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エリーは悪魔?

いきなりの爆弾発言を頭の片隅にしまいこみ

朝から魔法・魔術騎士学園に着いたら提出する課題を提出用鞄に入れた。


疑問は解決したけどやっぱり兄さんが行くべきだよな❗それに入学テストって言うけど入学決定してるから無意味だと思うけどしかもこの提出物は他の人が作っても分からないよな。

こんな魔法石造り5つなんて誰だって魔力が多ければ作れるものだし、色や形も簡単に操作して作れるのにこんな物がクラス分けに使われるなんてな。


僕はルークとともに愛馬に乗り近くにある泉に向かった。

愛馬の綱を近くの木に結び泉に足を浸けていたらルークが目の前の風景を見ながら

「エリーとここに来るのは久しぶりだな」

「そうだね。この頃忙しくて来れてなかったね」

「この泉を教えてくれたのもエリーだったな」

「うん。ここは僕の秘密の場所だからね」

「それに、俺に初めて馬の乗り方を教えたのもお前だったし学問も魔法も剣も……お前に会ってから俺にとっては初めての事ばかりで驚きの連続だった。」

「ルーク?いきなりどうした?」

「いいや、なんか礼を言いたくなってな。」

「礼なんて要らないよ。僕こそルークと出会って家族とノア・リアム以外信じられなかったけど、ルークと出会った事で人を信じられるようになった。ルークにお礼を言わなくちゃいけないのは僕の方だよ。」

