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真実

ルークとの思い出話が終わり、僕は父さんに呼ばれ何故か王宮に来るように言われた。

王宮に行くためスーツ姿で念のために懐に短剣を隠し持って愛馬に跨がり駆け出した。


はぁ~何で王宮に向かわなければ行けないんだ?

いつもならじぃやが伝言してくれるはずなのに、今日に限って魔法で知らせるなんて。

それに、ルークがまだ起きられないのに何故今なんだ?帰ってきてからでもいいはずだろう?


そんなことを思いながら馬を跳ばすこと10分

城の前につき愛馬から降りると門番が近づいて来たので

「私の名は、ユイセント・エリー

父、ユイセント・カールが来るように命じたため参りました。」

一人の門番が

「お話は伺っています。お通り下さい。ユイセント・エリー様」

僕は愛馬をひきながら城門をくぐり、馬屋に愛馬を預け侍女に父さんの居場所を聞くと

「宰相様は、国王様と謁見の最中でございます。

暫くかかるかと。」

少し怯えた感じの侍女に優しく微笑みながら

「そう、ありがとう。

先に、リアム王子とノア皇子に挨拶に行ってると伝えておいてくれるかな?」

侍女は顔を赤くしながら

「は、はい!お伝えしておきます。

あの、お名前をお聞きしてもよろしいですか?」

あぁ~そう言えば名乗ってなかったっけ

「私は、ユイセント・エリー。

ここで貴女に会えたことを幸運だと思うよ。」

侍女は、林檎のように顔を先程より赤くした。

そんな侍女に花瓶にいけてあった薔薇を彼女の髪にさして

「こんな所に飾るよりも、貴女のような女性に付けてもらった方が花も喜ぶよ。

それでは失礼。」

彼女の横を通りすぎ王族スペースの道の方へ向かった。

そこにも見張りの人が2人立っていた

はぁ~疲れる。

さっきのキザな言葉を他の人に聞かれなくて良かった。

リアムやノアに聴かれたら絶対にからかうか嫌みを言ってくるからな。

見張りの人が

「ユイセント・エリー様‼

本日は、リアム様にご用ですか?それともノア様にご用ですか?」

見張りの顔を見てふと思い出した

あぁ~彼らは学園時代、よく僕を慕っていたな。

かすり傷1つでもしたら回復魔法をかけてくれてたっけ。今は、王宮で魔法士をやってるって書いてあったっけ。

「今日は、リアム王子とノア皇子に挨拶をしようと思ってね。」

「そうでしたか、どうぞお通り下さい。

リアム様もノア様も剣の練習をしておられます」

「そう。ありがとう。」

「いえ。再びお会い出来て幸運です。」

「大袈裟だよ。また会おう。」

「はい!お気をつけて。」


剣の練習をしているって事は、騎士団のところか

?それなら庭を突っ切った方が早いな。

ここで移動魔法を使うと騎士団が来るから走るか


庭を突っ切り城の裏手にある訓練所へ向かった。

扉を開けるとリアムとノアが対決している最中だった。


久しぶりにこの二人が戦っているところを見たな

幼い頃はよく手合わせをしていたんだけどな……

何故かこの頃僕を気遣うようになったんだよな?

