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聖夜 番外編

投稿が遅くなりましたが、メリークリスマス!

みなさんも聖夜をお楽しみください!


後から出てくる人物が入ってます。


ミール……留学生 とだけお伝えしておきます。



火と風の魔法で回りを暖めても凍えるように寒い時季になったが、まだ学園は長期休暇になっていなかった。


この日も同じ様にリアムとノアそしてメシアことミールと学園に揃って向かっていた。


「ふう~。こうも寒い日が続くと部屋から出たくないよね。」


「そうだな。ノア、もう少し温かくできないか?」


「兄さん、自分で行ってください。そして、タドミール様も私に頼らずご自分の魔法で行ってください。」


「無理だ。2時間目の授業は魔法だからな!今消耗して、エリーに負けたらもともこもねぇからな!それに、お前はほぼ互角に戦えてるからいいよな。って訳で、よろしく」


「そうそう。エリーと互角に戦えるのは、学園中探しても君ぐらいだろうね。」


ノアは、リアムとミールの返答に辟易しながらため息と共にポツリと呟いた


「……はぁ~。兄さんは、訓練せずに遊んでるからでしょう。タドミール様に至っては、エリーを軽くいなしてあたかもエリー嬢が押している風に見せかけているだけでしょう。」


「?ノアなにか言ったか。」


ノアの左側にいるリアムが反応したが、ノアは何事もなかったように真顔で


「いいえ。なにも。」


リアムは怪しむ事なく自分の左にいるエリーへ話しかけていた


「なぁ、今夜王城でパーティーが有るがもちろん来るよな!」


あ~そう言えば、母さんが2ヶ月前からドレスや宝石商を呼び僕に『これはどうかしら?夜会に出るのだから濃い色の方がいいわね』『エリーは、可愛いからこれの方が似合うかしら?』と言って半日ほど着せ替え人形になってたっけ。

夜会って今日の事だったんだ。何故、陛下までもが休暇を押し付けたか良くわかったよ。魔術騎士団の服装の方が楽なんだけどなぁ~。


エリーは、少し遠い目になっていたら左隣に歩いているミールが相変わらずのキラキラスマイルで


「へぇー。今夜は、着飾ったエリー嬢の姿が見れるんだ これは楽しみだよ。もしよければ、公爵邸まで迎えに行くから今夜、私のパートナーなってくれないかな?」


エリーは、嫌な予感に辟易しながら


……はぁ。また、始まるよこれ。そこまで、リアムを挑発して何がしたいんだろうね。


案の定リアムは、


「はぁ~!?何でお前が、エリーをエスコートするんだよ!エリーは、俺の………」


「なになに~。エリーの取り合い?僕も混ぜてほしいな~。」


相変わらずタイミング良く現れる陽気な声にエリーは頭を抱えたくなった。


何で君まで参加してくるかな!?しかも、何処で聞いていたんだい!


「ラウロ、お前もか!?」


「えっ?だって、ダンスのパートナーは君だけじゃなくって僕もなんだけど~」


「それなら、私もエリー嬢のダンスパートナーだから申し込む権利はあるよね。」


顔を真っ赤にしながら


「え…エリーは、俺の婚約者だ!だからエスコートするのは俺だ!!」


「………」

「………」

「………」

「………」


言った本人は、リンゴのように真っ赤な顔でゼイハゼイハしていた。が、回りの4人は絶句してリアムを見るが一つ視線が多いことに気づいたノアが


「……エリー嬢。何故 貴女までもが絶句しているのですか?」


その言葉に一斉に視線が集まり、今度は青褪めた顔でリアムはエリーを見た。


……えっ?だって、婚約者候補には名前が上がっているみたいだけど 僕は無理だと陛下に直訴しに行ったよ?まだ、消えていなかったの?


