等に着ているAライン大人びた色よりも今日のこのドレスは、可愛く愛らしいですよ。」
「…そんな歯の浮くお世辞を言ってくれてありがとうノア。ノアもよく似合ってる」
「お世辞では無いのですけどね」
ノアがボソッと呟いたこの言葉は聞きとれなかった
「兄さんも何か言ったらどうですか?」
「ノア、気を使わなくても良い。
似合わないのは自分でよく分かってるから。リアムも無理にお世辞を言わなくても良いよ。」
暫く暗い沈黙が落ちた
そこにエミリーが紅茶とクッキーを運んできてくれた。
エミリーが退出したあとに一口紅茶をのみ時間割りの事について切り出した
「入学式が終わったあとに決める時間割りのことなんだけど、リアムとノアはどんな風にするんだ?」
「私は、2・3・4・5か午前中だけにするつもりです。兄さんは?」
「俺は、午前中だけか3・4・5・6にしようと思ってる。お前はどうするつもりだ?」
「僕は、午前中か1・2・4・5にしょうか迷ってる。」
「同じ時間にダンスとかとりたいですね」
「そうだな。」
「じゃあリアムもノアも午前中だけにしてくむときにそこだけ合わすって言うのはどう?」
「そんなことするなら、全ての時間割りを会わした方が良い。」
「そうですね。エリーさえよければそうしませんか?」
「僕はそれでも良いよ。」
「それじゃ決定だな。」
20分前に学園に通ってる到着し携帯端末に標示されている場所へと向かった。
クラスの分け方は、魔力量と魔法石の純度の高さによって決まる。一番成績が良い人がら順にSクラス>Aクラス>Bクラスの3クラスに別れる。リアム・ノアと僕は同じSクラスだった。席は一番前で僕を挟むように右はリアム。左はノア。と言う座席だった。座り心地の良いソファーとシャンデリア。
続々各国の王族が入ってきた。
西の国の王子や東の国の双子の王子と姫君。どの国も貿易国で2・3度お会いしたことのある人達だった。
その中にはエゴイズム・ラ プライセス
別名《我が儘姫》がいた。
はぁ~我が儘姫と同じクラスか。
これは一騒動ありそうな予感。
できる限り関わりたくないなぁ。
そう思っていても厄介事は勝手に近づいてきた。
ド派手な金のドレスに銀で家紋の刺繍がされたプリンセスドレスにフリルを付けまくった姿をした北の端にある大国の第2姫君の『エゴイズム・ラ プライセス』が僕の前に来た。
「貴女、そこのいてくださる?」
何か面倒なことになりそう
僕は令嬢らしくゆっくりと落ち着いた仕草で困ったように
「何故なのですか?エゴイズム・ラ プライセス様。このお席は、私に与えられたお席ですわ。」
我が儘姫は苛立ち声を荒げて
「ふざけないでちょうだい!
私は『ユバルン国』の第2姫なのよ!
だからそこを退きなさい‼」
教室にいる王族は、呆れたように頭を押さえてたり止めようか迷ってる王族とさまざまだった。
横にいるリアムとノアが動きそうになったので眼で
『大丈夫。自分でどうにかする』という意味を込めて見ると二人とも頷き
『無理するな』『分かりました。』と返してくれた。
僕は二人に軽く微笑みを返しエゴイズム・ラ プライセスに
「はい。あなた様がユバルン国のエゴイズム・ラ プライセス様と存じ上げておりますわ。だからどうなのですか?
ここはあなた様の国ではありません。
それに王族たるものの使命をお忘れですか?」
と遠回しに『王族として国民を守りより豊かな国にする。私利私欲に走ってはいけない。』と言う言葉を忘れたのかと言った。
エゴイズム様は、顔を赤くし
「貴女の名前を教えなさい‼」
「申し遅れました。
私の名は
『ユイセント・エリー』と申します。
国は《トワニス》国です。
爵位は公爵です。」
「一国の姫である私に楯突いたこと後悔させてあげるわ‼」
そう言い残して我が儘姫は自分の席に戻っていった。リアムとノアは物言いたげだが担任が来たため何も言わなかった。
それから2時間程式があり終了後に時間割りを端末に打ち込み登録した。
打ち合わせ通りに同じ時間帯に同じ科目をいれた。
ルークが11時に迎えに来たため4人で帰路についた。
『私のお姉様によくも喧嘩を売ったわね❗
私が今すぐにでも助けにいきたい。』
『マリー、俺だって今すぐにでもエリーの本へ行きたいんだ❗それを我慢してるんだからお前も我慢しろ。』
『…でもお兄様❗エリーお姉様は、きっとこれからも悲しい思いをすると思うのです❗今行かなくていつ行くのですか⁉』
「あの~お二人さん。暫く大人しくしておいてくれませんか?」
『エリーが大変なときに大人しくなんてできるわけないだろう⁉』
『そうですわ!そんなことをいうのなら貴女がどうにかしてくださいな。』
「……えっと……」
『兄さん、マリー。
あまり美夜さんを苛めてはいけないよ。』
『エリー❗』『お姉様❗』
「来てくださってありがとうございます。」
『兄さんとマリーがお邪魔をして申し訳ありません。』
「いえいえ、それだけエリーさんが好かれている証ですよ」
『エリー❗どうしてここへ⁉』
『そうですわ⁉どうしてなのですか?』
『兄さんとマリーが美夜さんの仕事の邪魔をするから止めに来たのです。次に来るときは、止めに来るのではなく美夜さんとゆっくりとお話がしたいですね。』
「ありがとうございます❗」
さて、次は学園生活です