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仕事は地獄の幕開け?

黒装束に身に纏い夜になるとに際かになる花街に久しぶりに足を踏み入れた


仕事のため気配を消して当たりそうになると避け、また歩き出す。今回の向かう先は、本部がある貧困層とスラム街の狭間ではなく王公貴族が使う遊郭で花魁が多くいる所を目指している。グリアサのリーダーからの呼び出しがそこになっていたからだ


あのいけ好かない野郎、絶対僕が女だと分かっててここにしただろう!?本部の方ならまだ入れるけど、こんなとこ入ることがばれたらどうしてくれるんだよ!!まぁ、男の格好だからばれないかな?


中にひっそり入ると一人の花魁が右手をエリーの頬に添わすとそのままおりていき顎を上げさせた


「ねぇ、貴方始めて見る顔ね。誰を選んだのかしら?」


「………」


エリーはもの応じず彼女を真っ直ぐに見ていたら、頭の先から足の先まで一通り見るなり


「……うん?まさかお客ではないの?()()()御用の方?」


「そうです。亭主はどちらに居られますか?」


彼女は、回りを見渡してから


「あぁ~リーダーが言っていた新人のデア君ね。彼ならそこの階段を上がって、一番奥の部屋よ。そこで、分身を外で見張らせているから直ぐに分かるわよ」


「ありがとうございます。伝令官さん」


「ふふふ、折角だから忠告よ。何故入ったかは知らないけど、この世界を甘く見ていたら死ぬよ」


彼女の横を通り抜ける時に一度止まり


「僕も生半可な思いで入ったわけではありませんので。ですが、お言葉しかと心に刻んでおきます」


言われた通り一番奥の部屋にあのときの大蛇がこちらを見ていた


「デア。ただいま参りました」


蛇がまるで入れとでも言うように道を開け尻尾で障子をツンツンと指していた


「失礼します」


障子を開けた瞬間クナイが脳天・心臓・肺・内臓 に向かって飛んできた

それを鮮やかに手で叩き落とすと誰もいない室内にクナイを5本投げつけた

そのクナイが掛け軸に当たる前に全て落とされた


「危ないなぁ~俺じゃなかったら皆死んでたよ~」


落としたクナイを拾い上げ中に入りながら


「それなら、急所を狙って投げてくるの止めてください」


「えぇ~~君なら全て落とすから良いじゃな~い~」


いきなり空気がコロリと変り


「1・2週間一度も顔を見せなかった奴の腕が落ちて死のうが自業自得だからな」


エリーは彼の向かいにある座布団に腰を下ろし


「顔を見せなかった事については、謝罪申し上げます。……がこちらも色々と忙がしい身で有りますのでそこは、ご理解ください」


「まぁいい。それよりもお前、試練をサボってただろう!!」


「サボってた訳ではなく、身動きがとれない状況に陥ったため期限がギリギリになってしまっただけです」


「さてと、前触れはそのぐらいにして本題に入るぞ」


緩みかけていた緊張感が再びぶり返した


「初めの仕事は、この方の護衛だ」


あれ?グリアサって暗殺集団じゃあなかったの?


「護衛…………ですか?」


「そうだ。グリアサは何でも屋に似ているからな。暗殺から護衛・情報収集に騎士とそんなところだ。始めてのやつに暗殺なんか殺らさねぇよ」


「……分かりました。それで、護衛対象者は何方でしょうか?」


「あぁ、この方だ」


彼が懐から取り出した写真や資料を見ながら説明を聞いていた


「この国の国王様だ。

名は 『トワニス・コルノ・ジェネロ』

()()()()では『誰にでも優しく、穏やかな性格。だが、警戒心が意外に強く信用した者しか側におかない』

今は、宰相の 『ユイセント・カール』が

『側近 兼 宰相を務めている冷酷無慙な宰相』と周囲から言われている。

まぁ、仕事事態は簡単だ」


アミトンは「だが、」と言って話を続けた


「護衛対象は特に気を張らなくても良いが、宰相の方は気を付けろそうしなければ気づかれて殺られるぞ」


エリーは、首を傾け


「どういうことですか?」


彼は重々しく


「その家に2・3度偵察班を送り込んだことがあるんだ。1回目は丁度お前が、入った日の夜の事だ」


…………デジャビュな感じだね


「始めは5人送ったはずなんだ、それが何故かお前からアイザの5人が送られてきた。俺が送った奴らは一向に帰ってこない。もしかしたら、宰相は影を買っているのかも知れないから無茶をするなよ」


「乱闘になれば、姿を表してもいいのでしょうか?」


「グリアサの服装でなければ構わない。護衛日は()()()()()()()()()()だ」


………2()()()()()()()()()()!?ヤバイ!その日って魔法騎士団総官長の補佐として出席しなければならない夜会!!…………災厄だ~こればかりは、裏で見ているだけではすまないな はあー


「………了解です。本日は疲れたので戻らせてもらいます」


「頑張れよ」


「…はい」


そこからどうやって帰ったかは覚えていない。ただ、無償に疲れてさっさと休もうとしていたことだけは確りと覚えていた


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