ケンカ!?
僕は寮に帰ってからも何故あの夢を見たのか・あれが未来に起こることならどうやって変えれば良いのか をずっと考えながら部屋にいても考え込んでしまいそうなので、ルークと剣で勝負することにした。
「この頃ルークと手合わせしていなかったから、久しぶりにやらないか?」
「別にいいぜ。その代わり1回だけ本気の勝負をしよう。それぐらい良いだろうエリー?」
「………ルーク何を企んでるのかな?」
「なにもたくらんでねぇよ。」
「それにしては、さっきから目をそらしたりしてるけど?」
「回りを警戒しているだけだ。この頃侵入者が多いみたいだし。何でだろうな?」
ルークの問いに冷や汗をかいた。
僕のせいでこうなってます。狙われているのは僕です……。なんて言ったら理由を聞いてくるだろうね。聞いてきても秘密事項だから言えなくてお互いの信頼にしこりを残すことになるから言えないんだよね~。
僕はなにも知らないとでも言うように
「この頃物騒になってきたね。兵士たちもいつもより増して、厳しい訓練をさせられているみたいだよ。僕たちも負けないようにしないとね?ルーク。」
「何で俺にそんなこと言うんだ!?俺がその辺の兵士に負けるとでもおもってるのか?」
苦笑いを浮かべながら
「そうじゃないよ。ルークは確かにその辺にいる兵士よりも圧倒的に強いよ。だけど、鍛練を怠るといざと言うときに体がなまって使い物にならなかったらいけないだろう?」
ルークは、殺気を飛ばしながら
「へぇ~。エリーは、俺が鍛練を怠っていると言いたいのか?」
「いいや。君の事だから毎日怠らずにやっていると思っているよ。だけどそれは個人の練習で相手がいない。だから先読みも出来なくて先手を取られ後手に回るはめになる。有利に戦いを進めるなら先手を撃たないといけないだろう?」
ルークは少し考えるそぶりをしてから
「確かにそうだな。…………だが、エリーが学園にいる間 騎士訓練に混ざって手合わせをしてもらってる。お前の心配は希有だった様だけどな。」
「それは悪かったね。じゃあ2・3回手合わせをしてから本気で一本勝負でいいかな?」
「いいぜ。」
裏庭に出て手合わせをしていたら、いきなりルークが
「最近のお前おかしいぞ?」
狙ってくる木刀を弾き更に撃ち込んだ
「どこが?っ!いつもと変わらないと思うけどっね!」
隙を狙って撃ち込んだら巧く受け止められた。
「そう言うところがおかしいんだよ!」
「だからどこが?」
僕は一度距離をおき出方をうかがった
「この頃 ぼ~としてることが多いし、悪夢に魘されているみたいだしな。」
「それは夢見が悪くて、そのせいでぼーとしてしまってるだけだよ。」
僕がそれらしい答えを言った。そうするとルークが木刀ほ剣先を下げたので僕も下げ、ルークが背を向けて歩き出したので不思議に想いつつその後についていった。ルークが向かったのは、噴水のある表門のところだった。彼は噴水の回りにある石に腰をかけ僕にも座るように促した。横にかけると再び話始めた。
「それだけなら別に俺も気にしなかった。さっき俺が この頃おかしいぞ? って言ったときお前は、『どこが?いつもと変わらないけどね』と言った。 それがおかしいんだよ。いつものお前なら必ず『ふん~ルークは僕の事よく見ているんだね。だけど、ただ疲れているだけだよ。』と言って終わらすのに『どこが? いつもと変わらないけどね。』とまるで何かを隠している、気づかれたくないと思っている様に見てた。」
ルークは僕の方を向いて
「なぁ、俺はそんなに信用されてないか?家族だ って言ってくれたこともただの同情や憐れみだったのか?」
「違う! 家族だ って言ったのは、同情や憐れみなんかじゃない!」
「じゃあ何で教えてくれないんだ?何を一人で抱え込んで、怯えているんだ?」
自分を嘲笑うような笑みを浮かべながら
「ルーク。僕は怯えてなんかいないよ。ただ、気持ちの整理がつかないだけだから君は気にしなくていいことだよ。」
そう言うとルークが今にも泣きそうな顔をしながら
「どんなことがあってもエリーはエリーだろう!俺はどんな話だろうとバカにはしないし真面目に対策を考える。だから何に思い悩んでいるか教えてくれよ………」
「………」
「………」
それからしばらくにらみ合いと言う沈黙が始り、いつの間にか青々していた空が西に傾いた頃に僕のなかで決心がついた。
「……ルーク。ありがとう。明日の夜話を聞いてくれるかな?」
「……もちろんだ。」
「ありがとう。じゃあ、そろそろ部屋のなかに入ろうか。」
「そうだな。」
さてと……どこからどこまでを話せば良いのかな?暗殺ギルド?的なところに入っていることも伝えるべきなのかな?それとも夢の話だけ?
と玄関に向かって歩きながら考えていると
「危ない!」
と言うルークの声と共に強い衝撃が来て前に倒れて服についた土を払いながらルークの方へ振り向くと
「ルーク、何をする…………ルーク!?大丈夫!ウソだよね!?」
そこには何10本と言う矢に刺さったルークの横たわった血塗れの姿があった。
ルークの側にかけより意識と呼吸を確認し傷の深さと毒が塗られていないかを確認しながら、矢を射った人物に追跡魔法をかけ彼に回復魔法を唱えた。
「エリー……………ぶじで………よかった。」
と言ってルークは、意識を手放した。
僕はルークを移動魔法で彼の寝室に運び込み龍王を呼び
「ドラガオン!ルークを頼むね。」
「おい!アニータをつれていけ!」
「アニータは、実家の方に行ってもらってる。それにアイアンは他のことを頼んでるリュミエールには、連絡を頼んでる。」
そう言って矢を放った者を追いかけて森のなかに入っていった。