そう思いながら観戦をしようとしたが、二人とも僕に気づき汗を魔法で洗ってから僕のところに来た。

「久しぶりだなエリー。」

「エリー、久しぶりです。」

「2ヵ月ぶりですね。お二人ともお元気そうで何よりです。」

「ああ、お前も元気そうだな。」

「いつ来ても良いと言ったのに、何故今まで来てくれなかったのですか?エリー」

僕は苦笑いを浮かべながら

「ゴメンゴメン、花嫁修業をしなさい❗って母さんが言うからそのレッスンを受けてたら行けなくなった。」

「あの男勝りなエリーが、花嫁修業だと⁉」

「舞踏会で拝見した、ダンス・マナー全てにおいて素晴らしかったのですが更に磨きをかけたのですか?」

「リアムはいつも余計なことを言うよな。

ノア、褒めても何も出ません。」

「そんなことより、何故スーツを着てるんだ?」

「あぁ~父さんに呼ばれ来た。」

「あのカールがエリーを王宮に呼ぶとはな…」

「そう言えば兄さん、もうすぐ呼び出された時間になります。」

「急いで行くか。

エリー、悪いな俺らも親父に呼ばれてたんだ。

暫くここにいる奴らの相手をしてくれるか?」

「何で僕がしないけないンだよ‼」

「エリー、10分程で戻りますからお願いします」

「はぁ、わかった。10分だけだからな!

誰かが呼びに来たら止めるからな。」

「おう!頼んだ。」

「ありがとうございます。」


二人が魔法で移動したのを見届けてから

ブレザーを脱ぎ

「さてと、訓練始めます。」

そこから騎士にとっては過酷な訓練が始まった

5分も立たないうちに40名いたはずの騎士が全員ノックダウンしていた。

「情けない。僕は利き手ではない左手でしかも手加減までしたのにこのあり様ですか?

これでは、国王様・女王樣も守れませんよ?

民すらも守れない様じゃなんの意味もありません

何のために学園に通ったのですか?」

僕の話が一段落ついたときに後ろから

「エリー様、国王陛下がお呼びです。

謁見室に来るようにのことです。」

「そう、伝達ありがとうございます。

直ぐに向かいますと、お伝えください。」

「はい。」


「今日は、ここまでにします。

自分に足りないところを見直し、大切な方を守れるように頑張ってこれからも誠心してください。

お疲れ様でした。」

「「エリー様、本日はありがとうございました」」

僕は、微笑みながらその場を後にした。

魔法で汗を流してからスーツを着直し、謁見室に向かった。


謁見室の扉を開け一瞬思考が固まってしまった


何で⁉ノア、リアムもいるの?

父さんに目で訴えながらも

「国王様、ただいまユイセント・エリー

参りました。遅れてしまい申し訳ございません」

と王族に対する挨拶と遅れたことの謝罪をした。

「突然呼び出したにも関わらず、魔法を使わず2分で来たのだから謝らなくてよい。」

「寛大なお心づかいありがとうございます。」

陛下は苦笑いを浮かべた。

父さんが

「エリー、ノア皇子のお隣に座りなさい。」

「はい。ノア皇子、お隣に座ってもよろしいですか?」

「どうぞ。」

「ありがとうございます。」


「さて、3人を呼んだのは1週間後にある

入学試験のことについてだ。」

国王陛下の話をついで父さんが

「この国は、王族と高貴族が15歳~17歳の間再び学園にかよい国を守る力をコントロールするための学園だ」

再び国王陛下が

「その学園に通うのはここにいる3名と各国の王族だけだ。従者は2人まで侍女と護衛一人ずつだ

それ以上は規則違反と見なし罰則を受ける。」

「1つお聞きしてもよろしいですか?」

「ノア、何だ?」

「はい。何故他の国は王族だけなのに対し

我々の国は高貴族の代表ユイセント家が通えるのですか?」

「その事か、他の国は王族が貴族を民を守のが当たり前と言う考えで貴族が行くことに批判しているからだ。」

「国王陛下、わたくしも質問があります。」

「何だ?エリー嬢」

「はい。何故わたくしなのですか?