「……。」


『キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン』


学園の授業開始のベルがなった


「……あっ!ベルなったよ。急がないと、遅れてしまう。1時間目は、宗教だったよね?あの教授、しつこいから早く行こう!」


「そうですね。」

「ええ~。今日はあの教授ー僕苦手なんだよね。」

「私は、中々面白いと思うよ。」

「…………」


ノア・ラウロ・ミールがそれぞれの返事を返し先ほどの微妙な空気が薄れたが、リアムは下を向いたまま黙々と教室に向かった。


◇◇◇◇◇


講堂に着くとまだ教授は来ていなかった。5人は、比較的指名されにくい窓際の最後列を陣どった。そして、ほどなくして教授が現れた。


「諸君唐突だが、本日なんの日か知っている者はいるか?」


「カタル・アルズ・フィロ君 。君は知っているか?」


教授は見渡すと、ユバルン国の侯爵 カタル・アルズ・フィロ を指名した。


「い、いいえ。存じていません。」


「そうか。では……」


リアム以外の4人は、教材をめくる振りをして教授に目を会わせないようにした。


「トワニス・コルノ・リアム君。君は、なんの日か知っているかね?」


エリーは右に座っているリアムをこっそり横目で見ると


あっ!ヤバい違う世界に入ちゃってるよ。


リアムの手を抓るが反応がなかった。

教授の顔が般若の様になっていく。


はぁ~。これは無理だね


「トワニス・コルノ・リアム君。聞いているのかね?」


エリーとノアは視線を交わすとお互いに頷き


静かに挙手をした。


「なんだね?ユイセント・エリー君。」


回りの視線がエリーに殺到した


「先ほどの教授の質問に答えてもよろしいでしょうか?」


教授は、試すような視線を送りながら


「答えてみなさい。」


「はい。」


エリーは、昔見た他国の行事予定を思い出しながら


「12月25日である本日は、西北西方角にある国から始まった宗教の誕生の日です。」


「ほう。もう一つ問いかけよう。何故トワニス国は、その日にちなんで夜会を行うか知っているかね?」


「はい。トワニス国では、次の年の豊作を願うため夜会が開かれます。また、昨日は今年の豊作を感謝する日でした。」


「ほう~。流石だな。本日の授業はここまでとする。……その代わり、各自で宗教に関するレポートを来週までに作成し提出するように。以上解散だ。」


教授が講堂を出るとミールが


「エリー嬢、良くしてってたね。」


エリーは苦笑いを浮かべながら


「他国について調べておくことも臣下の務めですので。」


「さぁ~次は、魔法で試合だよ。今度こそ勝たないとね~」


「あら?ラウロ様は、欠席するのではなかったのですか?」


ラウロはチラリとリアムを見て


「う~ん。そうなんだけどね、止めることにしたんだ~。」


「そうですか?では、お先に帰らせてもらいますわね。」


「ええっ!!?」

「お前逃げるつもりか!」

「気をつけてね」

「後は、私に任せてください。」


ラウロ・リアム・ミール・ノアの順にバラバラの返答がきた


……あれ?言ってなかったっけ?


「ラウロとリアムに言ってなかったかしら?公爵邸に戻り着飾るため、本日の2・3の授業は受けないと。」


「聞いてねぇ!」

「僕も初耳だなよ!」


伝えそびれてたかも?


「今、伝えたから。じゃあ皆様お先に失礼致しますわ。」


「おい待って!」とリアムのコエガ聞こえたがスルーして、学園の門前に停めてある馬車に乗り込み久しぶりの公爵邸へ戻るのだった。


◆◆◆◆◆


家に帰るなりエミリーによって、服を脱がされお風呂へほり入れられた。


全身をくまなく洗い、バラが浮かべられた湯船に浸かり一休憩。

湯あたりする前に上り、薄いネグリジェを着せられシングルのベッドに誘導されオイルを塗られた。


その後、軽食つまみながら髪の毛を乾かし終わりお化粧や髪の毛を上げられ

黄色から濃い緑へ変わっていく グラデーションで体のラインが分かりやすいAラインのドレスを着せられた。


イヤリングは、ルビー。ネックレスはサファイア。


この組み合わせ可笑しくないかい?……まぁ、僕はドレスじたい着ないから女装しているようにしか見えないだろうけど。


「はい。お嬢様完璧ですわ」

「これで、殿方をゲットですわ!」

「儚さの中にある意思の強さ!これこそ殿方を落とす戦法ですわ!」


全てが終わった頃には、疲れはててベッドで寝たい気分だった。


休む事なく、部屋に訪れた父さんや兄さんのいつもの如くしつこすぎる甘い言葉をスルーして馬車に乗り込んだ。


父さんと母さんが同じ馬車で、兄さんとエリー・エミリーが同じ馬車。ルークは馭者の隣にいる。マリーは、年齢が超えていないためお留守番だ。


そうして到着しました王城!

王城に一番近いところに公爵家の馬車が止まり母さんは父さんにエスコートされ僕は、兄さんにエスコートされながら開放的な会場に到着した。


爵位が低い者はすでに会場入りしており、8方向の扉がある中王族が入ってくる入り口のすぐ近くにある扉から名前を呼ばれ入場した。


エリーはとランスは笑みを浮かべながら豪華な椅子が置かれている場所より数段近いところで立ち止まり ファンファーレと共に国王陛下・女王陛下・リアム・ノアが入場してきた。


「今宵は、とある宗教概念発足した日でもありトアニス国の誕生の日でもある。王立学園に通っている子ども達も今宵は、参加してくれている。皆、楽しんでくれ。」


国王からの挨拶が終わると父さんと母さん・兄さんに連れられ段差を一段上がると父さんが


「今宵、お招きいただき恐悦至極のいたりでございます。私の隣にいるのが、ご存じの通り妻のデージー。その隣が、ランス。陛下のお願いを聞き届け、娘のエリーのドレス姿です。」


「……お前が畏まると何故か寒気がする。」


平然とした顔で


「もう、良いですよね?エリー帰ろうか。ネックレス


「ま、待って!来たばかりだろう!?」


「しかりと義務を果たしましたので失礼します。」


国王が地味に涙目になりながら


「た 頼むから、まだ居てくれ!エリー嬢もご学友とお話ししたいだろう?魔術騎士団の見習いも参加しているからね?」


……別に明日も会うのに今会う必要ある?