泉の向こう側にある草花がそよ風に揺れてるのを見つめながら

「ルーク」

「うん、何だ?」

「これからも僕についてきてくれるか?」

「ああ、勿論だ。」

「もし、ルークが僕の側から離れたくなって契約を解いてほしければいつでも言って良いからな」

「お前が俺を要らないと言うまでは地の果てだろうが何処まででもついていくさ。」

「ありがとう。ルーク」


暫く泉で今までの疲れを癒し一寝入りしていると

「エリー、そろそろ戻らねぇと皇子様が迎えに来る時間に間に合わないぞ。」

「……ぅううん。…わかった。」

いつの間にか木陰に移動されていたことに気がついた。

「ありがとう、ルーク。」

「風邪引かれたら看病するのが面倒だから移動させただけだ。」

「相変わらずだね」

「お前もだろう。」

「何の事かな?」

「この辺一帯は朱の一族を狩る奴らが彷徨くから結界を張ったんだろう?」

「あはは、やっぱり気づいてたか」

「気づいてたか……じゃねぇ❗」

「さてと、帰ろうかルーク?」

「あぁそうだな。」


ルークと森をかけ草原を超えて川を渡った所にある家に向かって競争した。

結果は、ルークの勝ちだった。

「エリー、この頃載って無かったからさばきが悪くなっな。」

「今度は負けないからな‼」

「ふん、その勝負受けてたつ❗」

愛馬を馬小屋に戻して廊下を歩いていると

「俺は、確認してるから先にシャワーでも浴びてこいよ。」

「分かった。じゃあまた後で」

ルークと分かれ後ろをついてきてる僕専属の侍女に話しかけた。

「今回も前と同じ様な服を持って来てくれるかい?」

「はい。」

「それと、君達は連れていかないからね。」

「…ど、どうしてなのですか⁉」

「簡単な事だよ。前回の荷の前は見たくないからね。」

「しかし、エリー様。

もしご主人様が着いていっても良いと仰ったら私もついていきますから。」

「………わかったよ。その代わり僕の側から離れないで。」

「分かりました‼」


僕は露天風呂なみの浴槽に浸かりながら前回の学園生活で起きた嫌な思い出を思い出した。


学園生活を楽しく送っていたときのこと

僕は侍女を2人護衛を1人を連れて行っていた。

残すとこ1年6ヵ月になったある日のこと

僕はダンスとマナーの時だけはドレスにしてそれ以外は男装をしていた。動きやすいと言う理由で

………。いつもノア・リアムと行動しダンスもエスコートも2人がしてくれていた。

男子にも女子にもモテいつもちやほやされたり周りが騒がしかった。一分の人たちを除いて皆好意を寄せているのが分かってた。

そして悲劇が起きた。

一分の令嬢達が嫉妬で僕に攻撃しないで僕の侍女に八つ当たりした。

僕は毎回僕が寝たのを確認すると横の部屋にある侍女の仮眠室から出て行くのを知っていた。

この日は侍女の後をついていくと、よく僕に体当たりをしたりしていた令嬢達が森の奥にある小屋にいた。僕の侍女はその森の小屋に向かっていった。僕も後に続いて入っていくと小屋の周囲には防音のためかそれとも目隠しのためか結界が張られていた。それを一部解除し中の様子を見ると、侍女に水をかけたり切り傷をつけられてるのを見た。そして怪しげな物を飲まされようとしているのを見て止めに小屋に入った。

侍女は少しそれを飲んでしまったらしく床に倒れ混み泡を噴いた。

僕は次女にかけより治癒魔法で毒物を分解し傷も全てを治しながら令嬢達に向けて蔓で檻を造り閉じ込めた。侍女が落ち着いたのを確認してリアム・ノア・学園長・兄さんに連絡をいれた。

侍女の服から隠しマイクとカメラを取り侍女を連れて移動魔法で自室に向かった。

勿論檻に閉じ込めた令嬢達も一緒に。

令嬢の家族は爵位の没収と退学で済んだ

侍女は3日後姿を消し見つけ出したときには帰らぬ人をなっていた。


はぁ~連れていきたくないけど父さんは、連れていけって言うだろうな。

お風呂から出るとやっぱり父さんからの呼び出しで用件は『侍女を一人連れていけって』って言うことだった。専属の侍女に仕度をするように伝え

夕方リアムとノアが迎えに来るのを早めの夕食を食べながら待った。


夕食を食べ終わってから30分後リアムとノアが王族の馬車で迎えに来た


「お前、ドレスにしないのか?」

「この方が動きやすいし楽だから。」

「男性服でも似合ってますよ」

「ありがとう、ノア」

リアムのエスコートで馬車に乗り込み

「お父様・お母様・お兄様・マリー、行って参ります。」

「気を付けるんだぞ‼何かあったら連絡してくれたら直ぐに行くからな‼」

「ありがとうございます。お父様」

「エリー、あまりリアム王子とノア皇子にご迷惑をかけないようにね。」

「分かってますわ。お母様」

「エリー‼行かないでくれ‼エリーがいなくなると俺はどうしたらいいか分からなくなる❗」

「お兄様、大袈裟過ぎます。たった3年間帰ってこないだけですよ。」

まだ何かを言っている兄さんを抑えマリーが

「エリーお姉様!私はとても淋しいです。私もついていきたいのですがお姉様はそれをお許しにならなかったので、私はこの家でお姉様のお帰りをお待ちしていますわ❗手紙や電話毎日志手も良いですか?」

