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策略家は誰?

エリーは、いつもと同じように5時限目は魔術騎士見習いとして第1訓練所で打ち合いをしながら学園での出来事を振り返った。


今日は、いろんな事があったな。それにしてもよくあの写真を撮れたものだよね。陛下との密会は、誰も立ち入り出来ないように結界も張られていたし。いったいどうやって……。まぁノアが調べて教えてくれるだろうから、訓練に集中しないとね。


「そこまで。」


二人とも握手を交わしコートから出て次の試合を見ながら


「お前、強すぎだろう。体に合ってない大剣で良く次の攻撃に移せるな!?」


あっ!そう言えば手前にあったから大剣を使ってたんだった。


「振り回されそうになるのを堪えるのが大変だったよ。それよりアゼル。攻撃が前より鋭くなったな。」


「良く分かったな!」


アゼルは、乗り出すように近づいてきた


ち 、近い!


「親父に徹底的に鍛え直されてるからな。ついでに!最近新たな剣を買って貰えたんだ。」


彼が鞘から取り出した剣を見て


「アゼル、少し借りていいか?」


もしかしたらあの剣かもしれない!


「あぁ、良いぜ。ほらよ」


剣を受け取るなり柄から剣先まで、まるで撫でるように手を這わす。


この剣は!まさか本当に存在してたなんてね。ただの御伽草子では、無かったんだ!?


エリーは食い入るように


「アゼル!この剣は何処で手にいれた?」


「こ、これか?親父が裏通りにある武器屋で買ったって言ってたな。」


「その場所は分かるか?」


その場所さえ分かれば、この剣の出先が分かるはず。


「あぁ。俺も良く行くところだしな。お前も新たな剣が欲しくなったのか?」


「……まぁね。この頃刃こぼれし始めたからそろそろ買えどきかなって思ってね。」


「エリック。いつ時間が空いてる?お前に合わすよ。」


「ありがとう、アゼル。そうだね……明日の訓練後はどうかな?」


「マグリット。次試合だ」


アゼルが教官に呼ばれ


「はい。」


「じゃあまた明日な。」


「ありがとう。試合頑張れよ。」


「おう!」


中央コートへ向かって行ったアゼルを見送り残されたエリーは


さてと、次は何をしようかな?休憩まで約3時間ほどあるしな。トレーニング室で瞬発力や持久力を上げるべきかな。そうと決まれば次の試合に呼ばれる前に行こう。


第1訓練所を地下に降りればトレーニング室がある。その為、訓練用の剣を直してから端を通り階段へ向かっていると


「エリック。僕と一戦してくれない?」


エリーは、声がした方へ振り返りながら


「珍しいね。ベンが僕と一戦して欲しいなんてね。構わないよ、丁度暇だったから。」


「第3訓練所に移動してもいい。」


「それはいいけど、理由を聞いても?」


ベンは迷ったように視線をさ迷わせた。


「ごめん。言い辛い事だったんだね。もう聞かないから早く行こう。」


「……うん。」


二人は一度第1訓練所から外に出て、西側にある第3訓練所へ向かった。

第1・第2・第3 訓練所は、三角形の形を作るように出来ている。それらの中央には合同訓練所が広々と設置されている。


その他の訓練所は、それらを五角形で囲む形で配置されている。


「………エリー。」


「なにかな?」


「着けば分かると思うけど、全力で手合わせをすることになると思う。」


全力って!まさか彼らも呼びだしてって事?それとも、第1では剣術だけだったが魔法も含めてってこと?


「それって………。」


「多分エリーが考えた二つ目の通だと思う。」


「でも何故………」


「僕も知らない。ただ、エリーと魔と剣両方で戦いその結果が今後左右してくるのは確かだと思う。」


ベンが閉ざされている第3訓練所の扉を開けると煌煌と照されていた。

そして、逆光で見えないがそこには2・3十名の人がいる事に気がついた。


なっ!この人数はどういう事!?


目が馴れてきたエリーはそこにいる人々を見て再び絶句した。


何故、お父……いえ宰相殿に国王様までこの様なところに!?策略家はお父様?それとも国王様?



エリーは服装を見て考えを改めた。


「エリック、ベン 中央コートへ」


魔術騎士団第1団長で、軍事司令閣下まで上り詰めたバタリオン団長の言葉をきっかけに頭が動き始めた。


「「はっ。」」


「本日お前達を呼んだのは、国王陛下であられる。今までの訓練の成果をこの場で発揮しろ。」


「「はっ。」」


「ところでエリックよ。」


エリーが片膝を付き騎士としての礼をした。


「はっ。何でございましょうか国王様。」


「そなたの 剣はどこにある?」


剣?それなら左腰にあるけど?


不思議に思い国王陛下の顔を見上げると ウインクして


「その剣は、レイピアであろう。」


「はい。そうでございます。」


「本気の勝負をするならこのソードの方が使いやすいだろう。これをそなたに預ける。」


回りにいた大臣がざわめくなか


「……陛下の仰有る通に。この試合が終わるまで、私わたくしが責任もって預からせて貰います。」


バタリオン団長から剣を受け取った。


「双方の健闘を祈る。」


陛下と宰相 がコートから観覧席へ移動したのを確認してから、バタリオン団長が


「ルール確認を行う。これは決闘であるが試合の一部でもある。その為相手に後遺症を与える攻撃は避けるように。また、命を奪うことも禁ずる。『負け』を認めた場合とこちらの判断で止めるまで、試合は続行する。 以上 」


ベンとエリーは剣を鞘から抜き出し構えた。


「開始!」


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