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俺は昨日のことは何もなかったかのように馬に乗り、いつもの騎士部屋へ向かった。


彼奴には感謝してんだけど、どうしてもあれだけは許せなかった。それを語るなら初めからの方がいいか



俺は、生まれは人口250人程の小さな村に住んでいた。近くには山や川があり自然の恵みを使い生活していた。もちろん魔物って言う魔力に侵食され理性を失った危険な生物もいた。少ないながら俺達は工夫して過ごしていた。俺が7に成ったときだ、村の森側にある鐘が生まれて初めて鳴らされた。


『魔物がでた!大量に向かってくるぞ!避難しろ!』


村の人々が川の近くにある一つの穴に身を潜め魔物が消えるのを待っていた。


「おかぁちゃんが!おかぁちゃんがまだ家のなかに!!」


隣の家にするでいる4歳の女の子が騒ぎ始めた。回りの人々は諦めた表情をしながら女の子の背中をさすりながら


「大丈夫。大丈夫神様が護ってくれるさ」


「そうさ、村一番優しいから護ってくれるさ」


次々と爺・叔母 たちが言うなか俺ら子どもは、そう納得する者もいれば 泣き出す人もいた。そのなかで俺は、誰も気づかないようにこっそりと穴から出て彼女の家に身を潜めながら走って行った


あっちこっちで魔物の鳴き声──動物の泣き声が聞こえる


ようやくの思いで、彼女の家につくと一階を必死に探したが見当たらなかった。


続いて二階を探していると女の子の部屋の扉が少し開いていた


ここに居るのか?魔物が入った跡がなかったら彼女は無事だよな?


魔物がいないか一応確認しなかに入り


「リルちゃんのお母さんいますか?ウィルゴさんーどこですか?」


「この声はお隣の!」


と物置の中からウィルゴさんが出てきた


「どうして貴方がここにいるの!?早く避難しないと!」


慌て出す彼女に


「リルちゃんが『お母さんがまだ家にいる』って泣き叫んでいるので、迎えに来ました」


「まあ!?なんて危ないことを!襲われたらどうするのですか!?1体なら倒せるかもしれないけど、あれらは血の臭いに敏感なんです!すぐに囲われて死んでしまいます」


小声で説教されながら一階に降り、来た道順をたどって歩いていると近くの茂みから


『……ガルルル』


ヤバイ近すぎる!一体なら倒して直ぐに逃走すれば間に合うか?二体以上ならお陀仏だな


と考えていると


「もしもの時は私を囮にして逃げなさい。いいですね!」


「だ、だけど!」


「子どもを守るのが大人の役目です」


反論を許さない強い目で見られ、俺は仕方なく自分だけが逃げれるように考えた


さっきの鳴き声のせいか辺りから鋭い目で見られている気がした


……………ま、まさか、か、囲まれてる!?


一匹の魔物が俺に襲いかかって来た


激痛を覚悟したが、誰かに押された感覚がするとウィルゴさんが俺と入れ替り魔物の前いっていた


「……!!!?」


『パリエース』


『キャウッ!』


魔物は何かに弾かれたように転がった


いったい何が?さっきの声は誰だ?


今度は、大量にいる魔物が俺達を一斉に襲いかかろうと駆け出してきたが。再び何処からか


『グローム』


と言う声が聞こえたかと思ったら魔物にいきなり音がなく光もそこまで眩しくない雷が降り注いだ。そして1人の俺より年下に見える女の子が()()()()()()()()。真っ白の上下で襟や裾に金のラインが入っていた




「………()()()()()()!?」


ウィルゴさんがぼそっと呟いた


魔法騎士団!?確か、王侯貴族でエリートが集う集団がなぜこんな田舎に?


『エファセ』


辺りに飛び散っていた魔物の残骸が全て消え、血の臭いさえも無くなっていた


「ふぅ~間に合って何よりですわ。他の村人の皆さんは、あの洞窟に入られていますか?」


「……えっ、ええ。入っていると思います」


「それなら良かったわ!あの洞窟には魔物は近づいてこれないもの。さぁ、二人ともあの洞窟に入っていてね」


「はっはい!お助けいただきありがとうございました」


「民を守るのが使命だもの気にしなくていいわ」


「……なぁ、この後お前はどうするんだ?」


「こら!失礼な言葉づかいを使わない!」


顔が真っ青になるウィルゴさんをみて多少言葉づかいをなおさないけないのかと思った


「ふふふ、そのままで大丈夫ですわ。私は彼よりも年下なのですから」


「ですが!あなた様はお貴族様で……」


「郷に入っては郷に従え って言うでしょう?だから、ここにいるうちは いつも通り話してくれていいわ。そうしたら、私もこのお話の仕方をしなてすむもの」


ニッコリと笑う彼女と渋々


「………分かりました」


というウィルゴさん。


「なあ、お前名前は?」


彼女はキョトンとした顔になったが直ぐに笑顔に戻し


「そう言えばお互いに名乗ってなかったね」


彼女は、右手を左胸の辺りに当てると


「私はユイセント公爵家 当主 カールとデージーの娘 そして 魔法騎士団長 兼 王太子殿下の側近を務めている ランスを兄にもつ ()()()()()()()() ユイセント・エリー と申します」


彼女は年下とは思えない隙一つもない騎士の礼をして見せた


これが彼女との出会いだった



城内がざわついている事を知りながら魔法騎士団の訓練所に行くと、魔法騎士団総官長がいつも通り感情の読めない表情で彼女の代わりに指示を出していた


あまりにも反応がないためかまをかけてみた


「魔法騎士団総官長殿。補佐官殿はいかがなされましたか?」


それでもいつもと変わらない抑揚で


「旅にで出たようだ」


1枚の封筒を俺に渡すと確認するように促され内容を読み始めた


数分後


「…………は?」


こぼれた言葉はこれだけだった。封筒を総官長殿に返し問いかけた


「どう言うことですか?」


「それは、私が知りたい」


城内が慌ただしかったのはそう言うことか!それなら、あれはなんだったんだ?


疑問に思えど、いつも通り訓練を行い過ごしていた


俺は、この時真実が何処にあるのか知るよしもなかった。ただ()()()()()()()()()()()()()()()()のだ



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