僕は微笑みながら

「うん、良いよ。

返事が遅れるかもしれないけどそれでも良いならね。」

「勿論ですお姉様❗」

僕は出て来ている従者たちに向けて

「皆さん、行って参ります。

暫くの間留守にしますがお父様やお母様をお願いします。」

執事が

「畏まりました。エリーお嬢様

お気をつけて行ってらっしゃいませ。」


僕は窓を閉め馬車が動くのを確認するとカーテンを閉めて座り治した。

ルークは愛馬で護衛をしている

僕の専属侍女は後ろの馬車に乗っている荷物は、僕らが乗っている馬車の後ろのスペースに乗せられている。


「お前も大変だな。」

「何のこと?」

「家の事ですよ。」

「家の事?」

「俺が言いたいのは家の事じゃなくてお前の猫かぶりの事だ。」

「あぁ~そっちですか。」

「何処が大変なんですか?」

「他の人がいる前では完璧な令嬢を演じてる所だ。」

「あぁ~あれはただの練習ですよ。」

「練習ってどういう事だ?」

「感情を顔や声に出さないよする練習ですよ。

学園ではそのスキルが必要ですから。」

「それよりもエリー。

今回は、侍女を連れてこないかと思ったのですが連れてきたのですね。」

僕は苦笑い浮かべながら

「僕も連れていくつもりは無かったんだけどね…父さんが連れていけって煩くてね。渋々連れてきたんだよ。」

「あの時と同じことが起きないように俺たちも協力するからな。」

「何でも言ってくださいね。エリー」

「二人ともありがとう❗」


本当なら野宿してから行くのだが、野宿しずに

草原を越えて全ての国の国境にある学園目掛けて走った。


野宿も楽しいけどね流石に侍女達はきついだろうし早めについて休憩した方が良いよね。


次の日の早朝学園につき寮に案内された。

寮って言うが城と同じ敷地面積で部屋も結構な大きさだ。寮よりも城って言われた方がしっくり来る。


リアムは炎系の魔法が得意からなのか

赤色を中心とした色の寮でその横の敷地はノアの寮になっている

ノアは、水魔法系が得意から?

水色や青を中心とした色の寮ノアとリアムの前に三角形を作るように僕の寮がある

僕の寮はと言うと………

外面は純白で中は淡い色の部屋になっていた。

ベッドは薄いピンク色………。

うん気にしないでおこう。

侍女は、荷物をとき終わったらまだ動くらしいので今日はゆっくりと休むように命令した。

そうしないと働くからね

侍女が紅茶を置いてくれたので、一緒に座って飲んでいたら侍女がうとうとしだした。

軽い睡眠魔法をかけると寝たようなので、侍女の部屋までお姫様抱っこで抱えてベッドに寝かした

「ゆっくりお休み。明日から忙しくなるからね」

布団を被せ侍女の部屋を出るとリアムとノアが僕の部屋に来ていた。

「侍女は寝ましたか?」

「うん、寝かした。」

「護衛はどうするんだ?」

「う~ん、ルークも部屋で寝てもらってる」

「俺らの護衛は、絶対に寝ねぇよ。」

「そうですね。彼らは、3日間一睡もせずに馬で駆け回ったりしたそうですから。」

「大丈夫、彼らには悪いけど強制的に寝てもらったから。」

「「はあっ!!」」

「リアムもノアも息ぴったりだ。

そんなに睨まなくてもただ魔法で寝てもらっただけだから安心して。何かあったら直ぐに僕たちの所に来れるようにしてあるし、結界も張ってあるから誰であろうと入れないから安心して。」

「お前、いつの間に。それよりお前は悪魔か?」

「悪魔って、失礼な‼それにリアムとノアがこの家に入ったときにちゃんと彼らを寝させてからベッドに運び結界も張ったんだから!!」

「ありがとうございます、エリー。

では行きましょうか。」

「時間がないからな。」

「うん。必要なものを買いに町まで」



侍女達の馬車での会話

『よろしくね、貴女がエリー様の専属侍女ね。私はリアム王子様の侍女リリア

『はい。こちらこそよろしくお願いいたします。私は《エミリー》と申します。』

『タメ口で話して!あっ、私はノア皇子様の侍女です名前は《アヤ》よろしくね』

『こちらこそよろしく。』

『私、エリー様のファンなの!優しくて甘い微笑み凛々しくて女性には思えないくらい素敵だわ』

『あら、リリアもエリー様のファンなんだね❗』

『て言うことはアヤも!?』

『当然‼侍女の私達にお礼を言ってくださったり怪我をしたら治してくれたり他の令嬢達に虐められていたところを助けてもらったの!』

『『エミリー、エリー様の事これからたくさん教えてね』』

『勿論です。エリー様は魔法だけでなく剣もお得意でよく護衛のルークさんやリアム王子様と稽古を早朝からなさっておいでです』



これから侍女や護衛達のお話を後書きに書いていきます。

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