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手紙

俺は白猫を飼うことにした。俺が魔法騎士団の訓練所に行くときもその猫は俺の後ろを着いてくる。


不思議なことに家の中にいるときは、抱かれても大人しくしているが外へ出ると暴れだして地面に下りる


まぁ、それが可愛いけどな。こいつ親とかいないのか?まだ子猫に近い様に見えるけどな


魔法騎士団の訓練所付近になると


『ニャー』


鳴くのでしゃがんで聞くと


「どうした?」


尻尾で自分を示すと庭の方へ方向を変えた


「お前はそっちに行きたいのか?」


『ミャー!』


その次に俺を魔法騎士団の訓練所の方へ押す


「俺は仕事に向かえと?」


『ミャー!』


こいつ俺の仕事場が何処にあるか知っているのか?


「何も着けずに一人でいたら野良猫として追い出されるぞ」


『ニャー!?』


飼主リングは買ってねぇし………ネームリングだったら即席で作れるはず


『ミャー?』


不思議そうに見上げる白猫に


「ネームリング作ってやるから待ってろよ」


『……ニャー』


不服そうだがその場で座って待ってくれていた


どっかに布無かったっけな?


懐を探すと一切れの布が出てきた


……これは、ルークと言う先輩が俺を手当したときの布の切れ端か!


丁度言いこれをネームリングの材料にして作るか


俺は布に魔力を流し込み生地の裏側に


《アンブラー》と記入した


「これからお前の名前は アンブラーだ。瞳が琥珀色で珍しいからな」


『……ニャン』


少し嫌そうに聞こえたが気にせずに左の前足に結んだ


「よし!夕刻になったらここに戻ってこいよ」


『ニャン。ニャンニャンニャー!!』


「おう!行ってくる」


俺と白猫─アンブラー は分かれ魔法騎士団の訓練所へ何時もより足取りが軽く向かった



◇◇◇◇◇


ランスside


遡ること夜会の日、可愛い可愛い妹のため西ノ森で警備をしていた。王族の庭だが収穫して良いと言われたから喜んで貴重や薬草などを取りながら警備をしていた


主に俺の仕事は魔法を察知したら妹に知らせるまたは、外部からなら俺が動くかのどれかだ


ファンファーレが鳴り出して10分未満で魔力の気配を察知した


はぁ~可愛いエリーと話せるのは良いけどさ早すぎない?


《エリー、今度は東ガーデンで魔法を察知した》


『了解。お兄様、近衛兵の数が少なすぎるのだけど……また低レベルの嫌がらせかしら?』


代わってあげたいけど……あの暑苦しい服装と女性の相手は懲り懲りだからね


《そうだと思うぞ》


エリーが切ったのを確認してから再び採取していたら、さっきより巨大な魔力を感知しエリーに伝えようとしたが伝わらなかった


今のは誰の魔力だ?エリーの魔力はこんなに荒れていない………外部の者らか?いやこれは魔法騎士団で教えたトラップ魔法のひとつか?其にしては、攻撃性が高すぎる。念のために彼らを連れてきて正解だったかもな


俺が警備と採取に戻ると彼らの普通の人でも感知不可能なほど薄い微量な魔力を感じ黒騎士が動いたと知った


エリーに何事もなければ良いが、何故か無性に胸騒ぎがする


その胸騒ぎは確実なものとなってランスのもとへ知らせが来た


親父から連絡でエリーの気配が察知できないと言われ範囲を拡大したが俺も掴めなかった


チッ!彼奴ら何やってんだ!!エリーから目を離すなって言っただろうが!


荒れ狂う魔力を無理矢理押さえつけ親父に


《隠密部隊を放つ許可をくれ!》


『落ち着け、エリーの事だわざと隙を作り相手を騙しているだろう』


《そうだとしてもだ!もし魔力を封じられていたらどうすんだよ!?貞操の危機なんだぞ親父》


『エリーの魔力を()()()()()()()()()ことができるのは私とお前それと陛下・ノア王子がフルで魔法を込めて作らなければ、封じることは出来まいだから今はあの子を信じるしかない』


分かってる!分かってるがこのやるせない思いが止めどなく溢れ出てくるんだよ!


《親父……いや、()()()


『何だ?』


《もし、私の妹……いえ 魔法騎士総官長補佐であるユイセント・エリーが貞操を取られてしまったら、私と彼女は共にこの国から去り平民として生きることをお許しください》


『………許せるわけない。お前たち二人はこの国の砦である。その二人を他国へやるなど侵略してくれと言っているものだ!…………それにな父親として言うと、お前達を普通の貴族として過ごして欲しかったんだよ。こうして共に闘いに身を置かなくても済むようにね。もしエリーの貞操に何かあれば、共に表舞台から去ろう』


《………親父》


『悪いがランス王族の護衛を頼めるか?』


《……了解です。が、空いた穴には誰もいれないでください。私が、意識を飛ばしておきますので》


『…やはり兄妹だな。魔法騎士総官長補佐も総官長が拒否した場合は神経を外へ飛ばしておくって言ってたぞ』


会話越しに親父が微笑んでいるのが分かった


《では、失礼します》


俺は、急いで念話を切ると服装を変えずに王族の護衛を勤めあげた



早朝目が覚めると俺のデスクに一通の手紙が置かれていた。差出人不明の手紙はいつも捨てていたが、この手紙の内容は読まなければならないと直感的に開けた。案の定 手紙はエリーからで2枚紙が入っていた。


一枚目は昨夜の会話をまるで聞いていたかのような謝罪の言葉と貞操は幻影魔法で犯したと見せかけたので無事だと言うことが書かれていた。そして追伸で二枚目の紙は偽の情報ので自分の事を聴いてくる者がいたら見せるように書かれていた


「エリー、一体どこでなにしてんだ!?俺達がどんなに心配したと思ってる!」


感情を落ち着けるため庭で剣を振っていたら親父が表れ


「その様子だとお前もエリーから手紙が来たようだな」


木刀を地面に置き汗を魔法で消すと親父に近づき


「ってことは親父にも手紙が来たのか?」



「ああ。まるで昨夜の出来事を直接見聞きしてた様に的確な受け答えとランスに託した偽情報の手紙。そして、お前への伝言が書かれていたぞ」


「はっ!?」


どう言うことだ?


「こう書いてあったぞ『お兄様が木刀を振って感情を落ち着けるため無茶をしてると思うので、お父様伝言をお願いします。私は毎日王城内に入り皆がサボってないか確認しに変・化・の・魔・法・を使って行きますので、お兄様サボっているところを見つけたら後で倍の仕事量を渡しますわよ』とな。ついでに追伸で自分の行うべき書類は全て夜のうちに終わらせましたので って書いてあったぞ」


「………はぁ~相変わらずちゃっかりしてるな」


「そう言うことだ。さっさと朝食をとって仕事に向かえ」


誰もいなくなった花が咲き乱れる庭で


「なぁ、エリー。お前は昨夜の親父がもらした本音をどう思った?」


ランスの周りに爽やかな風が通っていった


それが答えのように感じランスは柔らかい笑みを残し家の中へ入っていった



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