ユイセント家には兄ランスもいます。下には妹のマリーもいます。それなのに何故わたくしなのですか?」

「エリー嬢その事が一番大事なんだ。」

リアムが

「どう言うことですか、父上。」

「リアム、お前たちはトワニス国の歴史を学んだだろう?」

ノアがリアムの代わりに答えた

「確かに学びました。」

「書物には分家としか書かれずその一家のことは一切書かれていなかった。その事に疑問は抱かなかったか?」

ノアが一人で納得している横でリアムは

「気にもしてませんでした。」

とはっきり言った。

国王陛下はため息をついてから僕に向かって

「エリー嬢はどんな魔法が得意教えてくれるか?」

僕は疑問に思いながらも

「わたくしは、『消去魔法』『治癒魔法』『飛行魔法』の3つが得意です。」

「その3つの魔法を何処まで使いこなせる?」

「そうですね。 消去魔法 では、『あったものが全て無くす』ことが出来ます。

治癒魔法は、『昔の傷も全て元に』戻せます。

飛行魔法は、『自分の魔力が無くならない限り』飛び続けることが出来ます。」

「今のエリー嬢の話で分かったか?」

ノアが

「はい。分かりました。」

国王陛下は満足そうに頷いた。

僕は1つの答えに辿り着いた

王族の分家として過ごし影で王族を支えてきた

そして王族が得意な魔法それが今、僕が言った魔法なのか?確かに僕の魔法は使える者が極僅かしかいない。本当にそうなのか⁉

国王陛下を探るように見ると

「エリー嬢は答えに辿り着いたようだな」

僕はいをけして

「わたくし達が……いえ『ユイセント家』が

トワニス国の歴史で名が出てきてなく王族の分家で影でお互いに支えてきたと言う事ですか?」

「そうだ。そして私の弟が一番得意としていた魔法が『飛行魔法』。そして父上が得意としていた魔法が『消去魔法』だ。どんなに鈍いお前でも分かっただろう、リアム。」

「はい。分かりました。」

「だからエリー嬢が選ばれた。」

「………そう言う事でしたか。

ユイセント・エリーは、その命を慎んでお受けいたします。」

「期待してる、エリー嬢」

「はい。ありがたきお言葉。」

父さんが

「3日後には学園に入らなければならない。

準備をして明日の夕刻には馬車で家を出なさい。

リアム王子・ノア皇子、私の娘をよろしくお願いいたします。」

「勿論です。何があってもお守りします。」

「エリーは、俺達より強いからな守る必要が無いんじゃないのか?」

「兄さんは、黙って下さい。」

ノア皇子はリアム王子に向かって口封じの魔法をかけた。

「エリー嬢、明日のの夕刻にお迎えに参ります。」

「ありがとうございます。」



話が終わり家に帰ると既にルークが準備をしていた

「エリー、俺はついていくからな。」

「分かってる。元から連れていくつもりだった」

「侍女はどうする?」

「侍女はいらない。ついてきても辛い思いをするだけだからね。」

「相変わらずお人好しだな。」

「ルークも人の事を言えないよ」

「ふん!勝手にほざいてろ。」


やっぱりルークといると落ち着くな。

さっさと部屋に戻り

男性服を詰め込み一応ドレスも2・3着入れた。





『お姉さまどうかご無事で❗』

『てかあいつとは、親戚だったんだな。』

『まさか本当だったなんて❗』

『僕だって驚いたよ。リアムとノアの親戚だったなんて‼』

『はあ、それより城の廊下で侍女を口説くな。』

『エリー、貴女は女性なんですからね。』

『………えっ!!!!まさか❗聴いていたのか⁉』

『念のため直ぐに会話が出来るように広げていた魔法で拾った。』

『まさかエリーはそんな趣味が‼』

『ノア、そんな趣味無いから。それに魔法を使って盗み聞きしないでくれるかな?リアム・ノア?』

『たまたまだって、なぁノア?』

『いえ、エリーが来たのを知ってリアムが広げました。』

『ふ~んそうなんだ♪』

『ちっ違うからな❗ノア、てめぇ裏切ったな‼』

『なんのことでしょうか?』

『後で覚えておけ‼』

「……えっと、そろそろ次回予告的なことをしてもいいですか?」

『勝手にしろ❗』『お邪魔しました』『お願いします。』

「こほん。次は学園での出来事です。」


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