「なぁ、エリー。後で一曲踊ってくれるか?」


リアムが申し込んで来た。エリーは満面の笑みで


「お誘いくださり、ありがとうございますわ。」


「では!」


「はい。」


国王は勝ち誇ったら笑みを父さん《カール》に向け


「ほら、エリー嬢は息子と踊りたいらしい──」


「ですが、ご学園で共にパートナーとして踊っているのでご辞退させてもらいますわ。」


「……はっ?」「…エリー嬢?」


国王とリアムの儺ポカ~ンとした顔で笑いそうになるのをこらえながら


「それに、魔術騎士団の見習いも参加しているのであれば尚更ですわ。」


微笑みながら父さんの袖を引っ張りリアムとノアの前を通るときに


「時計塔の上で待ってる。リアム・ノア・ラウロを連れて適当に抜け出してきて。僕たち5人で異国文化を楽しもう。」


眉を上げるリアムを無視して、父さんや、母さんの知り合いの方々に挨拶を済ますと


「可愛い可愛い僕の天使。少し用事があるから先に戻っておいてくれるかい?ああ~今すぐハグをしてデロンデロンに甘やかしたいけど、もうしばらく我慢するよ。」


「エリー、ごめんなさいね。0時の鐘がなるまでに戻ってくるから、先に戻って休んでいてね。」


「あぁ~マイエンジェル!!ごめんよ。あのしつこい馬鹿の相手が終わったらすぐに帰るからね。何で呼び出すかなぁ!せっかくの休みだと言うのに。」


「……お兄様もお母様もお父様のご用事があるのですね。分かりましたわ。先に戻っておきますわ」


エリーは再び振り返り


「お父様・お母様・お兄様《 Merry Christmas》」


三人とも笑顔で


「「「《Merry Christmas》エリー」」」


エリーは微笑みを残して公爵邸に戻った。



その後、急いで魔術騎士団の正装服に着替えると予め運んでおいた チキンと赤ワインを鞄にしまった。ラウロとミールに手紙を送り付け時計塔の上へ向かった。



エリーは時計塔の柵にもたれかかりながら


暇だね。リアムとノアは、後1・2時間は来ないだろうし。ラウロは、女の子でも侍らしているだろうから1時間は来ないだろうね。ミールに関しては、来るか来ないか微妙だね。


星空と街の光を見ていてら白くて冷たいものが鼻先に当たった。


………雪か。今日は、ホワイトクリスマスだね。雪がちらつく幻想的な風景をただたんに眺めていた。


「エリー。《Merry Christmas》」


エリーは緑色をメインにした服装をした人物に


「ふふふ。《Merry Christmas》やっぱり来てくれたんだねミール。」


「君の招待は必ず承けるよ。」


「お待たせ~。《Merry Christmas》エリー。」


「へぇ~意外に早かったね。《Merry Christmas》ラウロ。」


ラウロの清楚な格好に朱マフラーって意外に似合うんだね。


「あの二人はまだ来てないの~?」


「まぁ、主催者側だから遅れると思うよ。それにしても、急に呼び出したのに来てくれて嬉しいよ。それに、夜会に来ていなかったよね?」


「元から参加するつもりがなかったからね。」


「そうそう。堅苦しいのは苦手だからサボってたんだ~」


「ありがとう。そのお礼にきれいな光景をお見せするよ。」


エリーは、街の中央にある もみの木 を示し丸球体の魔力をもみの木に飾った。そして、最後に光魔法で星形を作りそれを天辺に飾った。


「うわ~綺麗だね。こんな光景初めてみたよ!!」


「ほんとだよ~。こんなに光輝きながらお互いの色を消し合わない。そして、雪が少し積もって白くしている。幻想的だよ~」


街を見下ろせば、突如光を放つもみの木に魅了されたのか賑やかな声が聞こえてきた。


「待たせたな!」「お待たせしました」


「リアム、ノア。《Merry Christmas》」


「あぁ。《Merry Christmas》エリー。」


「《Merry Christmas》エリー嬢。」


「さてと、全員揃ったから食べよっか。」


エリーはミニテーブルとワイングラフ・ボトル・チキンを取りだしグラスにつぐと


「あらためて《Merry Christmas》!!」

「「「「《Merry Christmas》」」」」


こうして、聖夜の夜がふけていった



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