再会の予感
学園内に入るとエリーの馬車を囲うように生徒や教師が集まりざわついていた。
「エリー、これじゃ指定位置まで送れないがどうする?」
降りたら余計に囲まれて身動きがとれないしなぁ。こんなことになるなら時間を早める方が良かったかな。
「仕方ないね。普段なら移動魔法で行くつもりなんだけど・・・今回は、それさえもさせてもらえないみたいだね。」
エリーは、呆れながらカーテンを少し開け何もない外の空間に手を伸ばすと壁みたいなものに触れた。
エリーの行動にルークは困惑しながら
「どう言うことだ?」
・・・この魔法波は彼だね。ちょっとした意思返しのつもりかな?いつもと変わらず側にいたんだけど、誰も気づいていなかったのかな?
「遮断魔法が掛けられているみたいなんだ。」
「・・・遮断魔法ってなんだ?」
「遮断魔法って言うのはね・・」
「無系統魔法に分類される魔法で、主に魔石に組み込まれている事がほとんどなんだ。時々例外に己の魔法として発動させれる人が《何千万年分の1》の確率で現れるんだ。」
「先ず、遮断魔法は高度な技に分類されます。」
「なっ!どうやって入ってきた!?」
ルークが警戒するが突然侵入してきた彼は続けた。
「これを壊すのには、同じ魔法で消すか・別の魔法で相殺するしかありません。しかし、相殺するにもその力以上の魔力を込めれば周辺に危害が及びます。」
彼がエリーに視線をうつすと
「魔力の測定が上手くいかないがために、壊せないでいるのでしょう?ユイセント・エリー嬢。」
エリーは笑みをうかべ、彼に
「分かって居られるのなら、彼に解くように仰有って下さいませんか?」
彼が不適の笑みを浮かべながら
「彼のちょっとした意思返しなのですから、ご自分で何とかするなり・解かれるのを待つなりしたらどうでしょうか?」
「貴方は、相変わらずですね。」
「そう言うエリー嬢も、相変わらず人を振り回しますね。」
「あら?いつ私が貴殿方を振り回したのでしょうか?」
「お忘れなら構いませんよ。その代わり、これだけはお忘れなく。『あの方も動き始めた。』守りたい者があるならこれだけはお忘れなく。また、近々お会い致しましょう。」
彼が振り返ったときに
「貴方もお忘れないように。『2度と思い通りにはならない』とね。」
彼はエリーの方を振り返り
「ご忠告ありがとうございます。ですが、歴史は繰り返すものですよ。」
彼が消えた場所を見ながら彼女は呟いた
「あの方が動き始めた・・ね。薄々気づいてはいたけど、以外に早かったわね。」
エリーがクッションに座ると
「エリー、あの方って 誰のことだ?それよりも彼奴は、何者だ?」」
苦笑いを浮かべながら
「昔の知り合いだよ。リアム王子に出会う前のね。」
目線を窓に向け
「このままでは、授業前に着かないかもね。」
「・・そうだな。」
こうなったらノアに迎えに来てもらうのが一番かな?
こっそりと伝言魔法を遮断魔法の隙間を縫って飛ばした。




